海藻の疑問50 の商品レビュー
読んでいると海藻サラダを食べたくなる本。海藻サラダの歴史は意外に浅く、日本では1980年代くらいから定着してきたとか。そういえばおつまみの「茎わかめ」もそれくらいの歴史しかないと聞いたことがある。 藻類の生態、繁殖方法、用途などを紹介している。海苔やサラダなどの食用の他、添加物...
読んでいると海藻サラダを食べたくなる本。海藻サラダの歴史は意外に浅く、日本では1980年代くらいから定着してきたとか。そういえばおつまみの「茎わかめ」もそれくらいの歴史しかないと聞いたことがある。 藻類の生態、繁殖方法、用途などを紹介している。海苔やサラダなどの食用の他、添加物や非食品(化粧品やダイナマイトへの利用)など、実に多様な使われ方をしている。 本書で「へー」だったのが、「学名」でラテン語が使われる理由だ。世界でもバチカン市国くらいでしか使用されてない伝統的な言語で、故に「世の流れで言葉の意味が変わりにくい」のが理由だとか。
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水物専門出版社・成山堂書店の「みんなが知りたいシリーズ」第一弾、海藻の疑問50。 みんなそんなに海藻のことが知りたいのかわからないが、僕はまあまあ知りたいぞ。 50の質問は、「コンブのだしはなぜ海水中で溶け出さないの?」「刺身に添えてあるのはどんな海藻?」などという鉄板の...
水物専門出版社・成山堂書店の「みんなが知りたいシリーズ」第一弾、海藻の疑問50。 みんなそんなに海藻のことが知りたいのかわからないが、僕はまあまあ知りたいぞ。 50の質問は、「コンブのだしはなぜ海水中で溶け出さないの?」「刺身に添えてあるのはどんな海藻?」などという鉄板のものから、「どんな海藻の記念日があるの?」「海藻の垂直分布ってなに?」などの、みんなの疑問としては無理があるようなものまで様々。それだけですでにワクワクする。 最後の質問は珪藻について。犯罪捜査に役立つことがある(土佐衛門があがったときに、体内に残された珪藻で、その場所で死んだのか、別の場所で殺されたのかが推測できると)。というオチで本書は終了。え、あとがきとかまとめとかないんだ。 さて、ちょっと茶化した50の質問、実はどれも大変におもしろくてためになる、というやつだ。日本初の海藻学者・岡村金太郎が紹介されている。そういう人をグッとつよくとりあげると、もっと引き込まれる内容になっただろうに。海藻を研究している人などはネタの塊に違いない。本書が惜しいのは著者陣のパーソナリティがほとんど見られないこと。まあ、タイトルからみればそれで正しいんだけど。それでも十分読ませる力がある。僕はそこそこ海藻のことも知っているつもりではあったが、どっこいほとんど知らなかったのだ。自分の無知や浅薄さに気づく。たまにはそういうのもいい。この出版社の本、もっと付き合わねばなるまい。(と思って調べたら、結構読んでた)
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