何様 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『何者』の読了後に読みました。 光太郎の初恋の話がとてもよかった。光太郎の人となりとか、なんで出版業界を目指していたのかが理解できた。 それ以外の話は微妙だった。 最後の何様は、就活が終わって社会人になったらより深く思うことがあるんだろうなと思った。 何様目線で就活生の選別をするのか。自分自身が就活を経験してきたからこそ、その苦悩も分かるし、今まで就活生目線でしか考えてきたことがなかったけど、面接官自身も悩んでいるんだなと思った。 面接官が自分を採用して、そこで活躍すれば間違ってなかったことの証明にもなるからこそ、頑張らないとと気が引き締まった。
Posted by
やはり朝井さんは、感情を言語化するのがとても上手いなと思いました。まるで自分の心の中を覗かれているように感じるところもありました。何かに行き詰まった時に読むと、作品中の登場人物が自分と重なるので、少し冷静になれる気がします。
Posted by
前作を読んでからしばらく経っていたので、内容はうろ覚えでした。しかし、それでも十分過ぎるくらい楽しめました!特に、田名部や克弘の葛藤は自分のことのように感じられました。やっぱり朝井さんの作品は良いなあと改めて思いました。
Posted by
★★★ 読めてよかった 本書は『何者』キャラクターたちの短編集である。事前情報なしで読み始めたら光太郎の名前が出てきたので驚いた。時系列はバラバラで、『何者』前・後も話によりけりだ。 里香の、2人組を作れなかったという告白には共感してしまう。私も仲良しの2人組が先にいて、その中...
★★★ 読めてよかった 本書は『何者』キャラクターたちの短編集である。事前情報なしで読み始めたら光太郎の名前が出てきたので驚いた。時系列はバラバラで、『何者』前・後も話によりけりだ。 里香の、2人組を作れなかったという告白には共感してしまう。私も仲良しの2人組が先にいて、その中に入っていくようなことが多かったから本当によくわかる。 そしてシリーズ通して全く株が下がらないサワ先輩が良すぎる。 ただ欲を言えば、もっと『何者』キャラクターが主軸の物語が見たかった。
Posted by
面接する側が偉いのか。タイトルはその意味で「何様」 「何者」にまつわる物語。光太郎が出版社を志す理由。理香が幼い頃から二人組が苦手だったこと。「 何者」の登場人物に関わる人。描かれ方は様々だ。 こちらを先に読んでいたら、もしかしたら「何者」を読んだ時の気持ちが変わっていたかもしれ...
面接する側が偉いのか。タイトルはその意味で「何様」 「何者」にまつわる物語。光太郎が出版社を志す理由。理香が幼い頃から二人組が苦手だったこと。「 何者」の登場人物に関わる人。描かれ方は様々だ。 こちらを先に読んでいたら、もしかしたら「何者」を読んだ時の気持ちが変わっていたかもしれない。「何様」あっての「何者」なのだろうとは思うけれども。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この作者の作品を読んだことはなかったので読んでみた。 どの主人公たちもふにゃふにゃしてる気がした。自分の軸がない感じ。他人の物差しでしか物事を測れないのか?この作者は性欲絡みの話にしないと気が済まないのかな。私が潔癖すぎなのか…。 ブクログレビューを見て『何者』のアナザーストーリー短編集だと知った。そちらを読んでないからかいまいちだった。初めの水曜日の階段はきれいは良かったが、それ以外はどれもうっすら〜まあまあ不快感だけが残った。期待が大きかっただけに残念。
Posted by
「とーりっぴ」の掛け声とともに繰り出した渾身のピースサイン。僕の出した手はそのままビクトリーサインへと変わった。 さて、どうしよう。身長の善し悪しで決めるなら間違いなく康太だ。でも康太は判断力と決定力に少し欠ける。ここはシュート力に定評のある裕太にしよう。「じゃあ裕太カモン。」...
「とーりっぴ」の掛け声とともに繰り出した渾身のピースサイン。僕の出した手はそのままビクトリーサインへと変わった。 さて、どうしよう。身長の善し悪しで決めるなら間違いなく康太だ。でも康太は判断力と決定力に少し欠ける。ここはシュート力に定評のある裕太にしよう。「じゃあ裕太カモン。」と僕は誘い、バスケットボールのチームが完成した。僕の中で長所や短所を理解した上で選出したメンバーである。 ミニバスではキャプテンを務め、大会ではアシスト王の称号を貰ったのが僕の経歴だ。この学校では誰よりもバスケがうまい自身があったし、常に自分は選ぶ側の人間だと思ってきた。 試合が始まり、ボールを持った僕は誰にパスを出すか見極める。裕太いけ!と心の中で叫びながらボールを送り、シュートが入るのを待った。でもその軌道は大きくズレてゴールには入らない。まあ1回くらい大丈夫、と言い聞かせる。しかし、その後に続くシュートで1本も裕太は決めることがなかった。結局その試合には負けて、アイスを奢る羽目になった。 家に帰り今日のバスケについて振り返った。僕が悪かったことは1度もない。常に最善のパスを出したし、僕の期待通りのプレーをメンバーがしていれば勝てた試合なのだ。思い出すと腹が立ち絶対もう選んでやんない、と心に誓った。
Posted by
小説っていいなぁ。スルスル読めるし。若者の心理はおばちゃんになってそこまで共感もできなくなってきてしまったが。
Posted by
何者にでてきたみんなの過去や未来が違う角度から知ることができて面白い。 光太郎の話と田名部さんの話が好きすぎた。
Posted by
2年前に何者を読了。自分がつけた評価を見ると星2でした。前作の内容は全く覚えてなかったけど、問題なく読めました。ただ、やっぱり登場人物たちが好きになれず、この評価です。
Posted by