スカウト・バトル の商品レビュー

本城雅人(著者)

2019/08/14

面白かった。ドラフト会議を巡る連作短編集。各章語り手を代えながら、スカウト、選手、マスコミ、それらの家族の想い、思惑などが、綺麗事だけでなく描かれている。

2018/10/13

怪物スカウト・堂神の流儀は一筋縄ではいかない。プロ野球スカウトたちの息詰まる攻防と、翻弄される選手たちの命運に光をあてた６編の短編集。
モデルは「球界の寝業師」と呼ばれた根本陸夫氏。あらゆる術を用いてチームに有望な選手を送り込む力技に、ただ圧倒される。はっきり言って嫌なヤツだが、読後に爽快感を覚えるのは、男の魅力に溢れているからだろう。

2016/07/23

本城雅人によるプロ野球スカウトを舞台にしたコン・ゲーム小説。続編の今回は短編集。
作品を通したピカレスク的な魅力は前作の方がよかったものの、ミステリ的な仕掛けはより鋭い。
語り手をポンポンと変えていく形も楽しいし、「プロ野球スカウト」というステージは同じにしたままバラエティある人情話にまとまっている。
総じて、全体的なレベルは下げないまま、短編集に求められる面白さをクリアしていると思う。
ただインパクトは一作目の方が強かった。少し間を空けて読むべきだったのかもしれない。
4-

2016/07/18

著者の作品を読むのは「球界消滅」に続いて二冊目。短編ならではの落ちがあるのかと思ったが、それほどではなかった。

2016/07/12

この世界では、勝たなければ意味がない

怪物スカウトの堂神は他球団Ｇ（ジャイアンツ）を逆指名する学生の強行獲得に乗り出すが、真の狙いはＧの弱みを握ることだった。プロスカウトの息詰まる攻防、翻弄される選手らの命運に光をあてた傑作６編。