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未亡人四姉妹 の商品レビュー

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妙味のある構成で描かれる未亡人熟女達の明け透けな淫らさ

2015年7月に『熟女の沼-未亡人義母と兄嫁と独身伯母』でデビューした作者の1年振りとなる2作目だが、そのデビュー作とは随分と趣を異にした甘さを含むテイストに仕上がっている。限りなく誘惑作品と言えそうな未亡人熟女4姉妹の明け透けな淫猥さが、一堂に会した際のやり取りに端を発した過去...

2015年7月に『熟女の沼-未亡人義母と兄嫁と独身伯母』でデビューした作者の1年振りとなる2作目だが、そのデビュー作とは随分と趣を異にした甘さを含むテイストに仕上がっている。限りなく誘惑作品と言えそうな未亡人熟女4姉妹の明け透けな淫猥さが、一堂に会した際のやり取りに端を発した過去回想(一部は後日談)という珍しい構成で描かれている。 第一章~第二章 - 奔放な三女【亜矢子】35歳×美少年の甥 第三章 - 意外に大胆な長女【波瑠子】39歳×庭職人の師弟 第四章 - 生真面目な次女【奈那子】37歳×生臭坊主な住職 第五章 - 控えめな四女【良子】34歳×酒屋のブサイクな倅 序盤の亜矢子こそ甥っ子の美少年に媚びを売る王道的な相姦誘惑路線だが、中盤以降の3人では相手の男にやや下衆な属性を盛り込んでいるのが特徴。好いてもいない男の好奇の目に晒された状況下でひょんなことから迫られ、「イヤん、ダメん」と拒むも押し切られるように貫かれるのは凌辱作品に見られる構成や展開と言える。これにより亡夫への操よりも空閨の疼きが勝る波瑠子はマッスルな庭師に抱いた妄想が現実になったと恥じらいながらも淫らに悶え、およそ僧侶らしくない(官能的には実に僧侶らしい)住職の老練な手管に奈那子が屈するのはなかなかいやらしい。とりわけ波留子は庭師の2人から迫られており、若い弟子と一戦交えた後から師匠のテクニックに翻弄される淫靡さがあった。最近の「黒本」では珍しい、いわゆる『一竿』ではない官能場面である。 一方、姉達にけしかけられる形で男を誘わざるを得なくなった良子については最初から官能ありきのゴールへ無理して向かっているような印象であり、話の途中ならまだしもそのまま幕が下りてしまうのは全体として少々締まりに欠けるようでもあった。 あまりにあっけらかんと明け透けな未亡人が多数いることや相手の男が濁っているなど、つまりは男女共に従前の誘惑作品とは異なる慎みのなさを良しとすれば本作は相応の淫猥さで迫ってくるであろう。凌辱や誘惑といったカテゴリーをさほど気に留めない諸兄に向けた、以前はよく描かれていた作風の現代的なリバイバルと言えそうな試みとしてこんな作品がこれから幾つか出てきても良いと思うところである。 敢えて重箱の隅を突くとすれば、ヒロインが全ての会話で自身を名前で呼んでいるのは(若い娘さんならともかく)熟女には正直そぐわない印象なので、できれば官能場面で甘えている時に特化した方が良いのでは、といったところか。

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