アンダーグラウンド・マーケット の商品レビュー
仮想通貨と移民労働者を題材にしたシステムエンジニア小説。東京五輪で移民が爆増した東京では、消費税その他諸々の課税から逃れる仮想通貨「N円」が流通しているという設定。 ゴリゴリにシステマチックな内容で、ルートキットとかapacheとかsshとかが注釈無しで会話中にポンポン出てくる...
仮想通貨と移民労働者を題材にしたシステムエンジニア小説。東京五輪で移民が爆増した東京では、消費税その他諸々の課税から逃れる仮想通貨「N円」が流通しているという設定。 ゴリゴリにシステマチックな内容で、ルートキットとかapacheとかsshとかが注釈無しで会話中にポンポン出てくる。テンポはいいけど、ある程度のUNIX知識とシェルコマンド知識とセキュリティリテラシーを前提とされている感じ。この読者置き去り感がたまらない。 凄腕エンジニアなのに色彩デザイン感覚ゼロの恵さんのキャラクターがいい。Webエンジニアよりセキュリティエンジニアになったほうが稼げるんじゃないの? 地下経済で流通する仮想通貨が登場する未来は近いかも?というか来ている?と思わせる内容で、興味深いものがありました。
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リアリティがすごい。すぐそこにある現実みたいで大変面白い。 ただ、藤井さんの小説の主人公はみんな有能すぎて、 そんなSEそうそうおらんじゃろ笑ってなる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日本のFintechの未来…ifルート的な話で、非常にリアリティのある小説だった。至る所に伏線が散りばめられ、起承転結の転結に結びついていくさまはストーリーの練り込みを感じる。ぜひシリーズとして続きを読みたい。 IT・マネーの基礎知識があるおかげか、読んでてとてもワクワクした。恵さんが、生き残ったedコマンドを駆使して汚染された他のコマンドを正常なものにコンパイルして置き換え、ピタットの全貌を暴いていく……ソフトウェアに関わるものとして痺れました。こういう凄腕エンジニア、憧れる。
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若者の貧困をテーマの一つとして描かれていますが、そこを力強く駆け抜けていく姿に希望を抱ける良作です。仮想通貨が世界中を席巻していますが、日本ではまだまだ広がっていないし、僕自身まだpaypayもLinepayも使っていません。なんとなく必要性を感じていないからというのが大きいです...
若者の貧困をテーマの一つとして描かれていますが、そこを力強く駆け抜けていく姿に希望を抱ける良作です。仮想通貨が世界中を席巻していますが、日本ではまだまだ広がっていないし、僕自身まだpaypayもLinepayも使っていません。なんとなく必要性を感じていないからというのが大きいです。それでも殆ど買い物も支払いもクレジットなので、現金使用しなくなって来ていますが。 この中ではN円という仮想通貨を巡って、3人の若者が事件に巻き込まれていきますが、上田岳弘の「ニムロッド」の仮想と現実との境界線があやふやになるような漠然とした不安感とは真逆で、肉体的で汗ほとばしる青春作です。 国家という傘から弾き飛ばされた若者たちは、同じく国家の傘に元々は入っていない多国籍なアンダーグランドな世界の経済にもぐりこみ、自分達の新たな居場所を求めて東京を駆け抜けていきます。 彼らは日本円を殆ど持っておらず、N円で生活している為、日本の交通機関を使う為に日本円に換金しなくてはならなかったり、まるで日本国内で別の国での生活を展開しているかのようです。次第に日本円に固執している自分の方に違和感を覚えてくる位、登場人物が活き活きと躍動しています。 この後筆者の書く「東京の子」も同じベクトルの本です。やはり肉体的かつ未来的な良作です。
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不思議な雰囲気をまとわり付けている。 日本の下層社会と言うべきところの 言語的ダイバシティと格差にめげずに、 真面目に取り組もうとしている 若者。 巧、鎌田、恵の三人組。 仮想通貨とクラウド。 その流れと仕組み。 ふーむ。仮想通貨が 投機の対象になっていない。 狙いは、消費税の...
不思議な雰囲気をまとわり付けている。 日本の下層社会と言うべきところの 言語的ダイバシティと格差にめげずに、 真面目に取り組もうとしている 若者。 巧、鎌田、恵の三人組。 仮想通貨とクラウド。 その流れと仕組み。 ふーむ。仮想通貨が 投機の対象になっていない。 狙いは、消費税の回避。なるほど。なんとなく、可愛い狙い。 現在の状況ならば、換金した時点で50%とられるからね。 仮想通貨のことがもう少し語られるかと思ったが 仮想通貨のドリーム共同体ということか。 助け合い。調定。 などコミュニティを守るためのルールが作られている。
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たくましく生きる3人の若者の青春物語。…と書くと、「あら退屈そう」と思う人もいるかもしれない(私です)が、そこは藤井氏。若者の活躍を軸にして、設定を仮想通貨が流通し、多くの移民が暮らす日本にすることで、知的好奇心も満たされ、またそこに事件が絡みと、刺激的で痛快なエンターテイメント...
たくましく生きる3人の若者の青春物語。…と書くと、「あら退屈そう」と思う人もいるかもしれない(私です)が、そこは藤井氏。若者の活躍を軸にして、設定を仮想通貨が流通し、多くの移民が暮らす日本にすることで、知的好奇心も満たされ、またそこに事件が絡みと、刺激的で痛快なエンターテイメントに仕上がっている。
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近未来というより今だったが、うーん。著者が描く未来はあんまり住みたくないな。 話としては面白い。なんだろ、どっちが悪いからとは言い切れない気がするけど
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東京オリンピックを目前に控えた2018年、東京は安い労働力として呼び寄せられた移民により多国籍化し、移民たちと非正規雇用の日本人は仮想通貨「N円」による地下経済圏で生きていた。 スマホによる電子決済、現金を持たなくても買い物ができるようになり、ビットコインがクローズアッブされる...
東京オリンピックを目前に控えた2018年、東京は安い労働力として呼び寄せられた移民により多国籍化し、移民たちと非正規雇用の日本人は仮想通貨「N円」による地下経済圏で生きていた。 スマホによる電子決済、現金を持たなくても買い物ができるようになり、ビットコインがクローズアッブされる現代、タイムリーな話であった。 ただ、脱税を前提とした仮想通貨、小説としては面白くとも容認はできない。
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この人のチームが出来上がっていく様子、トラブルをやっつけて行く様子が大好き! 今回のネタは、仮想通貨と2年後にオリンピックを控えた移民都市 東京だ!
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普通の小説でsshとか出てくるのは新鮮だった。。。ちなみにルートキットってどうやって検出するんだろう。。。
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