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掟上今日子の家計簿 の商品レビュー

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56件のお客様レビュー

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2019/05/19
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掟上今日子の誰がために 掟上今日子の叙述トリック 掟上今日子の心理実験 掟上今日子の筆跡鑑定 の4編。今日子さんと男性警部さんシリーズ。 叙述トリック解説からの心理実験での見事な叙述トリックの流れが好きです。

Posted byブクログ

2019/03/15
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今回のワトソン役は刑事さん達で、四つの短編になっています。 探偵が推理した結果が合っているかどうかが重要なので、 刑事さんに滔々と今日子さんが自分の見解を述べて、 後日調査したらそのとおりでした、というパターンはちょっと好みではないです。 これは推理小説ですから、推理小説が好きな人が読んでいるのでしょうし その点では本作は密室殺人、クイボノ、叙述トリックなど 推理小説講座という感じでその面では面白いです。 第一話のクイボノ、宿泊客が容疑者として足止めされて文句が出るのですが それは文句も出るでしょう、と思います。 仕事がある人もいれば予算的に厳しい人もいるでしょうし その人たちの延泊を優先するなら、予約を断らなければならない なんて描写もありましたが、前日や当日に断られる予約者はたまったものではありません。 それに宿の信用も失墜するでしょうから、費用を負担しろ、賠償しろという人たちを 一概にせせこましいとは言えないのではないでしょうか。 実家に説明の電話を警察からしてくれというのも、さほど無理なお願いではない気がします。 8人分の宿泊費より依頼料の方がまだ安く、 しかも特急料金ということで報酬が倍近くまで跳ね上がったのに それでも依頼料の方が安いというのは、 実はかなり今日子さんはリーズナブルな料金でやっているのでしょうか。 犯人の動機も無茶苦茶です。 外出が禁止されるほどの悪天候なら絶好の凍死日和だったと思いますし 納得がいきませんでした。 2話の小説でしか使えない叙述トリックが現実で使われた? というのは とても面白いと思ってワクワクして読んだのですがこれも肩透かしです。 些細なところでひっかかったのは、多重人格が医学的には無いもの、 というのと、二段組が読みにくいという描写でした。 どれだけ推理物が好きだからと言って、自分が殺されそうなときに スマホを打つ余裕があるなら、通報なり信頼できる人にテキストを送るなりするのが普通です。 頭を殴られたから普通では考えられないことをした というのでは ミステリーのトリックとして弱すぎますし。 しかっも犯人がはっきりと語られておらず、どこかに隠されていて私が気付いていないのか リドル・ストーリーであるのかよくわかりませんでした。 あまりに唐突に終わるので、落丁なのか、3話以降に続くのかと思ったら全くそんなこともなく。 他の方のレビューを読んでも、5文字だからこの人ではという感じで 読者に推理させる終わり方、ということだったのでしょうか。 単に3話への前振りだった可能性もあります。 3話は叙述トリックで、暴れて母親だけでは手に負えず 父親が仕事をやめるほど、地下室に鍵をかけて監禁していた息子 というのが赤ちゃんというオチ。 これもいくらなんでも無理があります。 特に、どれだけ未熟児かわかりませんが他の人にばれないように 隠しておいた赤ちゃんをこっそり隠し持ってドアを破壊するって相当無理です。 コートなどを着ていたならまだごまかせる可能性もあるかもしれません。 4話も、単に犯人を推理しろというのではなく変わったところで、 という試みとしての依頼内容なのでしょうが 1時間半以内に脱出ゲームクリアできる人がいたからって 証拠にはなりえませんし、遊園地なら監視カメラくらいないのでしょうか。 イベントなら自分のスマホにアプリを入れさせるより、入れて設定を終えた端末を貸し出すのが管理の面からいって普通ですし。 指紋がついた順番の特定は非常に難しいはずですし 本人のものではない指紋のフリック入力といっても 現実的にはその言葉の入力だけが残っているというのは厳しいのでは。 私は携帯を触る度画面を拭く癖があるので 尚の事指紋が残らなさそうです。 それまでの推理とは関係ないところからオチがぽんと出てきて 拍子抜けもしました。 タイトルの『家計簿』の意味付けも弱く思えますし、 西尾維新の看板があるから読まれるだけな気がします。 推理小説好きには非常に中途半端な作品です。 飽く迄も今日子さんのキャラを楽しむための物語なのかもしれません。

