手のひらの音符 の商品レビュー
泣きそうになった〜。感動ポイントを簡潔に書こうとするとチープになってしまいそうだからあえて書かないけど本当に良かった。
Posted by
最近、藤岡陽子さんにはまりつつある笑 今回は『手のひらの音符』 現在進行形の今を時間軸の主軸として、過去を回想する物語は多いが、本作は過去の回想が主軸になっている。 デザイナーとして働き方の転機に立たされている水樹が、恩師の入院見舞いに帰省したのをキッカケに、過去の記憶が甦る。...
最近、藤岡陽子さんにはまりつつある笑 今回は『手のひらの音符』 現在進行形の今を時間軸の主軸として、過去を回想する物語は多いが、本作は過去の回想が主軸になっている。 デザイナーとして働き方の転機に立たされている水樹が、恩師の入院見舞いに帰省したのをキッカケに、過去の記憶が甦る。 裕福とは言えないながらも団地で支え合って 生きてきた幼少期 とりわけ幼馴染の森嶋三兄弟のこと。 連絡が途絶えてしまった過去への回想から、 恩師に背中を押してもらった進路の選択。 複雑な家庭環境を抱えながら懸命に生きてきた さなかの大切な人との死別。 物語の背景には苛めや発達障害、貧富の差といった問題が見え隠れする。 自立して大人になった今から過去を回想することは、否応なく社会が小さくなっていくため家族との深かった濃度を想起させる。そして、水樹の中で確かにそこにあったものが、再び意思を持って動き出す。 派手さはないけれど、ただそこにあるありふれた日常だからこそ、共感ポイントが多い作品だった。 タイトル『手のひらの音符』の意味が読後しっとりと胸に広がる。 ただ、何度か目頭が熱くなったが、肝心なシーンの描写が省略されて場面切替されることが多く、欲しがりな私には少し物足りなさを感じた。 これは読者の豊かな感受性で想像して下さいってことなのか?いっそのこと涙腺崩壊する位に心を揺さぶって欲しいんですが・・・ というわけで消化不良のため星4だったが、とても心温かく勇気付けられる作品だった。
Posted by
服飾業界のこと、発達障害のこと、バブルくらいの不安定な経済状況など様々な要素が含まれているのに、混乱することなく読了後にすっきりとする素晴らしい小説だと思います。登場人物みんな共通して、うまくいかなくても諦めずに歩みを進めるという姿勢が感じられ、自分もがんばろうと思えるお話でした...
服飾業界のこと、発達障害のこと、バブルくらいの不安定な経済状況など様々な要素が含まれているのに、混乱することなく読了後にすっきりとする素晴らしい小説だと思います。登場人物みんな共通して、うまくいかなくても諦めずに歩みを進めるという姿勢が感じられ、自分もがんばろうと思えるお話でした。
Posted by
題名から想像していた内容ではなかったけれど、逆にこんな素敵な題名をつけられることが凄い。 幼馴染って永遠の憧れ
Posted by
再読。数年前書店で「良い小説は読むと幸せな気分になれます!こんな素晴らしい小説めったにお目にかかれません!」という帯に惹かれて購読したのが前回。 今回は藤岡陽子先生の作品として認識した上で読ませていただきました。 現在から幼少期への邂逅。 運命のガチャに翻弄されながら懸命に生...
再読。数年前書店で「良い小説は読むと幸せな気分になれます!こんな素晴らしい小説めったにお目にかかれません!」という帯に惹かれて購読したのが前回。 今回は藤岡陽子先生の作品として認識した上で読ませていただきました。 現在から幼少期への邂逅。 運命のガチャに翻弄されながら懸命に生きていこうとする主人公と幼馴染がお互い大切に思う気持ちが満ちていく時間に、欠けてしまった時の長さが合わさる様に描かれてます。 再読なので、読んでいくうちにところどころ思い出したりもしましたが、前回の読了時より藤岡作品を読んできた今回の方が心に沁みました。 帯に書いてある通りです。 本当に素敵な小説でした。
Posted by
藤岡陽子さん、最近ちょこちょこと読んでいましたが、とても好きです。 服飾系産業の未来だったり、団地の付き合いだったり、発達障害とその兄弟についてだったり、色んな要素が入っているけどスッキリしていて、なんとなくずっと色の濃い青春の香りがするようなお話。 親がそこまで子どもに時間...
藤岡陽子さん、最近ちょこちょこと読んでいましたが、とても好きです。 服飾系産業の未来だったり、団地の付き合いだったり、発達障害とその兄弟についてだったり、色んな要素が入っているけどスッキリしていて、なんとなくずっと色の濃い青春の香りがするようなお話。 親がそこまで子どもに時間をかけられない家庭の方が兄弟仲は良い気がする。 "ミは水樹のミ"なんて、誰かの支えになれるような人生、憧れる。
Posted by
大好きな藤岡陽子さんの大好きな作品。時々、読み返したくなる。 決して明るいストーリーではないのに、いつもとても心に響き、励まされ、温かい気持ちになる。そして、自分の生き方と未来を考えさせられる。
Posted by
「人にはそれぞれの闘い方がある」って 良い言葉だなぁ。 ただの綺麗ごとではなく 真摯に生きるって大事だし そう信じたい。
Posted by
とても爽やかな感じのするお話しでした。 子供時分の辛い思い出と現在が上手く繋がっていて、この後どう展開するのかと物語に引き込まれました。
Posted by
人生の頑張り方を教えてくれる、そんな素敵な本でした。 毎度、藤岡先生のお話は温かい気持ちになるなと思いました。 しかし前回読んだ本も服飾関係のお話で読了感も似ていたので、読むタイミングを間違えたな思いました。とはいえ、藤岡先生の作品を読んだ事がない人にはおすすめします。
Posted by