今ごはん、昔ごはん の商品レビュー
料理や食材だけでなく、食べ物の色までテーマにした、多彩な食エッセイを集めた一冊。 初出はキユーピー3分クッキングのテキストの連載だという。 祇園の料理屋が実家だという松井さん。 子どものころ食べたもの、それから時代小説家として調べた食べ物のことなど、日本の東西での食の違いなど、...
料理や食材だけでなく、食べ物の色までテーマにした、多彩な食エッセイを集めた一冊。 初出はキユーピー3分クッキングのテキストの連載だという。 祇園の料理屋が実家だという松井さん。 子どものころ食べたもの、それから時代小説家として調べた食べ物のことなど、日本の東西での食の違いなど、様々な切り口でのエッセイが楽しめる。 うどんもそばも、七味が広まるまでは胡椒で食べるのが一般的だったこと、江戸時代にもポップコーンみたいなものがあったことなどが書かれている。 江戸のポップコーンについては、ちょっと疑問もあるけど。 『和漢三才図会』にポップコーンらしき記述があるそうだ。 でも、殻の堅いポップコーン用の品種が入っていたのか? 普通のトウモロコシを、生のまま炙っても弾けないのでは? 挿絵を担当した川口澄子さんの巻末エッセイ漫画にも出てくる「馬のタテガミ」も印象的だった。 たぶん、私は一生食べる機会がなさそうだ。
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作者 松井今朝子氏は、時代小説の方だと思っていたのだが、、、 この本を手にした時、違う方かと、思った。 私も関西の大阪生まれで、商社マンの父の仕事関係で、色々な所へ引っ越しした。 松井氏の書かれている、食についての造詣の深さに感心する。 東京とも縁があり、子供たちは、京大から東京へ行ってしまったが、未だに、関西と、関東の食べ物の違いについて、話が尽きない。 しっかりと、知っていたと、思っていたのに、、、、この本を読むと、知らない事が、こんなにもあったのと、、、 読んでいて、楽しくなった。 京都のお茶漬け、「ぶぶ茶でも、、、」は、昔京都人の気質と、、、言っていたが、、、迷惑な話である。 しかし、お茶菓子は、3度勧められてから、頂く、、、、は、、、昔から、関西人は勧め上手で、何度でも、勧める言葉を知っているのである。 作者の母の幻の海苔巻きは、面白かった。 私の小さい時は、遠足といえば巻きずしであった。 我母は、お布巾の上に巻き簀を置いて、作っていた。 最後に巻き簀で巻いてその後お布巾でも巻いて端をくるくると、縛るようにして広げていた。 包丁も濡らした布巾で拭きながら、切れば、切り易いとか、、、 東京へ行った時に、こうこ巻きを食べてビックリした。 タマゴだと思っていたのだ。 この本を読みながら、母の料理を久しぶりに思い出した。 お正月は、牛肉三昧と、作者は書かれているが、我が家では、正月 1日は、4つ足の食材は入れない物だった。 スキ焼は、毎度、食していたのだが、、、友人に言わせると、給料日の翌日が、スキ焼だったと、、、聞いて、我が家は、違っていたのかと、、、、 松阪牛のスキ焼は、牛乳を入れて食すのを、料理店で、食して、たまに牛乳を入れたことがあるが、やはり、母が作る砂糖で絡めて、醤油味が、好きであった。 この年になっても、母の作った何でもないような料理が思い出された。 昔、フランスヘ行った時は、11月だったせいか、ホテルの少し離れた路地の屋台のようなところでも、生ガキが、売られていて、フランス人は、レモンを絞って、食べていたのを思い出した。 我母も好きであったが、フランスで、カキにあたると怖いので、遠慮していたのも、遠い昔の出来事である。 江戸好み色 茄子紺で、一昨日、東京の日本橋の高島屋で、山王祭の法被と、神輿が、デイスプレイしていて見てきたが、茄子紺、、、やっぱりいい色だな~と、思いながら、他の色も渋くて、、、、感激をしてしまった。 四ツ谷の須賀神社もその当日お祭りで、アトレの地下から御神輿のわっせーわっせーの掛声を聞いてきた。 子供達と会って、会食したのは洋食が、多かったが、最後の日は、おばんだい定食を頂いて、大阪の帰路へと、、、、 この本は、今まで読んだ食の本の中で、一番 誰かに教えたくなるような内容の話が、盛りだくさん掲載されていて、今度、皆に吹聴(?)しようかな?と、思っているけど、その時になったら、何だっけ、、、と、忘れているかも、、、、 本の紹介をしておいて、再度、話の共通点を作っておこうと、、、思っている。
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昔に比べると情報が増えたから、地域差で「知らなかった!」ってこと、少なくなったなあ。自分は食べたことなくても「話には聞いたことある」が増えた~。
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京都の料亭に生まれ、大学からは関東にお住まいの、松井今朝子さんの、食のエッセイ。 元は料理番組のテキスト(QP?)に連載されていたものらしい。 料理の今昔という時間軸を縦に、東西の食文化の違いを横軸に、豊富な知識と、食べ物への愛が語られます。 時々、丸ごと独り占めして食べきってしまったとか、食べ過ぎて苦しくて眠れなかったとか、食いしん坊振りが微笑ましいエピソードも。(その割にスレンダーでいらっしゃいますが…) 松井さんの語り口、好きです。 今、私たちが堪能している美味しいものは、だいたい江戸中期ごろから始まったようですね。 ポップコーンらしきものもあったとは驚きです。 あと、江戸時代の節分ではとろろ汁を食べる習慣があったとか、化け猫が行灯(あんどん)のあぶらをぺろ~りぺろ~り舐める理由とか、トリビアも満載。 江戸のごちそう、京のとっておき/めぐる季節の愉楽悦楽/今ごはん、昔ごはん/マイ・スイート・メモリーズ/食の色、いろいろ/食べれども、食べれども
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