捜査組曲 の商品レビュー
短編集はみんなの気持ちが分かるから楽しい。相楽の気持ちが分かったところで、やっぱり相楽はイヤだけど笑
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題名の「組曲」通り、安積班のメンバー各人がそれぞれの視点で事件に対応する様を描いた短編集。 「カデンツァ=無伴奏の即興曲」「ラプソディー=狂詩曲」「オブリガート=対旋律」「セレナーデ=小夜曲」等、各短編の題名も音楽用語を付し、さながら輪舞曲(ロンド)の様相を呈している。 今回は班...
題名の「組曲」通り、安積班のメンバー各人がそれぞれの視点で事件に対応する様を描いた短編集。 「カデンツァ=無伴奏の即興曲」「ラプソディー=狂詩曲」「オブリガート=対旋律」「セレナーデ=小夜曲」等、各短編の題名も音楽用語を付し、さながら輪舞曲(ロンド)の様相を呈している。 今回は班員だけでなく、「シンフォニー」では、鑑識係の石倉が主役となり、係への待遇の不満を爆発させる。 「ディスコード=不協和音」では、チョイ役でしか顔を出さない榊原刑事課長がなんと主役となって、強行班の二つの係への対応で苦慮する様が描かれる。 「アンサンブル」では、安積に対抗心を燃やす相楽がが、安積のプライベートを考慮するという男気を発揮し、相楽の思いがけない一面が見られる。 どの短編も、さして大きな事件は起こらず、登場人物たちの人物像を浮き上がらせる話となっていて、彼らの人となりをより理解でき、このシリーズにより深入りしてしまいそう。
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自分がミュージシャンなので、タイトル買いしたんだけど、予想を裏切らない内容だった。音楽用語の各章のタイトルが内容とうまくリンクしていて、うーんやるなぁと思った。
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今回も安定のおもしろさです。 いろんな人からみた目線で話が進んでます。 カデンツァ→安積さん ラプソディー→安積さん オブリガード→相楽さん セレナーデ→水野さん ゴーダ→黒木さん リタルダント→桜井さん ダ・カーポ→村雨さん シンフォニー→石倉さん ディスコード→榊原課長 アン...
今回も安定のおもしろさです。 いろんな人からみた目線で話が進んでます。 カデンツァ→安積さん ラプソディー→安積さん オブリガード→相楽さん セレナーデ→水野さん ゴーダ→黒木さん リタルダント→桜井さん ダ・カーポ→村雨さん シンフォニー→石倉さん ディスコード→榊原課長 アンサンブル→安積さん 須田さんバージョンは無かったですね。
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あいかわらずの安積班で、安心して読むことができる。 メンバーそれぞれの語りなのも面白い。 ドラマの再放送を見ているので、ついあのキャストで 読んでしまうw
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安積班シリーズの短編集。 1タイトルずつ音楽用語をつけていてその用語の意味と登場人物を照らし合わせている。 シリーズの登場人物たちを一人ひとり丁寧に描いていて安積班長以外の登場人物が生き生きとしてて安積さんの視点だけではないところが新鮮だったり。 余り性格が分からない人たちのちょ...
安積班シリーズの短編集。 1タイトルずつ音楽用語をつけていてその用語の意味と登場人物を照らし合わせている。 シリーズの登場人物たちを一人ひとり丁寧に描いていて安積班長以外の登場人物が生き生きとしてて安積さんの視点だけではないところが新鮮だったり。 余り性格が分からない人たちのちょっとしたエピソードで実はそんなに悪い人じゃないのだと知れて味のある1冊でした。
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(収録作品)カデンツァ/ラプソディー/オブリガート/セレナーデ/コーダ/リタルダンド/ダ・カーポ/シンフォニー/ディスコード/アンサンブル
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短編集。これは良い。安積班をはじめ、臨海署のお馴染みの面々の事がわかり良かった。解説にあったが、『人を信じるという気持ちの大切さと尊さをいつも思い知らされる。』全くその通りです。
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このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。 とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今野敏さんの警察小説の中でも、最も息が長いシリーズであり、連続ドラマ化もされた安積班シリーズ。本作は、その安積班シリーズの最新刊である。 安積班シリーズは、長編も面白いが、本作のような連作短編集にこそ魅力が詰まっていると考える。1編当たりは短いが、きちんと物語があり、人間模様がある。本作では、安積班の面々の視点に加え、安積をライバル視する相楽や、鑑識の石倉など、臨海署の様々な面々の視点で描かれているのが興味深い。 「カデンツァ」。現実にも聞く、呆れた犯罪。察知したのは…。「ラプソディー」。船上で遺体発見。警察と海保のせめぎ合いは、意外な結末に。「オブリガート」。安積班と相楽班の事案が絡み合う。素直に感謝できない相楽であった。しかし、やるべきことはやる。 「セレナーデ」。これまた実際にありそうな話。今回のお手柄は…。「コーダ」。先入観で判断する危険性とは。これは読者への戒めでもある。「リタルダント」。忙しいときほど、ゆっくり考えろ。至言だが、なかなかできることではない。 「ダ・カーポ」。またこのパターンかよ。紆余曲折はしたが、警察は見抜く。「シンオフォニー」。常に忙殺されている鑑識。しかも、相楽がいちゃもんを…。彼らこそ、縁の下の力持ち。「ディスコード」。上層部には上層部の苦悩がある。不協和音も悪くはないって? 最後に「アンサンブル」。相楽班に失態が続いていた。上層部も気を揉んでいる。こんなとき、安積にできることはない。汚名返上は、自らするしかない。 全10編のタイトルが音楽用語になっており、しかも内容とリンクしているのが芸が細かい。相楽の扱いが少々気の毒だが、味があって憎めないキャラクターだ。安積班と相楽班、臨海署を支える2つの強行犯係には、それぞれの物語がある。
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