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古楽でめぐるヨーロッパの古都 の商品レビュー

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2022/12/23

読者を選ぶ本かもしれない。ヨーロッパの古楽(バロック以前の音楽)あるいはその時代の歴史にそれなりの知識がないとたぶん「ちんぷんかんぷん」。特に中世やルネサンスの音楽家の名前を並べられても。たとえば70ページのギョーム・デュファイ、ジョスカン・デ・プレ、アドリアン・ウィラールト、ヤ...

読者を選ぶ本かもしれない。ヨーロッパの古楽(バロック以前の音楽)あるいはその時代の歴史にそれなりの知識がないとたぶん「ちんぷんかんぷん」。特に中世やルネサンスの音楽家の名前を並べられても。たとえば70ページのギョーム・デュファイ、ジョスカン・デ・プレ、アドリアン・ウィラールト、ヤコブ・アルカデルト、オルランドゥス・ラッススあたり(これでもかなり有名な方)を知っているかどうか。たとえ知っていてもその音楽が頭に浮かばないと本当には楽しめないのではなかろうか。(ちなみに私は名前は知っているけど...レベル) できればこの内容ならカラースライドで街の映像を映し、登場する作曲家たちの音楽を流し、著者による解説を入れるというDVD的なもの(またはレクチャーコンサート)などの形の方が良いのではなかろうか。そのサブテキストとしてなら好適かも。 そしてこの本を読んで思い出したのは、昔NHKFMで午前6時台にやっていた「バロック音楽の楽しみ」、特に皆川達夫さんの回。あの番組でこの内容を音楽とともに流してくれたらよかっただろうなというのは単なる年寄りの懐古趣味か。

Posted byブクログ