Yチェアの秘密 の商品レビュー
この本を読んで衝撃を受けたこと: Yチェアは立体商標権取得されており、商標権の侵害には罰則があること。 模倣品を買うことはグッドデザインの循環を断つ行為と言えること。 この本を読んで実践すること: 模倣品(リプロダクト、ジェネリック家具)は買わない
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たった一種類の椅子について、これほど念入りに論じた本はあるまい。アカデミックな検証もなされ、てっきりデザイン専攻の博士論文を本にしたのだろうと思いながら読み進めた。 デザインと構造の細部のもっている合理性についての詳細な解説は実に綿密で、このYチェアが近代建築と相即するまぎれもな...
たった一種類の椅子について、これほど念入りに論じた本はあるまい。アカデミックな検証もなされ、てっきりデザイン専攻の博士論文を本にしたのだろうと思いながら読み進めた。 デザインと構造の細部のもっている合理性についての詳細な解説は実に綿密で、このYチェアが近代建築と相即するまぎれもないモダニズムのデザイン作品であることを納得させられる。 後半の、模倣品との戦いも興味深い。様々な方法を検討した上で、立体商標登録という手法をとるまでのストーリーと、模倣品はオリジナルとどうちがうのかについての解説は大変に迫力がある。「ジェネリック」や「リプロダクト」などの耳障りのない言葉で語られてはいても、結局はニセモノであって、本物に織り込まれたデザインの豊かさを備えているわけではない。 なにより、模倣品を買うことは、デザイナーとメーカーと販売店とユーザーからなるグッドデザインの「循環を断つ行為」に加担することになるのだという。その通りだと思う。
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Yチェアとは1950年に発表され、今でも人気のある椅子である。 特に日本で人気があり、自分も何処かで見た事がある。 日本で人気がある理由は、その機能美から来るシンプルな造形だと思う。 いつかは、自分もお気に入りの場所に置いて外を眺められたらいいな
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・ソープフィニッシュ デンマークではスーパーマーケットにいけば、ソープフレークという袋に入った、フレーク状の石鹸が簡単に手に入る。 デンマークでは、昔から床や家具を石鹸で洗っていたそう。 木の表面が汚れたら、石鹸で洗うときれいになる。汚れが染み出した石鹸溶液を洗い流し、拭き...
・ソープフィニッシュ デンマークではスーパーマーケットにいけば、ソープフレークという袋に入った、フレーク状の石鹸が簡単に手に入る。 デンマークでは、昔から床や家具を石鹸で洗っていたそう。 木の表面が汚れたら、石鹸で洗うときれいになる。汚れが染み出した石鹸溶液を洗い流し、拭き取っても木材には石鹸の脂肪分が残る。 それを繰り返すうちに、木材に石鹸分が蓄積し、汚れがしみこみにくくなる。 汚れたら石鹸で洗うという前に、最初から石鹸で洗ったというわけである。 ・デンマークでは、ペーパーコードを石鹸溶液で洗うことを説明している場合があるが、日本で向かない。 デンマークは湿度が低いため乾燥が速い。日本は湿度が高く、ペーパーコードがなかなか乾かない。 ・J39は、今でもデンマークではYチェア以上に普及している国民椅子。 ・ザ・チェア JH501 JH503 PP501 PP503 ・あるデザインが他のデザイナーに与えた影響について解説される際に、よく取り上げられるのがプロペラスツール。 コーア・クリント「プロペラスツール」 木製フレームで、畳むと脚が1本の丸棒になる。 ポール・ケアホルム「メタル・プロペラスツールPK91」 スチールのフラットバーをプロペラ状に捻った脚 ヨルゲン・ガメルゴー スチールロッドを溶接して、プロペラ形状をワイヤーフレームで作成 ・Yチェアに次いで人気のあった「スーパーレッジェーラ」
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