ラスト・ウェイ・アウト の商品レビュー
サイコサスペンスかスリラーを期待したんだけど、やっぱ南米作家ちゅうのは、アンニュイマジックリアリズムちゅうか、「実は最初から〇〇でしたの」というパターンになりがちで腹いっぱいなのである。でもやっぱ今回も「南米発」という文字に騙されて手に取る。いや、設定はしょうがないと思う。もうい...
サイコサスペンスかスリラーを期待したんだけど、やっぱ南米作家ちゅうのは、アンニュイマジックリアリズムちゅうか、「実は最初から〇〇でしたの」というパターンになりがちで腹いっぱいなのである。でもやっぱ今回も「南米発」という文字に騙されて手に取る。いや、設定はしょうがないと思う。もういい。これで書き始めたんだから。しかし、作家が「一体何が描きたかったのか」理解してやれず、消化不良で、オナラぶっぶなのである。また最近おんなじ感想ばっか書いている。
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なんか思っていたものと違ったので、2部あたりで最後まで付き合えるのか?と不安になったけど、ページを繰る手は止まらない。面白い読書体験でした。
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奇書って何でしょう?紹介文にありましたが。それはさておき最後までがんばって読んでみてよかったと言えるでしょう。
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ハヤカワ文庫ってことで奇想天外な展開を期待し過ぎて、後半の綺麗にまとめに入った感じがちょっと肩透かしだったかも。映画も真っ当な作品になりそう。
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あまりにも面白いので、最初の1/3は電車を乗り過ごすほど読みふけり、ラスト1/5を切ってからは、読み終えるのがもったいなくて少しずつ読み進めた。 ある男が自殺を図ろうとしている。 ノックの音が響く。無視しようとしたがずいぶんとしつこい。 ドアを開くと、一人の美青年がい...
あまりにも面白いので、最初の1/3は電車を乗り過ごすほど読みふけり、ラスト1/5を切ってからは、読み終えるのがもったいなくて少しずつ読み進めた。 ある男が自殺を図ろうとしている。 ノックの音が響く。無視しようとしたがずいぶんとしつこい。 ドアを開くと、一人の美青年がいた。彼はとある男を殺すように提案してくる。 なぜ? なんのために? 自分はいま、死のうとしているというのに。 物語はこんな風に始まるのだが、たぶん、この先は予測できる人は誰もいないだろう。というか、解説を読むと作者自らが理解できていないまま語りだしているらしい。どんな天才だよ! 非常に映画的で読みやすく面白いのだが、これが映画化する未来を想像できない。
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過去と現在を縦軸に、記憶と人物を横軸にとって、縦と横とに揺さぶる揺さぶる。何が本当に起こったことで、誰が何を…?と、「12モンキーズ」や「メメント」に似た目眩を覚える。人物造型にもプロットにも手抜きや隙がない。 読みであり。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アルゼンチンは、ブエノスアイレス食堂を読むつもりだったのですが、偶然本屋で見かけて購入。 したら、舞台は米国だったんだよねー。 何か間違えたけど面白くて一気読みしました! 主人公テッドは完璧な準備のもと、自殺しようとしていた。しかし拳銃の引き金を引こうとした瞬間に、見知らぬ若者が訪ねてくる。 その若者リンチは、ある2人の人物の殺害を依頼してくる。依頼を受けたなら、テッドが強盗に殺害されたように見せかけて、自殺の手伝いをしてくれると言うのだ。 残される家族の精神的ショックを心配するテッドは、その依頼を受けることにするが。 これだけだと、なんかありそうななさそうな交換殺人みたいなもの?という気がしますが、物語は次々と予想不可能な方向に展開します。 どこまでが妄想で、どこからが現実なのかわからなくなるような話は本来ならあまり好きじゃないのですが、これは破綻せずに伏線が回収されていくので、ちゃんと筋を追って読み進められました。 正統派謎解きでありながらサイコサスペンスとハリウッド的シナリオの要素もあり、とにかくてんこ盛りでなんとジャンル分けするべきなのかわからない! 面白かったです。ラストも最後まできっちり、余韻があります。 ところで、オポッサムという動物が不気味に物語を彩るのですが、これって有名動物ですか?? 私は多分動物園とかでも見た覚えがなくて、ググッてしまいました。アメリカ大陸に棲息するらしいですが、意外と可愛いらしい気がいたしました。
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普段、帯の惹句をちゃんと読むことは余り無いのだが、気紛れでチェックしてみると面白そうだったので購入。 ユニークなのは矢張り前半で、特に導入部は引き込まれる。前半はホラー風というか、正統派のサスペンスではない雰囲気だったが、舞台が精神病院に移ってからの後半は、ストレートなサスペンス...
普段、帯の惹句をちゃんと読むことは余り無いのだが、気紛れでチェックしてみると面白そうだったので購入。 ユニークなのは矢張り前半で、特に導入部は引き込まれる。前半はホラー風というか、正統派のサスペンスではない雰囲気だったが、舞台が精神病院に移ってからの後半は、ストレートなサスペンスに変化。含みを持たせたラストも良かった。 帯の推薦文を書いたのは三津田信三だが、ピッタリ過ぎる人選だと思う……。
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