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獨白 2011年3月 の商品レビュー

4.3

8件のお客様レビュー

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2018/09/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 『北の国から』シリーズを見終わって、総括しているような本を読みたくて、買ってみたのだが、連ドラ部分についての本だった。でも面白かった。なんで消費社会にアンチの目線が色濃いのか疑問だったのだが、戦時中に子供時代を過ごしたせいでとのことであった。ヒットメーカーであることの太い自信と繊細な感性が伺えた。

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2016/02/28

人は欠点を抱えて生きていく。そこを観るからこそドラマはドラマティックになっていく。そのことと、ドラマで描かれる人生の美しさとの整合性が自分の中でまだ整理がつかない。また沈思黙考。

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2015/06/20

北の国からの倉本さんのメッセージ。 30周年を記念に富良野塾のOBに最初のテレビドラマ24話の背景を語るという贅沢な内容。 自分は吾郎が妻の葬式にいけなくてそこで清吉が話すシーンの背景がもっとも印象深かった。 映像の背後には語られないストーリーがやまほどある。こうして明らかになら...

北の国からの倉本さんのメッセージ。 30周年を記念に富良野塾のOBに最初のテレビドラマ24話の背景を語るという贅沢な内容。 自分は吾郎が妻の葬式にいけなくてそこで清吉が話すシーンの背景がもっとも印象深かった。 映像の背後には語られないストーリーがやまほどある。こうして明らかにならない限り誰もシナリオライターの意図には気がつかない。 それでもその意図が映像に重みをもたせているんだろう。 「自分のシナリオが映像表現される際に、いろいろな人がチームでやる以上、80点になってしまうことがある。それに腹をたてたはいけない。自分としての完全を勝ち取りたいならば120点のシナリオを描けばいい。腹がたったらその怒りを内に溜め込んでバネにする」。倉本さんらしい言葉。

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2018/07/29

「北の国から」のシナリオをもとに、ライター本人が読み解きをするという講義のさなか、東日本大震災が起きる。そのページは・・・。細かいけど、こういうところが、舞台を創る倉本聡らしい演出。 「北の国から」のウラ話として読んでも面白いけれど、富良野塾のOBライターや演出家向けに行われた講...

「北の国から」のシナリオをもとに、ライター本人が読み解きをするという講義のさなか、東日本大震災が起きる。そのページは・・・。細かいけど、こういうところが、舞台を創る倉本聡らしい演出。 「北の国から」のウラ話として読んでも面白いけれど、富良野塾のOBライターや演出家向けに行われた講義というところが、この本の価値だと思う。作家が自分の仕事を題材に、ここまで読み解いてくれるなんて、倉本聡が、しそうもないように思われて意外だったし、しかも、こんなに事細かに、惜しげもなく披露してくれている。富良野塾でしか聞けないはなしを本にしてくれたことが、嬉しい。

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2012/10/23

遺言から10年。はじめて富良野へ行きました。北の国からがどんどん遠くなります。中畑のおじちゃんが亡くなりました。清吉おじさんも亡くなりました。そして追いかけるように、正子おばさんまで。続くのですね。改めて、DVDを全部見て、この本をもう一度読み直しました。これからも何度もドラマを...

遺言から10年。はじめて富良野へ行きました。北の国からがどんどん遠くなります。中畑のおじちゃんが亡くなりました。清吉おじさんも亡くなりました。そして追いかけるように、正子おばさんまで。続くのですね。改めて、DVDを全部見て、この本をもう一度読み直しました。これからも何度もドラマを見て、この本を開くことでしょう。地井武男さん、大滝秀治さん、今井和子さん、安らかにお眠りください。

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2012/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あの倉本さんの特別講義を10章に分けて 語り調で展開してます。 ネタのほとんどは「北の国から」のマル秘話。 「北の国から」ファンは必読ですね。 記念すべき第1話はロクゴウ地区の住民は まだフジ系列が観れなかったので、 公民館で街頭TVのように観た、とか。 つららさんのモデルは実在したとか。 書きすぎるとネタバレになるので ここまで。 ファンにはたまらんネタいっぱい! これを読んで「北の国から」を観直すのも一興かとwww

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2012/07/06

2011年8月21日読了。北海道・富良野の旅行時、「五郎の家」で購入した本。「北の国から」脚本家の倉本聰が、このドラマにかけた情熱・工夫、昨今のドラマに対する苦言などを語る。講演会の記録をまとめたもののようだが、途中3・11の地震をはさみ、人間らしい生き方・自然との共生みたいなテ...

2011年8月21日読了。北海道・富良野の旅行時、「五郎の家」で購入した本。「北の国から」脚本家の倉本聰が、このドラマにかけた情熱・工夫、昨今のドラマに対する苦言などを語る。講演会の記録をまとめたもののようだが、途中3・11の地震をはさみ、人間らしい生き方・自然との共生みたいなテーマに内容がシフトしているのがなんだかリアルで興味深い。「北の国から」の成功には色々な幸福な要因の結合・偶然の要素もあったろうが、能力の高い作り手が、市場をよく分析した上で、信念を持って制作に当たった、ということが大きな要因と言えるのだろう。

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2012/01/19

「クリエーターっていうのか、アーティストってのは、神様に奏でられた楽器なんだよ。奏でているのは神様であって、俺たちは良い楽器でありさえすれば良いんですよ。それ以上でもそれ以下でもないね。だから、自分の作品とも言えないし、その功績を誇ってもいけない。あくまで神様が創ったものなんだね...

「クリエーターっていうのか、アーティストってのは、神様に奏でられた楽器なんだよ。奏でているのは神様であって、俺たちは良い楽器でありさえすれば良いんですよ。それ以上でもそれ以下でもないね。だから、自分の作品とも言えないし、その功績を誇ってもいけない。あくまで神様が創ったものなんだね。そうでなきゃこんなもん書けてなんかないよ。だから楽器としての自分を磨くこと、そのことに心底打ち込めばいいんだ。」 「自分としての『完全』を勝ち取るには為には、90の『完全』を見せたいなら120のシナリオを書けばいい。100の『完全』を見せたいなら150のシナリオを書けばいい。そうすればたとえスタッフやキャストが多少中身をねじ曲げようとも100の作品になってくれるよ。」 「腹が立ったらその怒りをね、内に溜め込んでバネにすることだよ。」 この本は倉本聰が富良野塾OBに向けて「北の国から」30周年を記して語った講義をおこしたモノです。 去年、(今さら)初めて「北の国から」のシリーズを全てを観て、以降会う人会う人にその感動を伝えている僕ですが、この本は、僕にてっとの永遠のバイブル、これから先何度も読むことになる本になると思います。 僕らは、想像力というコトバをよく使うけど、もの創りは自分が直に体験した事からしか生まれなくて、想像するのはその時の自分や他人の想いなんだなと、そんな事を再確認できました。 シナリオライターやクリエーターだけではなく、「生きるための座標軸」を持ちたいと思う全ての人に読んでもらいたいなと、そして語り合いたいなと思う本です。 (ちなみにこの本、アマゾンや楽天では売ってないようです。「ふらの観光協会」「倉本聰公式サイト」「フジテレビ本屋」「文教堂書店」で販売しているとのこと。僕は渋谷の文教堂で取り寄せてもらいました。)

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