あなたの自伝、お書きします の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
自伝協会で雇われ働く傍らで、小説(処女作)を出版しようとしていた女性作家・フラー。彼女の書いた虚構に現実が寄っていく。読む前はホラー系かと思っていたが、ちょっと違った。問題となる小説をめぐる足の引っ張り合い。盗まれたり、盗み返したり。なんとも心温まらない交流。中には看護師などの善良な人もいるが、さほど人間的な魅力は感じられず、総じてこんな交友関係なら遠慮したいなぁと思ってしまった。
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すごく面白くもないけど、なんか読み進めちゃう淡々と楽しめる不思議な小説。登場人物はどこか魅力的。ブラックユーモアの女王らしいので、短編『バン、バン!はい死んだ』(タイトル素敵)を読んでみたい。
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スパークのブラックユーモアは、一度読んだぐらいじゃ分からないことが多い。 スパーク自身の体験を多分に入れているそうだ。友人との絶妙な距離感、作家人生を歩み出すまでの苦労した日々、、、 登場人物も濃い。厚化粧のディルナーテ。ドティとの関係。。 死を忘れるな、もブラックユーモア満載だ...
スパークのブラックユーモアは、一度読んだぐらいじゃ分からないことが多い。 スパーク自身の体験を多分に入れているそうだ。友人との絶妙な距離感、作家人生を歩み出すまでの苦労した日々、、、 登場人物も濃い。厚化粧のディルナーテ。ドティとの関係。。 死を忘れるな、もブラックユーモア満載だった。スパークの良さはいぶし銀の様だと誰かが言っていたが、私にはまだ分からない所が多い。あと10年後には違う感想が出てくるかもしれない。
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小説家志望のフラーは、日々の糧を得るため自伝協会の書記として雇われる。主催者である準男爵のもと個性豊かなメンバーたちの自伝を書き直しているうち、自分の書いている小説とメンバーの行動が一致し始める。 一方で、フラーの初めての小説の原稿が出版を前に行方不明となる。その上、出版もキ...
小説家志望のフラーは、日々の糧を得るため自伝協会の書記として雇われる。主催者である準男爵のもと個性豊かなメンバーたちの自伝を書き直しているうち、自分の書いている小説とメンバーの行動が一致し始める。 一方で、フラーの初めての小説の原稿が出版を前に行方不明となる。その上、出版もキャンセルになってしまう。 著者がデビューする前のいきさつをモデルとしているらしく、正に自伝? フラーの回想であったり、小説のなかの話だったり、全体の流れに慣れないと読みにくいかも。面白かったんだけどね。
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