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動物園のつくり方 入門動物園学 の商品レビュー

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2022/06/01

僕は地元でも地方に出向いても、動物園とみるとオッサン一人でも行っちゃうようなファンである、が、つくり方を学ぼうと思ったことはなかった。いや、動物園運営ゲームなんかもやったりしたことあるけど、それはそれ。 だがこうやって書物にされると、なんか出来るのでは、という錯覚を起こす。錯覚...

僕は地元でも地方に出向いても、動物園とみるとオッサン一人でも行っちゃうようなファンである、が、つくり方を学ぼうと思ったことはなかった。いや、動物園運営ゲームなんかもやったりしたことあるけど、それはそれ。 だがこうやって書物にされると、なんか出来るのでは、という錯覚を起こす。錯覚をさますためにも、読んでみようではないか。 ところが。ガチだぞこの本。翻訳ものとはいえ横書きだし。いや横書きならガチというわけじゃないけど、いきなり法律とか国際関係の話だし、ようやく飼育にたどり着いても、檻の、というか障壁のメカニズムだったりと、まったく現実的で、味わいもへったくれもない。 読み進めると、動物の行動、などが出てくる。ようやく興味深いあたりに来たぞ〜、なんて思うのだけど、しかしこの本、動物園のつくり方、なわけなので、僕がイレギュラーで、本は正しいのだ。 結局、いつもの様に、この本で僕は動物園を開くことはなく、本を閉じてレビューをしたら忘却の彼方なんだけど、動物園運営というのは、しかしいっときも休まずこういうことをやっているのだ、ということを再認識することは出来た。動物園は珍しい動物を見せてお金をもらうだけの施設ではない。持ってくるだけでも一苦労な上に、そこで動物が死ぬことだってもちろんある。見に来る連中を満足させ、見に来ないうるさい奴らをも満足させなければならない。 動物園を経営する気は、引き続きまったく起きない本ではあるけれど、動物園をますます好きになることが出来る本、でもあると思う。日本の感覚で見れば激レアだったり変態的な話も多い。ありがとう、動物園の先人たち。

Posted byブクログ