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教室の灯りは謎の色 の商品レビュー

3.8

10件のお客様レビュー

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2023/12/04

水生さんお得意の青春ミステリー不登校の高校生が学校の代わりに行く塾、そこで巻き起こる事件、家庭事情などで学校に行けなくなった人達。読んでいて、一緒に解決法を考えながら読んでしまいました。あとあじスッキリの青春ミステリーをあなたもじっくり読んで感動してください。黒澤先生塾講師にして...

水生さんお得意の青春ミステリー不登校の高校生が学校の代わりに行く塾、そこで巻き起こる事件、家庭事情などで学校に行けなくなった人達。読んでいて、一緒に解決法を考えながら読んでしまいました。あとあじスッキリの青春ミステリーをあなたもじっくり読んで感動してください。黒澤先生塾講師にしておくにはもったいないカッコイイ先生でした。黒澤先生シリーズなんていいかも?

Posted byブクログ

2023/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公が、とある理由で通う塾で、人間関係がもとで起こる事件を塾の先生と共に解決する物語。 塾の仕組みや設備、生徒同士の人間関係などが分かりやすく書いてあって、とても読みやすかった。 また、タイトルと表紙のイラストからして、普通の教室で何か起きるのだろうと思っていたが、予想外のストーリーでとても楽しめた。

Posted byブクログ

2021/09/03

中学生の時のいじめ問題でトラウマになった遥が高校生に成って塾に通うようになる。実は虐めの現況が同じ高校に入学していてしかも同じクラス。遥の不登校が始まる

Posted byブクログ

2020/02/04

「水中トーチライト」 支配者はすぐ側に居る。 何歳になろうと上下関係は存在し、その中でも厄介なのは人の弱みに付け込み自分の手下にしてしまう存在だろうな。 逃げ癖などと大人は言うが何も知らず逃げる手段も分からないまま心を壊してしまうのと、どちらが最適かは簡単だろうに。 「消せない...

「水中トーチライト」 支配者はすぐ側に居る。 何歳になろうと上下関係は存在し、その中でも厄介なのは人の弱みに付け込み自分の手下にしてしまう存在だろうな。 逃げ癖などと大人は言うが何も知らず逃げる手段も分からないまま心を壊してしまうのと、どちらが最適かは簡単だろうに。 「消せない火」 ストーカーと呼ばれた者。 彼は最初から彼女のいい様に扱われていただけであり、それに気付きながらも逃れられない共依存に近い関係になっていたのだろうな。 いくら何でも無実の彼に濡れ衣を着せたりストーカー呼ばわりするのは、過去にどんな事があれ冤罪を擦り付ける者達と変わらないのでは。 「彼の憂鬱、彼の選択」 何年経っても忘れられない。 自分の事をさり気なく悪く言いながらも、相手の印象を悪くする様な話し方をしている時点で彼はその程度の人間なのだろうが嫌な人だな。 契約期間に自己責任で辞める理由が出来たのであれば、人の家庭を壊して彼に対して最悪な形で去るというのは自分勝手にも程があるだろう。 「罪のにおいは」 彼を閉じ込めた犯人は。 あれだけ人が出入りしている中で犯人を探すとなると、限られた人間にしか目が向かなくなるが閉じ込められた本人にまでは向かないよな。 彼がいつまでも兄貴として弟の事まで過保護になってしまうばかり、彼は自分の力でどうにか出来なくなる前に兄離れをしたかったのかもな。 「この手に灯りを」 新たなる場所で再会を。 彼女が居たからこそ一歩踏み出して過去と向き合い必死に頑張ろうとしていた矢先に、あんな事が起きてしまったらパニックにもなるだろうな。 不本意でも虐めていた加害者と被害者という関係は一生消えないが、それを乗り越えて互いに新たな関係を作り上げる事は出来るからな。

Posted byブクログ

2019/10/11

2019/10/11 読了。 図書館から。 著者作品初。 読みやすかったー。 学校以外の人間関係があるのっていいですね。 様々理由はあるでしょうけど、学校だけが、すべてでは ない訳で本当に。 黒澤先生みたいな人いいなー。

Posted byブクログ

2019/10/07

+++ 塾には通いながらも不登校を続ける、高校生の遥。遥には母親が教師をしている学校へ行けない理由があった。ある日、塾の近くのレンタルショップで事件が起き、遥は犯人だと疑われる。窮地を救ってくれたのは、居合わせた塾講師の黒澤だった。寡黙ながら救いの手を差し伸べてくれる黒澤に、遥の...

