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徳は孤ならず の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2021/03/23

木村元彦さんの取材力。 今西さんの「最後」を知り、怒りが込み上げできた。 “加害者”である当事者たちが、のうのうと生きていると思うと腹立たしい。 こういった事実があったことを心に留め、忘れないでいたい。 今西さんはご高齢だけど、どうか、誇り高くいてほしいと切に願う。

Posted byブクログ

2019/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

数少ないファン作家の一人、木村さんの一冊。今回もメジャーではない切り口からサッカー界と社会を調べ、見せてくれた。いきなり日本代表森保監督とのストーリーから始まる。そして、サンフレッチェ広島の青山などの話につながる。しかも、出版されたのは2011年だから、当然森保さんが代表監督になるずっと前に。そう。本当にすごい人達を育てた人が、サンフレッチェにいたらしい。そんな人のお話。 こんなことが書かれている。 ・マツダの社員としてどんな風に人を育ててきたか、 ・地域のために存在するのがクラブであると定義し、いかに実践してきたか、 ・トリニータやFC岐阜などをいかに立ち上げてきたか ・その中で、どれだけの人たちから、尊敬され愛されたか(尊敬し、愛したか) ・Jリーグの発展進化の中で、どんな風に不利な扱いを受けたか(Jがどうねじまがっていたか?) その他に印象深かったのは風間八宏さんとの話。 ドイツリーグで活躍していた風間さんが日本に戻ってくるときに選んだのがj2にいたサンフレッチェ。なんでかって今西さんが風間八宏を本当にほしがったから。そしてプロとして大切にしたいことを伝えたから。つまり、このクラブをどうするために、風間さんになにをしてほしいかを明確に伝えたから。 そして風間さんは、ミスが起こると「どんまい」と言って終わらせていたサンフレッチェにおいて、「おまえそんなプレーもできねえのか。他に選手いねえのか」とミスをミスとはっきりする。そうやってプロとしての意識を高めていった。 そう。プロ。 この一冊は、サッカーが好きな人、教育や人事に関わる人、プロスポーツに関わる人、そんな人達にぜひ読んでもらいたい。

Posted byブクログ

2018/12/31

実はBリーグのファン必読の本。大河氏についてはこういう評価もあるということで。一部のJリーグファンがチェアマン就任に冷淡な反応を示した理由がわかる。 彼が本書に書かれているような悪行を関知していないというのであれば、部下の茶坊主が好き放題に振る舞っても気づかない無能ということなの...

実はBリーグのファン必読の本。大河氏についてはこういう評価もあるということで。一部のJリーグファンがチェアマン就任に冷淡な反応を示した理由がわかる。 彼が本書に書かれているような悪行を関知していないというのであれば、部下の茶坊主が好き放題に振る舞っても気づかない無能ということなのだし。

Posted byブクログ

2018/02/04

わからない。本当にわからない。 なぜにリーグ側は今西さんをこんなに排除しようとしたのか。 好きなJリーグの上部でこんなことが行われている、とはショックだった。 しかも、ウチの社長が暴言吐いてるし。 ちょっと彼を見る目が変ったわ。

Posted byブクログ

2017/08/28

今や私の生活にJリーグは欠かせないものとなり、ついにカテゴリを追加する日がやってきた! これからもたくさん読むぞ。

Posted byブクログ

2017/06/07

マツダ〜サンフレッチェ広島を築き上げた今西さんの姿を様々な面から描いた内容。 ただ,それ以上にFC岐阜でのクラブライセンス制度に関する事件が本書の核心で,胸が詰まる。 サッカーファンはもちろん,スタート時点からこの制度を採用しているBリーグ観戦者にも一読をおすすめする。制度を導入...

マツダ〜サンフレッチェ広島を築き上げた今西さんの姿を様々な面から描いた内容。 ただ,それ以上にFC岐阜でのクラブライセンス制度に関する事件が本書の核心で,胸が詰まる。 サッカーファンはもちろん,スタート時点からこの制度を採用しているBリーグ観戦者にも一読をおすすめする。制度を導入した人物とそのやり方(の一側面)も描かれており,とてもエキサイティング。

Posted byブクログ

2017/03/22

著者のJリーグ三部作の最終作。 これまでの問題取り上げ型ではなく、ドキュメンタリーっぽくなっている。 少しJリーグの問題も取り上げている。

Posted byブクログ

2017/01/31

育成した選手、監督、コーチを 挙げだしたらきりが無い。 その中には元日本代表監督やJリーグ優勝経験者ら実力者ぞろいだ。 彼らは口々に「今の自分があるのは 今西さんのおかげ」という。 己を信じさせ 才能を開花させていく。 誰かの為ではなく自分で自分を見つけさせていく手助けをして...

育成した選手、監督、コーチを 挙げだしたらきりが無い。 その中には元日本代表監督やJリーグ優勝経験者ら実力者ぞろいだ。 彼らは口々に「今の自分があるのは 今西さんのおかげ」という。 己を信じさせ 才能を開花させていく。 誰かの為ではなく自分で自分を見つけさせていく手助けをしている。 日本で初めてのGM職を切り拓いたのも今西氏だ。 それ故にFC岐阜の件はとても残念だ。 日本的というと語弊があるが 一サラリーマンが役職、職位を持つことにより それを振りかざしたくなる。 今回で言えばそれはJリーグライセンス。 私がお上でそれをお前らは従えばいいと。 そういう組織に岐阜のような地方都市では官庁が盲目的に従わざるおえない。 その怖さがでていた。 大垣と岐阜の経済圏での意地の張り合い それらを乗り越えようとしている今西さんへの あの仕打ちはあまりではないか。 徳は狐ならず 「徳のある人は孤立する事なく周りに助けてくれる人がいる」 この言葉がしっかりと実証されることを願う。

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2016/08/17

 地方クラブの礎の築き方。  周りにいた人達の姿が、丁寧に書き込まれているところも、今西さんの生き方を鮮やかにする。

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2016/07/29

サンフレッチェを育成クラブにした国内型GMの元祖が今西さんを、木村元彦さんが綿密に取材をして仕上げた書籍です。周辺取材を中心にここまで書き切る取材力と文章の面白は圧巻ですし、一方でこれが話題にもならない日本のサッカー界はちょっと厳しいなという気もします…。そして何が真実か。日本サ...

サンフレッチェを育成クラブにした国内型GMの元祖が今西さんを、木村元彦さんが綿密に取材をして仕上げた書籍です。周辺取材を中心にここまで書き切る取材力と文章の面白は圧巻ですし、一方でこれが話題にもならない日本のサッカー界はちょっと厳しいなという気もします…。そして何が真実か。日本サッカーのギリギリのところなのかもしれません(2016.7.29読了)

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