バーチャルCEO の商品レビュー
コールセンターを中心に事業を展開している著者による バーチャルアシスタントを活用した事業運営の指南書。 バーチャルアシスタントとは特定の業務をその分野に長けた特定の個人にアウトソースすることを言う。 本書の内容は考えれば容易に思いつくものであり、ノウハウとしてはあまり価値がない...
コールセンターを中心に事業を展開している著者による バーチャルアシスタントを活用した事業運営の指南書。 バーチャルアシスタントとは特定の業務をその分野に長けた特定の個人にアウトソースすることを言う。 本書の内容は考えれば容易に思いつくものであり、ノウハウとしてはあまり価値がない。 本書では以下7つの領域でのバーチャルアシスタントの活用を紹介している。 ・ジェネラル・バーチャル・アシスタント (秘書、プロジェクトマネージャー) ・ウェブ開発者 ・グラフィックデザイナー ・SEOアドバイザー /ウェブマーケティングアドバイザー ・コンテンツライター ・動画編集者 ・モバイルアプリ開発者 以下本書を読んでの感想。 ① 海外ではバーチャルアシスタントという概念が定着しつつあるが、日本では環境があまり整っていないため、本書の内容をそのまま適用しようとするには限界がある。 特に日本ではバーチャルアシスタントとは「秘書代行」的な領域にとどまっている印象があり、バーチャルで体制を構築しようとするならクラウドソーシングサービスとうまく組合せていく必要がある。 そうなると人員の定着化や管理という面で課題が残りそう。 ② 本書で言及されているバーチャルアシスタント化はWeb領域に限定されている。経営者のこなす仕事のうちその領域の比重がどこまで大きいのか疑問が残り、負担軽減のインパクトがそこまで大きくないように感じる。その他の例えば税務、財務、法務などの専門性の高い領域にどの程度拡大できるのか。この領域は顧問を置く場合とそれほどインパクトに違いがない気がする。 ここはクラウドソーシングによる業務のアウトソースと同じような考え方になるかなぁ。 ただ、スタートアップ企業や少数精鋭の規模の小さな会社にはある程度有益ではある。
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