クミカのミカク(2) の商品レビュー
断言できる、この(2)は(1)より面白くなっている、と (1)でも思ったが、小野中先生、よく思いついたもんだ、異星人をグルメコメディのヒロインにするなんて 『クミカのミカク』は、個人的にゃ、(10)まで描いてほしい、と思っちゃいるが、もし、この作品が完結しても、きっと、小野中先生...
断言できる、この(2)は(1)より面白くなっている、と (1)でも思ったが、小野中先生、よく思いついたもんだ、異星人をグルメコメディのヒロインにするなんて 『クミカのミカク』は、個人的にゃ、(10)まで描いてほしい、と思っちゃいるが、もし、この作品が完結しても、きっと、小野中先生は次回作でも、私らをビックリさせる主人公を登場させるだろう 食べる楽しさを、色々な食べ物を口にする事で覚え、自分の一部にしていくクミカが成長しつつ、同時に、自分と関わってくれる仲間との関係も少しずつ、良好なモノに築き直していく点も、ストーリーの「読ませる」部分を強めているな、と感じた 『食戟のソーマ』や『すしいち!』、『ミスター味っ子』は、当然、誰もが認める質の高い作品で、その面白さを支えているのは、オリジナリティ溢れるリアクションだ この『クミカのミカク』で、クミカが魅せる、味への反応も小野中先生のセンスが光っている。派手さが他作品と比べると欠ける、と言ってしまうと語弊があるけど、触覚(なのかな?)が発光するってのは、グルメコメディの新しいリアクションと言えるだろう また、クミカとチヒロの、もどかしいけど応援したくなる恋模様が、ストーリーの支柱になっているトコも、私がこの作品を力強く推したい理由 クミカが食欲優先で、チヒロのそれだけじゃなく、自分の中に芽生えている恋心に鈍感ってのもあるが、チヒロはちょい、アプローチがヘタレすぎなんだよ でも、新キャラ・キヨシゲの会社復帰で、ほんの少しだけ、二人の距離が縮まったようで何よりだ。やっぱ、ジャンルは何でもあれ、ライバルの存在を活かせてこそ、漫画家の地力は見えるってもの どの話も、クミカの可愛さが炸裂しているが、個人的にオススメに挙げたいのは、裏チヒロが顔を出す、第9話「辛くとも辛くとも」だ。扉絵のチャイナ服を着てセクスィーになっているクミカもグッド!! ただ、まぁ、胸元が開いているチャイナ服ってのは、巨乳の女性が着てこそ、だな、うん。けど、きっと、チヒロはサムズアップするんだろう、鼻血を出しながら この台詞を引用に選んだのは、クミカの“成長”に涙ぐみそうになったんで。寂しい、って感情は、普通のイメージとしては、あまりイイものじゃない。できりゃ、感じたくないキモチではある。でも、寂しい、が募った分、会いたかった人に会えた時の「嬉しい」は強くなるのだから、一概に悪いもんじゃないのだろう。縁を大事にしよう、その決意があれば、長く伸びもするし、何があっても切れない強いモノになる
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