なぜ日本は同じ過ちを繰り返すのか の商品レビュー
太平洋戦争における日本の過失について、丹念に分析した一冊。 それは良いのだけど、無理矢理現代の日本の企業戦争に当てはめてるのが今一つ。
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事実誤認とまでは言わないが、宣戦布告の遅延の原因を現地大使館員の怠慢としたり(宣戦布告の電信がその形態を取っていなかったため、現地大使館員に最後通牒/宣戦布告という認識が無かったとされる←「歴史問題の正解」、「戦争まで」、「昭和史講義」)、石油産出国ではないドイツでは人造石油を生...
事実誤認とまでは言わないが、宣戦布告の遅延の原因を現地大使館員の怠慢としたり(宣戦布告の電信がその形態を取っていなかったため、現地大使館員に最後通牒/宣戦布告という認識が無かったとされる←「歴史問題の正解」、「戦争まで」、「昭和史講義」)、石油産出国ではないドイツでは人造石油を生産したのに、なぜ石炭産出国の日本では出来なかったか(理論的には可能でも基礎研究の差で現実的な生産には至らなかった←「石油で読み解く「完敗の太平洋戦争」」、「石油と日本」)など、一般論の域を出ない論理展開が多かった。
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類書もあり、内容はなんとなく分かっていても、歴史的な出来事を著者の視点で多角的に説明してもらえるとなるほどと思えて面白く読める。 日本のいいところを取り上げる書籍の出版が増えていることが一時期話題になったが、戦前から変わってない情報隠蔽体質や無責任体質と、その体質を改善する処方...
類書もあり、内容はなんとなく分かっていても、歴史的な出来事を著者の視点で多角的に説明してもらえるとなるほどと思えて面白く読める。 日本のいいところを取り上げる書籍の出版が増えていることが一時期話題になったが、戦前から変わってない情報隠蔽体質や無責任体質と、その体質を改善する処方箋が見つからないことに暗澹たる気持ちになる。 近現代史がちゃんと理解できていない読者に向けて、年表や地図などの資料があればより読みやすく、分かりやすくなったと思う。この本をもう一度読み返すことはないと思うが、もう一度ちゃんと近現代史を勉強しよう。
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