ヒワマン日和 の商品レビュー
登場人物の呼び名である。 前髪を目の上で切りそろえたショートボブで、黒のチュニック、スリムパンツ、ショートブーツと、黒ずくめ。 個性的で存在感アリアリなんだけど、実体はぼやけた感じがある。 5つの事件に影のように登場するが、ホントにいるんだか、いないんだか。 主人公たちが...
登場人物の呼び名である。 前髪を目の上で切りそろえたショートボブで、黒のチュニック、スリムパンツ、ショートブーツと、黒ずくめ。 個性的で存在感アリアリなんだけど、実体はぼやけた感じがある。 5つの事件に影のように登場するが、ホントにいるんだか、いないんだか。 主人公たちが見る幻なのか。 だが、確かに、主人公が前に進むヒントを与えている。
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アル中の父親、親の介護、仕事のライバル、熟年離婚、 行き詰まり困惑する人達が出逢ったヒワマンと名乗る女性。 最初は漠然と 徐々に色濃く そしてあとがきにくっきり。 なんだかなー。 【図書館・初読・1月12日読了】
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離婚、出世、殺人……。人生の綻びに戸惑い、苦悩する人々が、ふとしたきっかけで出会った黒ずくめの女性・日和満。自らをヒワマンと呼ぶ彼女と、時を重ねて行く中、新たな希望を見いだす人々の様を描く、新次元のミステリ!
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+++ 「事件」の裏にある別の顔が、ヒワマンによって暴かれる。 離婚、出世、殺人……。人生の綻びに戸惑い、苦悩する人々が、ふとしたきっかけで出会った黒ずくめの女性・日和満。自らをヒワマンと呼ぶ彼女と、時を重ねて行く中、新たな希望を見いだす人々の様を描く、新次元のミステリ! +...
+++ 「事件」の裏にある別の顔が、ヒワマンによって暴かれる。 離婚、出世、殺人……。人生の綻びに戸惑い、苦悩する人々が、ふとしたきっかけで出会った黒ずくめの女性・日和満。自らをヒワマンと呼ぶ彼女と、時を重ねて行く中、新たな希望を見いだす人々の様を描く、新次元のミステリ! +++ 「殺人日和」 「転職日和」 「痴漢日和」 「離婚日和」 「逃走日和」 +++ ヒワマンこと日和満(ひわみちる)は黒ずくめで細長く切れ長の目をしている。事件が起きる臭いをかぎ分ける能力があるかのように、何かが起こりそうな現場にさりげなく現れ、するっと当事者のそばに忍び寄って未然に防ぎ、しかもいかにも自然に事の本質を解き明かしてしまう。そしていつの間にか、ヒワマンにまつわる人たちを遠く近く繋げてしまう不思議な存在でもある。大胆なのか繊細なのか、無神経なのか思いやりに満ちているのか、暗いのか明るいのかよくわからないところもまた魅力なのかもしれない。ともかく一度会ったら着いていきたくなってしまいそうなのである。大きなキャリーバッグひとつであちこちへ赴き、しばらく棲みついてはまたどこへともなく去っていくヒワマンである。寂しくはないのかなあと思ってしまうのも、ヒワマンにとっては迷惑なのかもしれない。次はどこへ行って何を解き明かすのか、もっともっと見てみたい一冊である。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【収録作品】殺人日和/転職日和/痴漢日和/離婚日和/逃走日和 正体不明のアラサー女性・日和満(ヒワマン)が人と人の間をつないでいく。・・・・というとハートフルな、と思ったらそれは誤解。ふだんは呑みこんで、我慢して、流されているけれど、実はひっかかっているもの、違和感に気づかされ、ささやかな抵抗を試みようと思わされる。 第一話はどこへいくんだろうと着地点が不明で不穏な感じだったが、第二話以降はまさかのそっちかという流れ。著者が素直に未来を語るわけはなく、と斜に構えて読んでいたが、ストレートに最終話まで行き、むしろ呆然。キーマンとなるヒワマンの立ち位置がおぼろげに見え、絡んでくる准教授たちは魅力的で、一つ一つのエピソードは面白いのだけれど、テーマでのつなぎ方が直裁的で強引に感じられる。テーマが未消化のまま出てしまったというか。でも、今書かれるべきものであり、読者が真摯に受けとめるべきものだと思う。
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結局、最後までヒワマンという女の心情がわからないままで終わってしまった。 それとも現政権への批判が主な話だったのかな?
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