剣より強し(下) の商品レビュー
セブは目端は効くがまだまだ未熟という描かれ方で、微笑ましいものの特にこの章は危なっかしい。後半、実質的に無関係な裁判劇と監獄劇が交互に展開するのは大胆だがどっちも面白いのでダレないどころか、お互い先が気になってますます手が止まらない流石のアーチャー節。
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ソ連が葬り去ったババコフの著書のありかを知ったハリーは、モスクワに向かう。だが、そこに待ち受けていたのは異常極まりない国家の罠だった。一方、エマは宿敵と法廷で対峙することになり…。 J.アーチャーの70歳を超えてもこのストーリーテラーぶりには感心するけれど、いまどきソ連の話をさ...
ソ連が葬り去ったババコフの著書のありかを知ったハリーは、モスクワに向かう。だが、そこに待ち受けていたのは異常極まりない国家の罠だった。一方、エマは宿敵と法廷で対峙することになり…。 J.アーチャーの70歳を超えてもこのストーリーテラーぶりには感心するけれど、いまどきソ連の話をされても…。何だか登場人物たちの魅力が薄れていくような気がした。 (C)
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イギリスの田舎の一族を描くクリフトン年代記第5部下巻で9巻目。 本巻は1970年だけでした。 メインはヴァージニアが訴訟したエマの裁判とハリーのソ連で逮捕され収容所にいる作者の著書の国外持ち出しで、大河ドラマというよりサスペンス小説でした。 圧巻はエマとハリーの裁判のシンクロし...
イギリスの田舎の一族を描くクリフトン年代記第5部下巻で9巻目。 本巻は1970年だけでした。 メインはヴァージニアが訴訟したエマの裁判とハリーのソ連で逮捕され収容所にいる作者の著書の国外持ち出しで、大河ドラマというよりサスペンス小説でした。 圧巻はエマとハリーの裁判のシンクロしているような構成で、さすがは大御所という感じです。 ハリーのソ連退去にかけたリスクが見破れないところは完全にソ連を馬鹿にしていますが溜飲が下がりました。 ハリーの記憶力のすごさは超人的ですが、記憶した著作の中にプーチンのおじいさんが出てきて頬が緩みました。 エマの裁判のほうは時間に持ち越しで、またまたじらされる終わり方でした。 一方、ジャイルズやセブは女性一筋というところもにやけてしまいましたが、往年のボケ悪役が退場という意外な展開もあり、ちょっとマンネリ化していた感じもありましたが、やっぱり一気読みさせられるところは作者のパワーを感じます。
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三連休もあり、育児の合間を利用して早めに読了できました。セブの今後が一番気になる。早く第6部が出てほしいです。
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ハリーが再度モスクワに潜入してアンクルジョーを入手しようとしている。 その一方でレディバージニアの訴訟にエマはどう対応するか、結構面白い展開。 セブは分かれたサマンサにまだ未練があり、会いに行き、ジェシカという彼女の娘を見てしまう。 まさに死んでしまった妹の生き写しであった。こちらも今後の展開はまだどうなるかもわからない。 どんどん膨らんでいく展開に次は?いつでるの?で終わってしまった。
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ハリー、エマ、ジャイルズ、セバスティアンそれぞれを軸にストーリ-があり、それが絡み合い、山があれば、すぐに谷がきて、相変わらずのジェットコースターの様な展開で、息つく暇も無く、読まされ、心踊らされる。 紙がなくて、ハリーがトイレットペーパーにも書き写したとあるが、インクであまりにじまないトイレットペーパーは現在の日本では想像できない。1970年頃はどうたっだだろう。。。
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前作で色濃くなったコン・ゲーム色は今回も同じ。むしろ、前作よりも洗練されてより面白くなった気がする。 第5部は1964年~1970年まで。この間、主要キャストの身に色んなことが起こる。まんべんなく起こる。大河ドラマからサスペンスに完全にシフトチェンジしてますね。そして本作品では...
前作で色濃くなったコン・ゲーム色は今回も同じ。むしろ、前作よりも洗練されてより面白くなった気がする。 第5部は1964年~1970年まで。この間、主要キャストの身に色んなことが起こる。まんべんなく起こる。大河ドラマからサスペンスに完全にシフトチェンジしてますね。そして本作品ではサスペンスに社会的要素が加わっている。これは作中の年代が現在に追いついてきたからでしょう。後半のハリーを取り巻く展開は緊迫していて面白かった。タイトルの意味にも納得。 復讐劇の方も読み応え抜群で、企業買収から名誉毀損の訴訟まで行きつく間もなく襲ってくる。些細な判断ミスがのちに大きな災難となって返ってくるようで、立派な一族でも時にはやらかしちゃうんだなーと、人間臭さも垣間見えて味わいも深まった第5部でした。 予定では全7部。でもそれぞれが公私共に抱えた問題は残り2部では解決できなさそう…。
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今回も面白かった。 ハリー、ジャイルズ、エマ、セヴァスティアンそれぞれのドラマがどれもこれも目を瞠る。本から目を離すことが惜しいぐらいにのめり込む。 良いところで終わったので、次作が待ち遠しい。 英語ではすでに次が出ているっぽいから、早く日本でも出版して欲しい!
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