マツリカ・マハリタ の商品レビュー
読書記録 2022.11 #マツリカマジョルカ #マツリカマハリタ #medium、#invert の余韻で、相沢沙呼氏の作品が読みたくて購入(この表紙をレジに出す際は勇気が必要) 翡翠シリーズとは全く違う方向性の作品。安楽椅子探偵的なマツリカの推理をきっかけに、自分の居場所...
読書記録 2022.11 #マツリカマジョルカ #マツリカマハリタ #medium、#invert の余韻で、相沢沙呼氏の作品が読みたくて購入(この表紙をレジに出す際は勇気が必要) 翡翠シリーズとは全く違う方向性の作品。安楽椅子探偵的なマツリカの推理をきっかけに、自分の居場所を得ていく柴山。蠱惑的なマツリカに振り回されながらもしっかり思春期男子している柴山にエールを送りたい。 3巻が楽しみ。 #相沢沙呼 #城塚翡翠
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● 感想 シリーズ2作目。1作目同様、3つの短編の中に隠された伏線があり4つ目の短編につながる。今回の仕掛けはマツリカの秘密。マツリカは、自殺した松本梨香子の亡霊なのか?というもの 1つ目から3つ目の短編の、ミステリとしてのデキは、それほどよくない。1つ目は、中から引き戸をあかないようにして隠れていたというトリックと、不登校の生徒がいたという点がトリック、2つ目に至ってはトリックらしいトリックはなく写真部の部長がすり替えていたというちょっとした意外性、3つ目は、リカコという教師の娘が小学生だったという点がトリックとなっている。どれも、たわいもないトリック 小説としては、相沢沙呼の文章が肌に合い、登場人物の数や場面転換、説明等もくどくないので、入り込みやすい。しかし、キャラクターの魅力がイマイチ。マツリカと柴山との間の官能小説めいたやりとりの悪乗りが過ぎて、好きな人は好きかもしれないが引く人もいそう。個人的な感想としても、ちょっと引いた。さすがに柴山の考え方が気持ち悪く、マツリカの悪乗りが過ぎる。 この二人以外のキャラクターは、写真部の小西、今回登場した不登校の1年生の松本まりか、写真部に入った高梨、写真屋でアルバイトをしている櫻井梨香子、今回知り合った村木翔子など、それなりに出そろっている。そこまで魅力的というほどではないが、多すぎず、少なすぎず、それなりにいい塩梅である。 4章のデキはなかなか。マツリカ=松本梨香子の幽霊と思わせるだけの不思議さが、マツリカという存在自体にある。廃墟に住む謎の女。幽霊という設定もあり得そうと思わせて、それらが全て誤解だと論理的に解決していく展開は面白い。松本梨香子が各作品に少しずつ顔を出していた写真屋でバイトをしていた櫻井さんだったというオチもなかなかよい。 1章から3章は、独立した短編でありながら、この4章のための伏線であり、キャラクターの紹介といった位置付け。となるとこの作品全体の評価は、個々の短編のデキで決めるのではなく、全体の仕上がりで決めた方がよさそう。マツリカと柴山の官能小説めいた悪乗りのせいで、とても人に勧めにくい作品になってしまっているのは減点。★4としておく。 ● メモ 主人公 柴山祐希。高校2年生。学校の向井にある廃墟ビルに住み、望遠鏡で校舎を観察している謎の美少女、マツリカに命じられて、学校の怪談を調べている。 ● 落英インフェリア 写真部に体験入学していた松本まりかという1年生が、部室を飛び出し、追いかけられていた状態で聞ける。1年生にはそんな生徒はいないという。 真相は、備品管理室に入っていた。中から押さえていたので、鍵が掛かっていると誤解した、 不登校で、保健室登校をしている生徒だったので、集合写真にも写らず、一年生も知らなかった。 ● 心霊ディテクティブ 写真部の小西さんの写真が、全て感光していた。いったいなぜ? 真相は、写真部の三ノ輪部長が、小西さんの写真の腕を知るために、感光したフィルムとすり替えていた。いわば誘拐事件 ● 墜落インビジブル 村木翔子と誰かが一緒にいたが、部屋から消えた。なぜ? 真相。村木翔子と一緒にいたのは、妹、小学生の榎本リカコ。離婚して再婚をした関係で、たまに学校に来ていた。村木翔子は、友人に頼んで、リカコと会っていた。柴山は、ロッカーに入っていたので、身長が低い小学生が見えなかった。 ● お別れソリチュード マツリカにまつわる話。マツリカは、自殺した松本梨香子の幽霊なのか? 真相。梨香子の生徒手帳を持っていたのは、かつて梨香子がマツリカのもとに通っていたため。マツリカが映った写真を「松本さんの写真」といったのは、松本梨香子が取った写真だから。松本梨香子は、結婚して桜井梨香子となり、写真屋で働いてた。この小説の各短編に顔を出しており、その伏線があった。
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柴山が行動することで成長し、交友関係が広がっていく。それに伴い、マツリカとの関係性も変化していく。 おわかれソリチュードでは、松本梨香子、マツリカの関係について、すっかり騙された。
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マツリカ節は、さらにパワーアップしています。本作も最終エピソードに向かって、伏線と二人の濃密さが増してゆきます。
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マツリカシリーズの2作目。前作と同様に連作短編集の体裁を取りつつ一冊の本で大きなお話となっている。 主人公柴山少年のメンタルか弱さは今回も炸裂。ちょっとづつではあるが高校生活も充実し始めるが、謎の美少女マツリカには、毎回色んな意味で翻弄される。二人の掛け合いは更にパワーアップ。ア...
マツリカシリーズの2作目。前作と同様に連作短編集の体裁を取りつつ一冊の本で大きなお話となっている。 主人公柴山少年のメンタルか弱さは今回も炸裂。ちょっとづつではあるが高校生活も充実し始めるが、謎の美少女マツリカには、毎回色んな意味で翻弄される。二人の掛け合いは更にパワーアップ。アオハルですな。
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シリーズ二作目なのですが、主人公の柴山君の奥手すぎるところがしつこさを感じたりして、ちょっと飽きてくるところがありました。
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変化が著しいですね。 でも学生の時ってそうだったかも。ちょっとしたことが全然ちょっとしたことじゃなく感じたり。些細なことで爆笑したり。 感情を吐露できる相手ができて良かったように思う。
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やっと少しずつマツリカさんのことが明らかになってきた。やはり最後の章で怒涛の伏線回収はとてもスッキリするし気持ちが良い。 だんだん柴山にも友達が増えてきて少し嬉しいがマツリカさんの出番が少し減ったかな? まあ1番気になるのは小西さんと柴山の関係がどうなっていくかかなぁ〜、 まあ最終巻も早くよもう、最近一気読みし過ぎているな、
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主人公があまりにもマイナス思考でウジウジしてるのでこっちが居た堪れなくなった。マツリカの設定も高飛車な美女、長い黒髪って逆にありきたりに感じてしまう。私がひねくれているんだろうか?
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マツリカさんの焦らしがだんだんエスカレートしてっている。柴さんのまわりに少しずつ関わる人が増えており楽しそうで何より。徐々にふたりが近づいていってる感じもあって良い。
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