ゴールドフィンチ(3) の商品レビュー
なんだろう。ノルマ的に読んでいる気がするが、途中で止めることはできない。心理描写が細かく、大量にあり、話が急展開するが、ここまで読んだのに勿体ないという思いと、やはり先が気になり、最後まで読み切りたい思いが強い。最後まで読んだ時に何が残るだろうか。
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益々、テオが追い詰められた状況に 緊迫感が凄い。 ずっと嘘を重ねて生きてきたテオは 薬を飲まないと心の平穏が保たれない状態まで 来てしまった。 そこにかっての親友ボリスが現れ、驚愕の事実を 突きつけられる。 本当にあのテロ事件さえ無ければそして あの指輪と美しい絵さえテオの人生に...
益々、テオが追い詰められた状況に 緊迫感が凄い。 ずっと嘘を重ねて生きてきたテオは 薬を飲まないと心の平穏が保たれない状態まで 来てしまった。 そこにかっての親友ボリスが現れ、驚愕の事実を 突きつけられる。 本当にあのテロ事件さえ無ければそして あの指輪と美しい絵さえテオの人生に侵入 しなければテオは、真っ直ぐで純粋な母親に 導かれ平穏な人生だったかも知れない。
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2014年度のピューリッツァー賞を受賞した傑作小説。ディケンズを読んでいるかのようにドラマティックかつスリリングなストーリーテリング。日本語版は全4冊という重厚長大な作品であるが、いざページを繰ればあっという間に読み終えてしまった、というのが実感。 物語はレンブラントの弟子であ...
2014年度のピューリッツァー賞を受賞した傑作小説。ディケンズを読んでいるかのようにドラマティックかつスリリングなストーリーテリング。日本語版は全4冊という重厚長大な作品であるが、いざページを繰ればあっという間に読み終えてしまった、というのが実感。 物語はレンブラントの弟子であったカレル・ファブリティウスの傑作絵画「The Goldfinch(ごしきひわ)」から始まる。一匹の鳥が静かに佇む絵画を巡り、主人公の少年テオは母と共に訪れた美術館で爆発テロに遭遇し、命は助かるものの、最愛の母を亡くす。奇跡的に生還したテオは爆発によって息絶えようとしている謎の老人の指示に従って絵画を盗み出したところから、歯車は急速に回り出し・・・。 主人公であるテオの成長に従って、極めて魅力的な周辺人物が現れ、物語の舞台もニューヨーク、ラスベガス、アムステルダムと緊張感を増しながら様々に移り変わっていき、一時も読者を飽きさせない。作品のメッセージが何か、という形而上学的な問題はさておき、脳に直結するようなフィジカルなストーリーテリングの面白さが味わえる文学作品はそうそうない。
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絵に関する出来事、事実が重苦しく深い部分に存在し、 会話と内省そしてそれらに付帯するディテールを丁寧に積み重ねた厚みのある描写で 細部こそ読みたい味わいたいストーリーが展開する。 いよいよ次は最終巻。
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