ロビイングのバイブル の商品レビュー
ロビイングの「バイブル」というほど実践的ではない。 ロビイングの考え方とかなりざっくりな事例紹介本。 欧州や米国の政策決定プロセスを簡潔にまとめていたり、実用性もあるが今ひとつ実践に生かすには物足りない。
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2021.53 政策起業家研究で、ロビイストとの違いを明確にするための研究。 本では「企業」が「公益」のために「自社製品の売れる環境をつくる」活動とあったが、果たしてそれは可能なのか? 商品やサービス次第では可能かもしれないが。。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ロビー活動とは何か、を第1章で答えていない。 最初にロビー活動の定義をしていないから、後々例をたくさん出されても理解は薄い感じになってしまった。 ソニーのFelicaが改札決済市場の規格化勝負で負けたのは、このロビー活動が不足していたからなのかなと思ったり。 以下は気になったとこメモ。 ・ルールは品質を駆逐する ルールの重要性を認識することが後れたことは、日本企業が国際競争力を失った原因のひとつだ。欧米企業は自分たちにより有利な国際ルールを制定し、市場を席巻し、グローバル化をどんどん推し進めた。「いい商品を作りさえすれば売れる」という思い込みは、日本企業が陥りがちな落とし穴なのだ。日本企業に不利なルールを設定されても、それを乗り越えようとしてきたのが今までの日本だった。しかし、ルールに適合していなければ、どんなにいい商品でも買ってはもらえない。だからこそ、ロビー活動を展開し、自分たちの製品が正当に評価されるための土壌を整えることが重要なのだ。 ・ロビー活動具体例 規格作り デュポンに限らず、同じような例はいくらでもある。福祉国家として知られるスウェーデンだが、自動車に関連する福祉用具の国際規格化にも大きく関与した。 規格の検討段階から、スウェーデン政府、規格協会、国を代表する福祉用具関連企業などが交渉に参加し、 ISO 10542として、車いす利用者が乗車するときの安全な固定方法を国際規格化することに成功した。そこには、スウェーデン企業の意向が反映されていることは言うまでもない。 実は、この ISOが策定されたあと、自動車関連企業もまた、同じ分野で ISOをつくろうとした。というのも、スウェーデン中心につくられた規格は、既存メーカーの安全性水準を遥かに上回っていたからだ。要は、このまま I SO 10542が国際標準となってしまえば、その対応に追われてしまうため、なんとか対抗したかったというわけだ。 結局、自動車関連企業側は規格を策定することはできなかったのだが、この ISO 10542は EU指令に引用されることになった。車いす利用者がより安全に自動車を利用できるようになり、理想の社会が一歩近づいたことになる。 この事実があるから、他国の企業や自動車メーカーも、 ISO 10542や、それによって販路を拡大したスウェーデン企業にケチをつけることはできないのだ。 ソニーはまけた?
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バイブルというより、ケーススタディ集です。 規制だけでなく、マスコミも含めた広い意味でのPR活動の重要性を解くと同時に、その人材が日本に足りないため、日本の国際競争力の低下を危惧している愛国的な面も。 行政とのつながりながら、仕事をたまたま経験しているので指摘の重要性は理解する。...
バイブルというより、ケーススタディ集です。 規制だけでなく、マスコミも含めた広い意味でのPR活動の重要性を解くと同時に、その人材が日本に足りないため、日本の国際競争力の低下を危惧している愛国的な面も。 行政とのつながりながら、仕事をたまたま経験しているので指摘の重要性は理解する。さすがに議員を通じて立法までは、ちとハードル高いなぁ、と。
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日本人がいくつかマインドセットを変えなくてはいけない。 ・ルールは与えられてからでは遅く、作っていくもの ・相手の文脈のなかに自分の主張をのせる ・腹を割って誠実に話したり弱みを教えたりことは美徳ではなく、白旗をあげて標的を教えようなもの ・自社商品の強みではなく、社会問題や公益...
日本人がいくつかマインドセットを変えなくてはいけない。 ・ルールは与えられてからでは遅く、作っていくもの ・相手の文脈のなかに自分の主張をのせる ・腹を割って誠実に話したり弱みを教えたりことは美徳ではなく、白旗をあげて標的を教えようなもの ・自社商品の強みではなく、社会問題や公益のかくあるべしビジョンから話を始める
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160924 中央図書館 政策決定を誘導操作したり、企業活動に対するステークホルダー達をうまく説得する、という表面的な話だけでない、ということはわかる。なにごとも周囲を巻き込んで共感を作るほうが勝ちだということは当然。 ただ、僻目でみれば、コンサルやフィクサーや宣伝マンやシンクタ...
160924 中央図書館 政策決定を誘導操作したり、企業活動に対するステークホルダー達をうまく説得する、という表面的な話だけでない、ということはわかる。なにごとも周囲を巻き込んで共感を作るほうが勝ちだということは当然。 ただ、僻目でみれば、コンサルやフィクサーや宣伝マンやシンクタンクの、レーゾンデートル正当化の・ようなものにも見える。大きな会社であれば、自社で育成している部分も多いが・・・。
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