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実話怪談 出没地帯 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2024/05/30

日常生活の中で起こりそうな話もあり、その場で見てるような感覚になってしまった。 想像すると怖くなってしまう。 特に『7人目の看護婦』が気に入りました。でも、全ての話がどれも怖い。

Posted byブクログ

2020/12/16

怪異が起こった場所を「静岡市葵区」みたいに細かく記してあり(葵区は広すぎだけど)実話と思わせる。 元AV女優という経歴の著者だが、いくつか経験した職業の一つという感じである。

Posted byブクログ

2019/08/27

 ちょっと出どころの違う実話怪談。  ありきたりの怖さとまた違う怖さの上に、頃聞くことのない日常の記録が面白い。  怪談というものは必要とする人に現れないのが不思議だ。

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2018/07/09

実際の場所名を出しての実話怪談集。 「●●なので。」という言い回しがふと気になることはあったけれど、総じて川奈さんの文章はうまいと思うし読みやすい。読み終わった後、片端から忘れてしまうくらいの話の薄さが、また折を見て読み直そうかなと思わせる。 川奈さんが怪談作家としての境地を確立...

実際の場所名を出しての実話怪談集。 「●●なので。」という言い回しがふと気になることはあったけれど、総じて川奈さんの文章はうまいと思うし読みやすい。読み終わった後、片端から忘れてしまうくらいの話の薄さが、また折を見て読み直そうかなと思わせる。 川奈さんが怪談作家としての境地を確立するためにいろいろ工夫したり努力したりしている様子がうかがえるような気がする。

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2017/02/25

 いないはずの第三者が現れた、北大塚のラブホテル。  江戸時代に処刑された刑罰者のように白い布で顔を隠した何者かを目撃した、目黒の邸宅の敷地内にある蔵。  不気味な子供を見かけた、鎌倉市にある、とある未解決事件の現場。  自身が体験したり、知人から伺った怪奇譚をドライながら生々し...

 いないはずの第三者が現れた、北大塚のラブホテル。  江戸時代に処刑された刑罰者のように白い布で顔を隠した何者かを目撃した、目黒の邸宅の敷地内にある蔵。  不気味な子供を見かけた、鎌倉市にある、とある未解決事件の現場。  自身が体験したり、知人から伺った怪奇譚をドライながら生々しい筆致でつづった実話怪談集。  現在も存在する場所もあれば、今はもうない場所もある。しかし建物はないが土地は残っている。もしそこに新たに何かが建てられたら。もし自分がそこを訪れることになったら……。  情報が伝わらないだけで、きっと、こういう場所はもっとあるのだろう。生者・死者を問わず、人の思いが建物や土地のそこかしこに染み込み、電波と同じく、波長が合わない人間には何も見えず聞こえず感じられず、波長が合った人間の前でのみ再生される。だから同じ場所で見た人と見なかった人が出る。  そして本書に限らず全ての怪談に通ずることだが、真に不気味なのは、「なんだかよくわからないもの」の話だ。『タクシーの夜』のように幽霊でもなく、自身の体験故に都市伝説でもなく、錯覚の類でもない。「そういうことか」と得心する結末もなく、ただ厭な気持ちだけが残る話。  そういう話は、怖いというより、ただただ厭らしい。しかし、妙に惹かれる。

Posted byブクログ