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「今日」という日の花を摘む の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2020/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

有名大学病院の病理医として勤務後、がん哲学外来というものを開設した著者による人生指南書。がん患者のみならず、その家族や周囲の人々へ向けて、「こんな風に考えてみてはいかがでしょうか?」という優しい提案がいくつも書かれています。 ありがたいことに私自身健康で身内にもがん患者がいないので、健常者としてではなく当事者として読まれるべき内容かな、と思います。がんのステージや、置かれている人的環境等により個別性が実に様々だと思うので、がんになって家族との関係に悩んだり、家族ががんになってしまった人向けの内容だと思います。 第六章に、五組の夫婦の体験談が書かれており、どれも心打たれる内容でしたが、家族がいるという前提にたっているような感を受けました。単身の方など背景が異なる体験談が載せられていたら良かったのではと思いました。

Posted byブクログ

2019/07/21

 人は生まれた時から死に向かっている。人はいつかは、この世界とはさよならをする。その日まで「いかに生きるか」、その助けとなることが書かれている。  特に感じたのは、「自分のことより、誰かのために生きよう」という筆者の思い。それを表す南アフリカのエピソードには感動したし、「与える...

 人は生まれた時から死に向かっている。人はいつかは、この世界とはさよならをする。その日まで「いかに生きるか」、その助けとなることが書かれている。  特に感じたのは、「自分のことより、誰かのために生きよう」という筆者の思い。それを表す南アフリカのエピソードには感動したし、「与える」とはこのくらの覚悟が必要なのだとも感じた。  ただ、「誰かのために生きる」その前提には「自分の生をしっかり生きていること」だと思う。  「最後の5年間の生き方」として、一つの詩が掲載されていた。「これが最後の5年間」なんて、誰にも分からない。ただ、こういう心構えで生きるのは大切だと思う。  これまでの人生は  天からの贈り物。  これからの人生は  天への贈り物。

Posted byブクログ