飛田をめざす者 の商品レビュー
この本を書店の店頭で見かけ、飛田新地と増加する中国人観光客というテーマに惹かれ購入。シークレットな部分の多い街なだけに、こうした内部の人によるルポは貴重だと思う。飛田新地の料亭の経営に関して具体的な金額を含めて記されているのは興味深い。
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中々興味深い。 筆者は意図していないのかもしれないが、経済学や経営目線で飛田という風俗街を切り取っていて面白い。 著名な学者や教授と組んで、風俗経営を真面目に書いたらもっと面白いと思う。単純な経営では〜という策を取るのが定石、しかし飛田の伝統では〜。なんて面白そう。本書では単純なルポになってるのでもったいない。 しかし最後の最後に明かされた筆者の家族関係も含めて、本書は編集の力量次第ではもう一段上の情緒深い作品になり得たと思う。 性風俗業界という必要悪の取り扱いに対しても筆者の視点は真摯に感じた。もっと視点を鋭くしてルポではない、社会学、経済学としてリパッケージして世に問いかけたい内容だった。
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善悪は表面に見えていることだけで判断できないんやと。生きるって難しいし、楽しいわけがない。でもいいんやって、みんな一生懸命生きている。 そんなこんなでなにわの街には色んなこと、もの、ひとが凝縮されている。
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著者の飛田シリーズ第三弾。今回は飛田から引退していた著者が「料亭」の共同管理者として復活し、また引退するまでの模様を描いている。 今回の話の中心は、売り上げが落ち込んでいる飛田を外国人観光客(主として中国人)を取り込むことによって上向きにできないかと著者があれこれ模索するところ...
著者の飛田シリーズ第三弾。今回は飛田から引退していた著者が「料亭」の共同管理者として復活し、また引退するまでの模様を描いている。 今回の話の中心は、売り上げが落ち込んでいる飛田を外国人観光客(主として中国人)を取り込むことによって上向きにできないかと著者があれこれ模索するところである。 あと、元国際線CAが自分で事業を始めるための資金稼ぎとして飛田で働くようになった、という話も元CAの頭の良さと目的のためにはどんな手段も厭わない、ある種の冷徹さが感じられ、大層面白かった。 ところで、本書には飛田もNHKの番組で紹介されたとの記述があったが、その件は全く知らなかったので見逃していた。残念。 NHKは以前にも「ブラタモリ」(旧シリーズ)で吉原を取り上げていたことがあったので、飛田を取り上げてても不思議ではないが、まさかNHKで飛田や吉原が取り上げられるとは、隔世の感がある。 吉原についても同様な感じの本が出ているのだろうか。 ちょっと探して読んでみたい気になった。
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