細雪 改版(中) の商品レビュー
奔放な四女・妙子の身分違いの恋を中心に話が展開する本巻。その絶妙な語り口に思わず引き込まれる。豪雨による水害場面の写実的な描写には些かの驚き。これまで私の中では谷崎=耽美派と云う位置付けだったが認識を改める必要有り
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昭和初期の豪奢な 関西美人姉妹の日常 声に出して読みたくなるような 関西の言葉がとても美しい 何気ない日常の中でも 災害に巻き込まれたり 病人が出たり... (ちょっとはらはらどきどき) 当時の価値観が (家柄や身分ほか姉から嫁ぐなど) 今より強靭に息づいていたことが より彩...
昭和初期の豪奢な 関西美人姉妹の日常 声に出して読みたくなるような 関西の言葉がとても美しい 何気ない日常の中でも 災害に巻き込まれたり 病人が出たり... (ちょっとはらはらどきどき) 当時の価値観が (家柄や身分ほか姉から嫁ぐなど) 今より強靭に息づいていたことが より彩りになっている ブックオフにて取り寄せ
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三女・雪子の婚活が続くかと思ったら、神戸で大洪水が発生。四女・妙子が巻き込まれる。妙子を救ってくれたのは、許嫁の奥畑ではなく、写真家で丁稚奉公している板倉だった。妙子は板倉に惹かれ結婚まで考える。そこへ家族がドタバタする、という展開。わりと面白い。板倉の結末がちょっと驚いた。
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百年くらい前の話なのに、蒔岡姉妹の日常に起こる珍事件の数々が面白過ぎてスイスイ読めちゃう。 谷崎潤一郎、すごいなあ 下を読むのも楽しみ
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体面ばかり気にする旧家の人々の行動や言動が理解出来ずにイライラするのだが、続きが気になって読み進めてしまうのは何故だろう。
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よく京都の人は(「ぶぶ漬けどうどす?」のエピソードに代表されるように)本音を出さないとか言葉に裏があるとか言われるけど、「細雪」を読んで思うのは、こうした傾向はもともとは京都に限らず関西の上流社会一般にみられたもので、京都人がそうした戦前の関西上流社会の雰囲気を色濃く残している一...
よく京都の人は(「ぶぶ漬けどうどす?」のエピソードに代表されるように)本音を出さないとか言葉に裏があるとか言われるけど、「細雪」を読んで思うのは、こうした傾向はもともとは京都に限らず関西の上流社会一般にみられたもので、京都人がそうした戦前の関西上流社会の雰囲気を色濃く残している一方、大阪神戸その他の地域ではこうした気質が失われてしまったのに過ぎないのではないかと思ったりしたのだが違うかな。
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中巻は災害と四女妙子の恋愛が中心。過去の情景を詳細に語るとき、句読点を少なく次々に繋いでいくところとか現代の作家にも多大な影響を与えていると感じた。表現の豊かさ、ボキャブラリーのセンスが素晴らしくて、読んでいて本当に心地良い。
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