かげきしょうじょ!!(2) の商品レビュー
まっすぐで陽な主人公のキャラクターと陰キャの元国民的アイドルフループ出身のお姉ちゃんの対比が良い感じ。 だけど、48グループは宝塚と違って確実に衰退していくだろうから、このあたりが将来的に「古いお話」に見えてしまいそうなところがちょっと心配。
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前巻ラストで安道から衝撃の一言を貰ったさらさは失意のまま帰郷… そこに愛が同行して、道中では驚きの出逢いも有ったし、さらさもいつもどおりの賑やかさを見せるのだけど、ふとした瞬間によぎる影は消すことが出来ず さらさの根幹を揺るがすような事態の中で描かれるのはまさしくさらさのルーツと...
前巻ラストで安道から衝撃の一言を貰ったさらさは失意のまま帰郷… そこに愛が同行して、道中では驚きの出逢いも有ったし、さらさもいつもどおりの賑やかさを見せるのだけど、ふとした瞬間によぎる影は消すことが出来ず さらさの根幹を揺るがすような事態の中で描かれるのはまさしくさらさのルーツと言える物語だね さらさは紅華入学時点から高身長とその天真爛漫さによって人の目を引く存在だったけど、歌舞伎の稽古をしていた頃から別の意味でも人の目を引く存在だったのか その生まれから歌鷗の後継者として他人も自分も意識してしまう暁也。そんな少年の隣に立っても負けないくらいの存在感を放っているさらさは普通じゃない その普通じゃ無さは紅華においては序盤は周囲から浮く原因と成り、いつの間にか周囲を引っ張る力となっていた けれど、暁也との関係においてはひたすら暁也にプレッシャーを与える存在となってしまっているね。勿論、暁也がその窮屈な人生から追い込まれていた側面はあるのだろうけど、そこでさらさの存在が脅威になっていたような気がしないでもない 歌鷗が見ている前でさらさの方が目立ち、舞台で手本にならなければと気張ってもさらさの方がしっかり構えている トドメに聞いてしまった噂話。これでは暁也がさらさに勝っている点なんて性別しか無い。だから自分を保つためには誰かにさらさの輝きを止めて貰うしか無かったのだろうなぁ…… 子供心の一時の意地悪。それがさらさと暁也の運命へ決定的に影響してしまう哀しさ そもそも女であるさらさが助六になるなんて無理な話だった。けれど、周囲の人間がさらさの輝きに夢を見てしまったように、さらさも夢を見ていたんだよね。 無理を無理だと子供に教えてしまう。そんな無慈悲が許されていいわけが無い そして、許されない事をしてしまったと最も理解しているのは暁也自身なんだよね さらさを強く傷つけ、さらさ祖母の葬儀には参列できず、稽古仲間や家族には無闇な反発をしてしまった なのに、さらさの祖父には許されてしまった。それでは自分を許せない。だからこそ、暁也は誓うのだろうね。さらさから奪ってしまった助六の夢、それを目指すと さらさは歌舞伎をルーツに持つから個性ある演技ができないように思われた そのように行き詰まっているさらさ相手だからこそ、一度は行き詰まりかけた暁也にアドバイス出来るものが有ったのかもしれないね さらさの歌舞伎はあの時から止まったまま。 そして歌舞伎は昔を再現しつつ新しさも取り入れ続けている。だからさらさは行き詰まりを解消するためにこのタイミングで再び歌舞伎に触れる必要があったのかもしれない。 助六の光景はさらさが舞台に立った時のまま。けれど、その中にいる暁也はあの時と違って堂々としていて…… この瞬間にさらさは本当の意味で自分は助六になれないのだと納得したのかもしれないな…… そして、アニメでは結局明かされることが無かったさらさ出生の秘密が……!そうか、そっちだったのか! こういった背景を知ると、さらさが助六に憧れたのは当たり前の運命だったのかもしれないな……
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Amazon kindle unlimitedにて。 アニメがかなり面白く、探したところ、現在はシーズンゼロ上巻と2巻まで無料。 原作も面白いなー。全巻買って、損は無し。
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歌劇も歌舞伎も見たことないけど、でも興味はあるジャンル。ドロドロの裏事情とか、勝手に妄想してしまうけど、テンション高めの主人公のせいもあり、カラッとした作風。なかなか好感度高し。
