オカルト の商品レビュー
オカルトと称されるモノも、量子力学や物理法則を駆使する事で真実のカタチが見えてくる可能性があるかもしれない。しかし、それら全てのカタチが100%判明した世の中は味気ない気がしてならない。 『多くを見せ過ぎると、見せてない事になる。』ドキュメンタリー映画メットガラに出演した巨匠ウ...
オカルトと称されるモノも、量子力学や物理法則を駆使する事で真実のカタチが見えてくる可能性があるかもしれない。しかし、それら全てのカタチが100%判明した世の中は味気ない気がしてならない。 『多くを見せ過ぎると、見せてない事になる。』ドキュメンタリー映画メットガラに出演した巨匠ウォンカーワァイの言葉である。追求すれば、するほどに、オカルトは真の姿を見せようとしないのか? 森達也も本書でオカルトを追求しているが、その境地に辿り着こうとしてないのか?または出来なかったのか?オカルト好きとしては興味深い内容だった。
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オカルト的な現象は確かに存在すると思いつつ、それでも信じきれない・なんだかよく分からないと思ってしまう感じめちゃくちゃ分かるなあ。 霊的な存在や超能力の存在が科学的に証明されたとしても、この掴みどころのなさは消えない気がする。そこからもう一歩進んで技術的に自由にコントロール出来る...
オカルト的な現象は確かに存在すると思いつつ、それでも信じきれない・なんだかよく分からないと思ってしまう感じめちゃくちゃ分かるなあ。 霊的な存在や超能力の存在が科学的に証明されたとしても、この掴みどころのなさは消えない気がする。そこからもう一歩進んで技術的に自由にコントロール出来るようになった時にようやく確かにあるものとして実感出来るんだと思う
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オカルトについて、賛成でも反対でもないニュートラルな視線から改めて見つめ直した森氏のルポルタージュ。 世の中なんでもかんでも黒か白かみたいな現代において、森氏のニュートラルな視線は冷静かつ論理的で読んでいて安心します。 山羊羊効果についての考察も面白いし、日本心霊科学協会などの...
オカルトについて、賛成でも反対でもないニュートラルな視線から改めて見つめ直した森氏のルポルタージュ。 世の中なんでもかんでも黒か白かみたいな現代において、森氏のニュートラルな視線は冷静かつ論理的で読んでいて安心します。 山羊羊効果についての考察も面白いし、日本心霊科学協会などの団体のリーダーに直接インタビューする場面はなかなか知的スリルを味わえます。 てゆうかそんな公益財団法人があるなんて! 他にも森氏本人が体験した説明のつかない事象など… 子供の頃超常現象にハマっていろんな本読んだ身としてはこの本でまた考えをアップデートできて読んでる間ワクワクしてとても楽しかったです。
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小野不由美さんの「残穢」とこれが本棚に並んでいると恐怖感がいやます感じがします(笑) 端正な文体のルポですが、だからこそ「ひっ…!」となる箇所がそこかしこにある、心拍数の上がる本でした。
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オカルトは好きではない。ただ、僕が好きでないオカルトは、住宅業界にあって根拠のないような「〇〇はいい」というオカルト連中で、これは厳密にはオカルトではなく疑似科学だな。 真のオカルトは怖いから、やっぱり好きではない。 本書はオカルトを中立的に見て考えていこう、というアプローチだが...
オカルトは好きではない。ただ、僕が好きでないオカルトは、住宅業界にあって根拠のないような「〇〇はいい」というオカルト連中で、これは厳密にはオカルトではなく疑似科学だな。 真のオカルトは怖いから、やっぱり好きではない。 本書はオカルトを中立的に見て考えていこう、というアプローチだが、どちらかというと存在を肯定しているような風にも見える。 メンタリストDaigoがオカルトなのか? Daigoは超能力を否定している。一方で彼の能力は、もう 傍目には超能力だ。しかし、そうなるように誘導されているのだ。 つまるところ、超能力的なものはみな、人間が誘導され、あるいは想像して作り出してるんじゃないかなあ。それでもエスパー清田はスプーンを曲げちゃう。すげー。って、それぐらいでいいかな。
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森達也氏の著作は何冊か読んでいるがどれも面白い。 どんなテーマにおいても客観性、もしくは否定的な問いかけを常に持ち続ける姿勢に共感と信頼を覚える。 そして今回の本のテーマは「オカルト」 私自身は超能力、霊、UFO、等々については信じているわけでも信じていないわけでもない。 ...
