紀元2600年のテレビドラマ の商品レビュー
戦前に、テレビドラマが放送された。 この一文のインパクトは大きかったです。テレビは戦後のものだと思っていました。テレビの歴史を語る時、あまり戦前の状況が、語られることってないような。 テレビの父と言われた高柳さんの実験の「イ」が映し出された話はよく知っているのに、そこからいきな...
戦前に、テレビドラマが放送された。 この一文のインパクトは大きかったです。テレビは戦後のものだと思っていました。テレビの歴史を語る時、あまり戦前の状況が、語られることってないような。 テレビの父と言われた高柳さんの実験の「イ」が映し出された話はよく知っているのに、そこからいきなり戦後まで私の認識は飛んでしまってます。 よく考えたら、その間実用化に向けて何もしなかったはずがないのに、スポッと知識が抜けているのです。 そんな一種の幻のような歴史が現実にあったことを初めて知り、驚きました。 テレビを実用化するため、それに携わった多くの人の苦労と希望と、近づいてくる戦争の予感。大河ドラマのネタにもなりそうなスケールの話しだと思うのに、なぜあまり取り上げられてこなかったのか。 消された(?)過去を覗くような、好奇心をくすぐる本でした。
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