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巨大戦略空母「魁鳳」(4) の商品レビュー

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2017/02/01

 パナマ封鎖作戦と最終決戦、それぞれ一巻を構成できそうな作戦が一冊に詰まっている、というと聞こえはいいが、無理やり詰め込んだ、無理やり終わらせたというような印象を受けた。海戦も全く描かれていないというわけではないが、ほぼ結果だけという描かれ方。なにより魁鳳型二隻に見せ場がなかった...

 パナマ封鎖作戦と最終決戦、それぞれ一巻を構成できそうな作戦が一冊に詰まっている、というと聞こえはいいが、無理やり詰め込んだ、無理やり終わらせたというような印象を受けた。海戦も全く描かれていないというわけではないが、ほぼ結果だけという描かれ方。なにより魁鳳型二隻に見せ場がなかった。作戦全体としては重要な役割を果たしているので問題はないのだろうが、娯楽小説なのでそれぐらいのサービスはあっていいと思うし、それができる場面も用意されていたのに結果だけ。活躍といえば「魁鳳」生みの親の樋端大佐も参謀の一人になってしまっており、もう少し表に出てきてもよかったのではないか思う。最後の最後で消化不良な作品になってしまった。

Posted byブクログ