+++ 塾には通いながらも不登校を続ける、高校生の遥。遥には母親が教師をしている学校へ行けない理由があった。ある日、塾の近くのレンタルショップで事件が起き、遥は犯人だと疑われる。窮地を救ってくれたのは、居合わせた塾講師の黒澤だった。寡黙ながら救いの手を差し伸べてくれる黒澤に、遥の心は少しずつ解きほぐされていく。レンタルショップの事件は、遥が不登校になるきっかけとなった出来事にもつながっていき、やがて、黒澤の言葉が彼女の世界を変える――。 +++ 言ってみれば、塾講師とその生徒のコンビ探偵物語と言えるだろうか。塾講師の黒澤は、身体に合わないおじさんぽい背広に、実はきれいな顔を隠すようなメガネをかけた、寡黙で一見冷たい先生なのだが、事に当たった際の着眼点と洞察力には、優れたものがある。一方の塾生・遥は、そんな先生を慕って、探偵の助手よろしく、事件にかかわるさまざまな調査を買って出る。それが解決につながることもなくはない。なので、コンビと言っていいかは微妙なところではあるのだが。黒澤の個人の事情に踏み込み過ぎないスタンスは好ましく、遥の一生懸命さも微笑ましい。もっと二人のコンビを見たい一冊である。

Posted byブクログ

2017/01/25

この人の本は初めて読んだけど、 読みやすかった。 学生の青春小説かなーと思ったら ちょっとしたミステリーでした。 挿し絵とかあったら萌えただろうなぁ(笑) 黒澤先生がどんな感じなのか気になる(*´∀`) また別の本も読んでみようかな、と思いました。

Posted byブクログ

2016/10/24

【収録作品】水中トーチライト/消せない火/彼の憂鬱、彼の選択/罪のにおいは/この手に灯りを   不登校中の女子高生・遥が出会うさまざまな事件。等身大の高校生の姿が痛い。事件は解決しても、関わった人間たちの生活は続いていく。主人公のあっけらかんとした性格のおかげで読みやすいが、重た...

【収録作品】水中トーチライト/消せない火/彼の憂鬱、彼の選択/罪のにおいは/この手に灯りを   不登校中の女子高生・遥が出会うさまざまな事件。等身大の高校生の姿が痛い。事件は解決しても、関わった人間たちの生活は続いていく。主人公のあっけらかんとした性格のおかげで読みやすいが、重たい気分が残る。

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2016/09/16

○塾を中心に起こる謎を、高校生の遥と塾講師の黒澤が解決。謎を解く過程も楽しいが、あの頃の生々しい感情の変遷の描写が細かい。 主人公は並木遙。並木家は父と義理の母との三人暮らし。 義理の母が働く高校へ遙も通っているが、あることを理由にして昼間から塾に入り浸るようになる。 あるとき...

○塾を中心に起こる謎を、高校生の遥と塾講師の黒澤が解決。謎を解く過程も楽しいが、あの頃の生々しい感情の変遷の描写が細かい。 主人公は並木遙。並木家は父と義理の母との三人暮らし。 義理の母が働く高校へ遙も通っているが、あることを理由にして昼間から塾に入り浸るようになる。 あるとき、塾に来た元同級生の安奈と再会する。遥が引っ越した後、中3のときに自殺未遂をし、いまも高校でつまずいてしまっていた。塾講師の黒澤は遙に罪はないとかばうが、安奈が「支配者」の存在をほのめかし、いじめている人間もその支配者に遠隔操作されていたのだという。黒澤はこれまでの言動や反論できない遥の様子を見て、最近遥がその支配者に見つかり、再び脅されてしまったのではないかと推測する。 黒澤に諭された遙は、勇気を出して、一歩前に進む。 そのあとも様々な事件が起こる。 塾での放火事件、財布からお金盗難事件、学生とじこめ事件・・・ 遥のひたむきさと黒澤先生の推理で解決に向かう。 そんな中、安奈が入塾するが、遥は避けられてしまう。 何かの事件に巻き込まれた様子だが・・・ その事件は解決できるのか。そして遥は安奈と仲直りできるのか!? 黒澤のアドバイスや指摘が、独りよがりになってしまっていた遥の気持ちを少しずつ変えていく。子どものころはやはり近くに正しく物事をみようとする大人がいることが重要なのだろうか。遥は少しずつ心を開くようになり、様々なことを前向きに取り組み、人とも前向きにかかわろうとする姿が見てとれる。 気持ちが変われば、世界が変わる。 教室の灯りの色を変えるのは、他でもない自分自身だ。 この本を読んでいて、中学・高校時代のことを思い出した。 わたしたちが忘れてしまった、中学生や高校生時代に経験した、あれだけ楽しんでいた一方で、どこかで感じる暗鬱とした部分がふんだんに描かれているからだろう。 それだけ、中学生や高校生時代には戻れない・戻りたくないという気持ちがあるからだろうし、当時の生々しい心情を明らかにしてくれているということだと思う。 遥と安奈、仲直りできるといいね。

Posted byブクログ

2016/09/01

高校じゃなく塾が舞台ってのがいいね。 学校のセンセイと塾講師とでは生徒との距離感が微妙に違うし、ある意味、お互いに責任や義務がない分、謎解きもさらりとしていて読みやすい。 一つ一つの謎自体には水生さんならではの毒気があって、それが「さらり」のなかでピリッと効いている。

Posted byブクログ