明日に向かって の商品レビュー
リオオリンピックで活躍した星選手が、 自分と同じバセドウ病を患っていた。 どうやって病気と付き合っていたのか、 どうやって病気を乗り越えオリンピックという舞台で活躍できたのか、 それを知りたくて、この本を手に取った。 読んで感じたのは、星選手の真面目で、責任感があって、受身な...
リオオリンピックで活躍した星選手が、 自分と同じバセドウ病を患っていた。 どうやって病気と付き合っていたのか、 どうやって病気を乗り越えオリンピックという舞台で活躍できたのか、 それを知りたくて、この本を手に取った。 読んで感じたのは、星選手の真面目で、責任感があって、受身なところもあるが、芯が強い、という人柄。 こんなことをいったら恐れ多いが、 少し自分と似ているところがある。 星選手の原点、 自分に、素直に、自然体で。 目標を達成してしまって「悔しさをバネに前に進む」といういつものスタンスが取れず、モチベーションを保てなかったこと、 自分より年下ばかりだから誰も頼れないし、年上のコーチにとって手のかからない存在でいることが信頼だと考えていたこと、 すごくわかる。 でも、そんな星選手の性格を理解し、頼らせてくれる母親やコーチの存在があったんだな。 「プレッシャーや不安や苦悩。それらに負けてしまいそうな自分がいることを認識して、どう対処すればいいかを考えること。それを自分だけで答えを見つけ出すことは困難だ。 なぜなら、自分が経験してきたことだけでしか、答えを出せないから。 そんなときこそ、周りの知恵を借りればいい。」 「そうして弱い自分と向き合い、弱さを受け入れたとき、新しい自分に出会えたり、自分の原点に立ち返ったりすることができる。」 この言葉たちが胸にしみた。 バセドウに関しては、星選手は、水泳を続けるために全摘出手術をしたのだな。 これは、大きな勇気のいる決断だったと思う。 星選手にとっては、水泳が何よりも優先事項だった。自分にとってはどうなのか。考えなければいけない。 それにしても、母は強し。 母からのことばを読み、星選手に対するお母さんの愛をひしひしと感じた。やはり、母親って強い。 子供と一緒になって戸惑うのではなく、大丈夫って言ってあげること、か。 自分もそんな母親になってみたい、と感じた。
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