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- ネタバレ
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さらさの中のティボルト、と先生にいわれたことを反芻するさらさ。 スタンド? うなじの中? とおたくな悩み方をしているのが楽しい。笑 新幹線で偶然トップ様たちと乗り合わせて会話できるの、ちょっとすごい。 話したらみんなに羨ましがられそうだ。 仲良し、とドヤる愛ちゃんがとってもキュート。 さらさの家がにぎやかなのを、都会っ子的に嫌がるのではなくて 「昭和のドラマみたいで楽しい」と言う愛ちゃん。 愛ちゃんを置いて一人おばあちゃんのお墓参りに行くさらさが 「なれない」なんて断言されると気が弱くなる 呪いの言葉ですよ、とお墓の前で言っているのが寂しい気持ちになった。 思った以上に深刻に悩んでいる気がして心配だ。 初めての友達のさらさを心配する余り暁也に不躾な質問をぶつける愛ちゃんも 答えられる範囲で応える暁也くんも良い人だ。 幼い暁也の母が、息子が褒めるさらさのことを 「でも女の子じゃない?」と返すの、 確かにそれは事実なのだがまず母として良くない対応だ。 父親が歌舞伎が嫌ならいつでも辞めていい、と言うだけまだ救いがあるけれど 母親は明らかに息子を身代わりにして、自分の夢を子供に叶えさせようとしており 子供が歌舞伎をやりたいのかどうかや、友達としてさらさをすごいと思っていることなどはどうでも良いところがキツイ。 さらさが男の子だったらね、と大人が話しているのを耳にしてしまったらそれは落ち込むに決まっている。 黒い気持ちが生まれても仕方ないし、それが思わぬ方へ作用してさらさちゃんが泣くことになるのは 暁也にとっても辛い記憶でしかなかろう。 助六にはなれないとさらさに言い放った後、大人がしゃがみこんでショックを受けている姿、 大人が怒鳴り、頭を下げている姿を見るのも、 幼い彼には衝撃だったはずだ。 自分のせいだ、と言う暁也への、おじいちゃんの対応がとても優しい。 ぷち家出に対して、お母さんが反省した、宏のやりたいことをやろうね、と言ってくれると思わなくて、温かい気持ちになった。 そして歌舞伎が好きだという自分の気持ちに気がつき、その道を進もうと決意する景色が美しい。 愛ちゃんがさらさの後押しをするように 「助六を見てみたい。私を歌舞伎へ連れて行って」 と言ってくれる優しい笑顔が素敵だった。 さらさちゃん、愛ちゃんの為にイヤホンガイドを借りてあげてほしかった。笑 さらさが何故泣いていたのかわからないけれど 歌舞伎を見に来たことを後悔していなければいいな と考える愛ちゃんが本当に優しい。 新幹線のホームで気を使って席を外すところもキュートだったし、 新幹線の中でいまエスパーな気がするという前置きをして 「もう花道を歩けなくても、私達には「銀橋」があるよ」 と真っ赤になりながら言う愛ちゃん、 笑顔になってはい、と言うさらさちゃん、どちらも愛おしい。 別れ際の暁也の 「目指すものが解っているなら進むだけ。進むべき道は一本しかないんだから」 という台詞、悩みながら進んできた暁也の言葉だけに、とても響いた。
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暁也くんのお話をメインに、さらさの過去と背景が語られていく2巻。 「才能」と「努力」のお話には「羨望」「嫉妬」「劣等感」がつきもの。 畑も性別も違うけれど、いろいろ身につまされます。涙も出ます。 でも今巻も面白かったです(^^)。次は12月とか…早い! 嬉しいです!
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夏休みと過去回想編。さらさと仲良くなった愛のドヤ顔よ。さらさのお父さんてあの人なのか…家庭環境複雑すぎる。みんなそれぞれ言葉に縛られている。目指す道は一本。完コピがすべてじゃないって知ったさらさは変わっていくかなぁ。
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