メビウス・ファクトリー の商品レビュー
読みやすい背景描写だったが、また違った世界観で流されて生きている人とこの働き方?製品は間違っていると言う人の生活模様。日本の中の一つの国、この中でしか通用しないお金、価値観、他者を受け入れた事からひずみが起き、波紋が広がるが汚染によって人々が散らばり、また集められ信奉者はまた戻っ...
読みやすい背景描写だったが、また違った世界観で流されて生きている人とこの働き方?製品は間違っていると言う人の生活模様。日本の中の一つの国、この中でしか通用しないお金、価値観、他者を受け入れた事からひずみが起き、波紋が広がるが汚染によって人々が散らばり、また集められ信奉者はまた戻って疑問も持つことなく。。と最後は自分の空想だが同じ生活をしていくんだと思う。そしてまた疑問を抱いた人が排除されていく。自由がないとも思わないけど保証された生活が羨ましいと思うのは生活に疲れているからかも知れない。
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面白かった! 最初は宗教臭のする街の気味悪さから引き込まれ,何をつくってどのように街が動いているのか考えさせられ,そしてP1とは一体何なのかを探るようになっていた.それら全てを含めて,騙された.注目すべきはメビウスの世であり,自分は果たして自由なのか,それを自分自身に向けて疑問視...
面白かった! 最初は宗教臭のする街の気味悪さから引き込まれ,何をつくってどのように街が動いているのか考えさせられ,そしてP1とは一体何なのかを探るようになっていた.それら全てを含めて,騙された.注目すべきはメビウスの世であり,自分は果たして自由なのか,それを自分自身に向けて疑問視する本だった. この人の本は,現代日本から少しズレた並列世界の現代日本を舞台にしているのが多いイメージだけど,この本は良い感じでズレていて良い感じで重なっている.
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足元がすくんだ。「私の生きてきた人生って、本当に私自身が選んで来たんだろうか」と怖くなった。P1と言う読み手からしたら何のこっちゃ訳が分からない物をひたすら製造し、誇りすら持つ住民。盲目的に信じきる自分たちの生活はある意味安寧だ。出来れば真実を住民全員に暴露して、ラストには住民が目を覚ます描写まで欲しかったが、真実を知る事が幸せとは限らないので、この終わり方が1番良いのかなと思う。結局、「ボーッと生きてんじゃねえーよ!」と、自身のこれからの人生にも、この住民達にも某女の子の台詞を伝えたい・・(読書メーターにも投稿)
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例えば、ある会社に勤めていて、ある日とんでもない大問題が発生する。 もう明日は来ないかもしれない、どうしよう。 なんて緊急事態は社内だけで、世間的にはどうでもいいことなのかもしれない。 近視眼的になりすぎて、世の中全体が見えてない。 だけどそれって、ある特定の組織だけの...
