あの午後の椅子 の商品レビュー
図書館で偶然見つけた本。そのタイトルと著者に惹かれて何の迷いも無く借りた。よかった。静かな湖畔で読んでいるような、清逸な時を楽しめました。 タイトルの「あの午後の椅子」は、著者の永田和宏さんの短歌の一節。 あの午後の椅子は静かに泣いてゐた あなたであったかわたしであったか ...
図書館で偶然見つけた本。そのタイトルと著者に惹かれて何の迷いも無く借りた。よかった。静かな湖畔で読んでいるような、清逸な時を楽しめました。 タイトルの「あの午後の椅子」は、著者の永田和宏さんの短歌の一節。 あの午後の椅子は静かに泣いてゐた あなたであったかわたしであったか この短歌の背景を冒頭に書かれている。癌の再発で無くなった妻であり、歌人でもあった河野裕子さんを詠った短歌。短歌に自身の想いを託せることが、その背景にも関わらずいいなと思った。 そんなにいい子でなくていいから そのままでいいから おまへのままがいいから これは小島ゆかりさんの短歌。これに添えられている著者の言葉に教えられます。特に小中高の子ども達をもつ親御さんたちには読んでほしいなって思います。
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