なきむしこぞう の商品レビュー

今村葦子(著者),酒井駒子

2021/02/05

JBBY2017選書リスト

テーマ：3.5
絵：5
文章・ストーリー：5

ちいさな子ども（男の子？女の子？）の乱暴な扱いに耐えかねたライオン、キリン、ゾウのぬいぐるみが家出をしようとする話。
ぬいぐるみたちのキャラクターが立っていて文章が素晴らしい。酒井駒子さんのイラストもなんとも愛らしくて良い。（彼女の作品に多い暗い雰囲気は抑えられている。私はこれくらいが好き。）自分の本棚に加えたい。

2021/01/21

タイトルと今村葦子さんの本ということで手に取りました。

持ち主の男の子にひどい扱いを受けて家出したぬいぐるみのゾウ、ライオン、キリン。
それぞれのイラストも哀愁たっぷり。

これを読んだ子はみんな、自分の持ってるぬいぐるみを大切にするだろうなあ。

2017/10/30

【図書館】やっと読めた！ぬいぐるみたちの家出……。ぬいぐるみにはぬいぐるみなりの嫌なことがあるんだね。酒井駒子さんの絵もかわいいです。

2017/06/13

酒井駒子の絵と大島依提亜の装丁に救われているが、今村葦子の物語はどうしようもないレベルではないだろうか。暴力と優しさの共存、そこに戻っていく被害者たち。何を味わい、どこに向かっていく物語なんだ。。。

2016/12/18

「こぞう」はダブルミーニング。
子供に読み聴かせるにあたって、小僧かな仔象かな、どっちだろうねとか言いながら読みはじめたが、どちらでもあるのだった。

酒井駒子の挿画がとても良い。
酒井駒子の絵本には、あまりカメラが動かないのもあるように思うけれど、本書は寄りや引きや見上げなど、構図が多くある。

やねうらねずみが、いい感じの道化として働いている。
ねずみが高笑いしている絵もとても好き。

2016/09/16

メルヘンハウスさんの新刊コーナーで、大大大好きな酒井駒子さんの絵が目に飛び込んできたのです。
ごめんなさい、内容は読まず、絵と文章の飾り枠の絵を見て、即買いしてきました。

こぞう？またレトロなタイトルだよなー。と思いながら読んでみました。そしたら、こぞう　は、ぼくのことでなく、表紙の真ん中、子象のことだったみたい。でも、後半の飾り枠の絵はぼくが泣いている絵なので、男の子の こぞう でもあるのでしょうか。

ぬいぐるみのぞうと、きりんと、らいおんが、ぼくの乱暴なあつかいに辟易して逃げ出すという可愛らしいおはなし、ぬいぐるみ版トイ・ストーリーみたいな感じかしらと思いきや、それとはまた違い、もっと男の子との絆を感じる愛おしいおはなしでした。

ぼくがどんなにぬいぐるみたちのことが大切で、大好きなのか、切ないほどに伝わって、ぬいぐるみが手放せなかった子たちにとっては、思い出とともに忘れがたいおはなしになりそうです。うちの娘もそうだったので、せつなくてキュンとしました。「ビロードのうさぎ」を思い出します。

でも私は、酒井さんの絵でなかったら手に取らなかったかもしれません。ぬいぐるみたちもいいけれど、ねずみが本当によい表情してるんですよねー。いつかねずみが主役の絵本、書いてくださったらなぁ。。

2016/09/12

「こぞう」なんて民話かなあ
よくある飽いて捨てられたぬいぐるみの話かなあ
いえ全く違いました
切なくてあったかくって、くすっと笑えて
いい絵本に出逢いました
酒井駒子さん、さすがです
どのページにも絵があるのではないのです
じれったい感じがまたいいのです
絵童話かな
じょう、ちりん、らりおん君
あのこといつまでもね！
そしてやねうらねずみ君も！！
≪　ぬいぐるみ　ぼうけんよりも　たいせつな　≫

2016/08/11

ぬいぐるみのぞう・きりん・らいおんは男の子の「あつかい」に嫌気がさして家出。
でも、途中で家ネズミに男の子が泣き叫びながら
自分たちを探していると聞いて…

とにかく愛おしい1冊
酒井さんの絵がサイコー!!!です

2016/07/18

ぬいぐるみたちが家出をします。なきむしこぞうはひとりぼっちになっちゃうのでしょうか？ 個人的に好きなポイントは全ページの上にある、男の子が泣いてる絵。そしてもう１つ、「じょうさん、ちりんさん、らりろん」という男の子の舌足らずな言い方に癒されます♡