例えば、ある会社に勤めていて、ある日とんでもない大問題が発生する。 もう明日は来ないかもしれない、どうしよう。 なんて緊急事態は社内だけで、世間的にはどうでもいいことなのかもしれない。 近視眼的になりすぎて、世の中全体が見えてない。 だけどそれって、ある特定の組織だけの問題なのか。 世界的にみれば、極東の島国で起こることなどどうでもいいことばかりなのかもしれないし、 宇宙的にみれば、辺境の惑星の些末なことなどどうでもいいのかもしれない。 この街では、工業製品P1を生産している。 P1はこの国のあらゆる箇所で利用され、その供給が止まってしまうと大変なことになると言われている。 町民は皆、P1の生産に関わっており、町内では貨幣の流通もなく社内パスで全てのものが精算できる。 また、町民が町外に出る時には事前申請が必要であり、町の外から見ると閉じた世界になっている。 この工場に新入社員として引っ越してきたアルトは、かつてこの町に住んでいたことがある。 町外からの社員は異例なことだった。 アルトはこの町に慣れようとするが、妻の様子がおかしくなってくる。 最終工程を経たP1は鑑定士が、P1に真心が入っているかの最終チェックを行うが、町出身の鑑定士を育てようという機運が高まる。 遠山は、何故自分が鑑定士見習いに選ばれたのか、理由が全く分からなかった。 町外に住む師匠の跡をつける。 自分の仕事が世の中で、どのように役立っているか分かって仕事をする人は少ない。 その働き方は、機械とは一体何が違うというのか。
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世界にとって重要だと言われているが、実際にどう使われるのか判らないP1という製品を作り続ける工場。 工場内ではP1を神格化した用語が使われ、それは住民のほぼ全てが関係者である町全体に広がっている。ある日、工場で「汚染」が起きて・・・。 原発事故や「20世紀少年」のような話も出てきます。 三崎さんの面白さの一つは「あり得ない設定」に牽強付会の論理をぶら下げて行くところなのです。しかし今回はその根本のところが”お金”がらみ(それも途中で予測できた)になってしまい、妙なリアリティーと生臭さが出てしまいました。 むしろマインドコントロールに対する警告の書と見るべきでしょうか。する方もですが、受ける方も考えることを放棄し、安易に流される怖さのようなものは感じます。 でもそんなことを三崎さんに望んでないのですが。
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他の地域と独立している町の不思議な話。映画にも似たような設定はあったが、その町の生活、風習はまさに三崎ワールド。
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P1と呼ばれる製品を作る工場が全てを支配する街。そこでは工場が管理する電子マネーで暮らし仕事も「奉仕」と呼ばれる管理社会。それは宗教などによる単一価値観の社会を思わせる。 また「20世紀少年」を思わせる部分もあり楽しめるがオチもまた20世紀少年の様に中途半端というか曖昧さを残す。...
P1と呼ばれる製品を作る工場が全てを支配する街。そこでは工場が管理する電子マネーで暮らし仕事も「奉仕」と呼ばれる管理社会。それは宗教などによる単一価値観の社会を思わせる。 また「20世紀少年」を思わせる部分もあり楽しめるがオチもまた20世紀少年の様に中途半端というか曖昧さを残す。 もう少し収集をつけて欲しかった。
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近未来SF 最近話題の村田沙耶香さんと近いジャンル。 少しだけ未来のあり得そうだがそうなったら怖い世界を描く。 ライトノベルの軽い内容だと思って読んでいたけどなかなか深かった。 町を作った意味も仕組みも最後には判らないが政府や組織の上層部の発表をそのまま信じて良いのか、疑問を持つ...
近未来SF 最近話題の村田沙耶香さんと近いジャンル。 少しだけ未来のあり得そうだがそうなったら怖い世界を描く。 ライトノベルの軽い内容だと思って読んでいたけどなかなか深かった。 町を作った意味も仕組みも最後には判らないが政府や組織の上層部の発表をそのまま信じて良いのか、疑問を持つべきなのてはないのかという問いかけで終わる。 汚染とか政府発表とか最近良く聞く言葉にはドキッとさせられた。
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たった一つの製品を生産する企業に支配された町のSF小説。 作者らしい世界観、キーワードで拘束感を盛り上げてくれます。 後半はその世界が欺瞞に満ちていることに気付いた人々がレジスタンス的に行動しますが、作者得意のジワジワ感ではなくサスペンスアドベンチャー的ですが、転がるような展開は面白かったです。 ただ、落ちとしては不条理感が前面に出て、何がなんだかすっきりしない感じでした。 他の物語との繋がりがあるかなと思いましたが、そうでもないようです。 結局「P1」って何?「ME創研」って何?という疑問のみが残りました。 やはり作者は短編や短編を基に膨らんだ長編の方が面白いような気がします。
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うーむ。いろいろ示唆されるところはあるんだろうけど,私には(特に最後)分からなかったしちょっとついていけなかったかも。
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