Posted byブクログ

2018/12/10

それぞれのスタンスで忘却探偵と捜査を共にする刑事たち。 ひたすら仕事に徹する、論理に徹する名探偵は 捜査のプロ達からどのように距離を取られていたとて、畏敬の念を抱かせる。 いつもより本格度高めな気がする。 そしてこれが叙述トリック講義回...! 忘却探偵、掟上今日子さんの探偵譚...

それぞれのスタンスで忘却探偵と捜査を共にする刑事たち。 ひたすら仕事に徹する、論理に徹する名探偵は 捜査のプロ達からどのように距離を取られていたとて、畏敬の念を抱かせる。 いつもより本格度高めな気がする。 そしてこれが叙述トリック講義回...! 忘却探偵、掟上今日子さんの探偵譚、七作目。

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2018/09/25
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面白かった 叙述トリックの話、まさか犯人を書かないとは思わなかった。 「意外な犯人」なので直前に今日子さんが挙げた推理研と軽音部のメンバーは違う 叙述トリック⑬、人数の誤読でやたらと煽った言い方の(印象に残る言い回しの)「管理人はいるでしょ」のくだりを考えると犯人は合宿所の管理人 これなら犯人名の5文字にもあてはまるし、意外性もある そして今日子さんは腕に書いた登場人物にいなかったから不思議がった (といっても管理人の存在は明示されていないが) というような推理を楽しめてよかった

Posted byブクログ

2018/07/13
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しばらく読んでいなかったが掟上今日子シリーズをまた読み出してみた。 短編集になっている。うーん。まあ、こんなもんかな。 あんまり印象に残っていない

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2018/04/15
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うーむ、回収されないナゾがある。読者に任せられていると言えば聞こえは良いんだけども、なんかちょっと違う気もする。思いついたところで麻耶雄嵩もそういうことをたまにしてた気はするんだけども、麻耶雄嵩の作り込み度は半端ないからなー。 叙述トリックのネタ掘りはよくがんばった!という感じはしますな。

Posted byブクログ

2018/03/12
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第2話の叙述トリック すぐ第3話で人物の誤読というか赤ちゃんだったというのは、ひどい。 第2話の暗号が、本のページだというのも、それだけ打つ時間があったのかと思う。初めから5文字の人だとわかれば犯人は特定される。その人が、グランドピアノでどう殺したかが、解説なし。ちゃんと謎の回収してほしいもの。

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2018/03/12

今日子さんと刑事さん(^^)今回も楽しくサラサラッと♪叙述トリックその①~その⑭は勉強になったわ~(^^;)

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2018/02/04

(『頭が良すぎる人間』というのは、『何を考えているかわからない人間』とは違うんだろうけれど、それでもどこか、不気味さは否めない)  こちらに理解できないことをすんなりと理解できる人間を、理解するのは難しい――ゆえに、捜査機関が持て余した数々の事件を解決に導いた忘却探偵が怖いという...

(『頭が良すぎる人間』というのは、『何を考えているかわからない人間』とは違うんだろうけれど、それでもどこか、不気味さは否めない)  こちらに理解できないことをすんなりと理解できる人間を、理解するのは難しい――ゆえに、捜査機関が持て余した数々の事件を解決に導いた忘却探偵が怖いという解釈は、とりあえず成り立つ。 (P.146)

Posted byブクログ

2017/10/01

今日子さんと刑事さんの短編いくつか。 そういえば叙述トリックって作中で言うことではないなと思った。 作者が仕掛ける読者へのトリックですもんね。

Posted byブクログ