内戦終結後のスリランカ政治 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本書では1983年から2009年にかけて起きたスリランカでの内戦が終わってから2016年までの政治状況を知ることができます。 特に、本書の主要人物であるラージャパクサ大統領はほとんど独裁レベルで国を支配した政治家でその一族や側近は莫大な富と権力を手にすることになりましたが、この人物についての詳しい解説を聴けるのはとてもありがたいものがありました。まさにこの人物こそ2022年のスリランカの暴動で国外逃亡することになったあの人物です。ニュースでも2022年のスリランカの暴動はよく取り上げられていたことを私も記憶しています。 ただ、本書は2016年に出版された本ですのでそれ以降の出来事については知ることができません。あくまで内戦終結から2016年までの政治状況についての解説が本書になります。 2017年以降、特に2022年から2023年までの政治情勢を知りたくて知りたくてたまらなくなります。 昨年の出来事に特化した本が出てくることを願わずにはおれません。 ですが、本書は本書で内戦後の政治情勢を詳しく知れたのでこれは私にとって非常にありがたいものとなりました。
Posted by
ラージャパクサ長期政権の遺産と負債、そしてシリセナ政権誕生までのいきさつをデータに基づき、スリランカ政治経済の権威が記載した良書。2019年のゴタバヤ・ラージャパクサ政権誕生の背景にも繋がる内容も多く、スリランカに駐在する人は読むべき本。
Posted by
- 1