森達也氏の著作は何冊か読んでいるがどれも面白い。 どんなテーマにおいても客観性、もしくは否定的な問いかけを常に持ち続ける姿勢に共感と信頼を覚える。 そして今回の本のテーマは「オカルト」 私自身は超能力、霊、UFO、等々については信じているわけでも信じていないわけでもない。 ただ、どんな現象も可能性はあると思っている。 この本ではまさに自分自身の疑問をそのまま本にしてくれたようで読んでいてとても興奮しました。 以前に読んだ「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」もうそうだったがこの本でも最終的に明確な答えにたどり着くわけではない。 でも、読み終わった時に何らかの真理に少しだけ触れたような…気がする。 面白くて一気に読んでしまいました。
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山羊 羊効果が示しているように オカルト 超常現象の類いは 見たい人には見えるし、 信じない、信じたくない人には見えない。 もう一つ これらは実験という枠組みにしてしまうと 再現性や公平性を欠く。 (普段なんてことなくできていたスプーン曲げが実験でハイ、今からやってくださいとい...
山羊 羊効果が示しているように オカルト 超常現象の類いは 見たい人には見えるし、 信じない、信じたくない人には見えない。 もう一つ これらは実験という枠組みにしてしまうと 再現性や公平性を欠く。 (普段なんてことなくできていたスプーン曲げが実験でハイ、今からやってくださいというと突然うまくいかなくなる) ただそんな目くじらを立てて ある.なし論で語らなくていいんじゃないかと思う。 占い師の使う ホットリーディング コールドリーディング ストックスピールは 交渉ごとの時に覚えといて損はないだろうし、 スピリチュアルワーカーの オーラ グループソウル 出身地 DVDラック ヘルパー などの話は ラベルわけ 分類の話として面白い。 人間は予測不能なことに対して忌み嫌ったり 訝しんだりする。 幽霊はいるのかもしれないし いないのかもしれない。 疑いながら受け入れる すべてのことわりなんて 人間ごときにわかるわけでない。 面白がった方がいいではないか。
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(01) 不可思議な現象に出会った人たちを取材し,その不可思議さを文字で再現しようと試みた本書であるが,面白く不可思議なのはその現象そのものではなく,案外,この取材された人たちなのかもしれない. オカルト現象は,対象に潜むものであったり,対象間の物理的な現象でもないことを本書は苦...
(01) 不可思議な現象に出会った人たちを取材し,その不可思議さを文字で再現しようと試みた本書であるが,面白く不可思議なのはその現象そのものではなく,案外,この取材された人たちなのかもしれない. オカルト現象は,対象に潜むものであったり,対象間の物理的な現象でもないことを本書は苦しみながらも表出しているが,つまりは属人的な現象(*02)であり,もっといえば属人類的な現象であることが読まれる. (02) その点で,オカルト現象は,技術といってもよい人間と環境を取り結ぶ何かである.著者が「見え隠れ現象」と指摘しているいわばメタ・オカルト問題,オカルト現象に発生するオカルト現象や,超能力に近いテクニック,タネやシカケ,視覚やコミュニケーションの死角に発生している現象などにも肉薄している. 記録できないこと,再現できないことであるからこそ,証言者にとっては切実な生の問題であることも,本書を通した取材から感じるとることができる.それはもちろん信仰の問題,そして思想や政治や現代社会の問題に接続している.政界や学会からもオカルトが,訝しさも伴いつつも注目されてきたことには,歴史的な意味もあるだろう.
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「オカルト」を肯定派/否定派両方の視点から分析する。基本的にどちらにも依らないが(オカルトの失敗もそのまま描写する)、山羊羊効果(オカルトは観測者等の状況如何で発現したりしなかったりする)がこの本での一番の主張である以上はややオカルト肯定のテイストを含む。分析自体は真新しいことは...
「オカルト」を肯定派/否定派両方の視点から分析する。基本的にどちらにも依らないが(オカルトの失敗もそのまま描写する)、山羊羊効果(オカルトは観測者等の状況如何で発現したりしなかったりする)がこの本での一番の主張である以上はややオカルト肯定のテイストを含む。分析自体は真新しいことはないのだが、オカルト自体のバリエーションの広さを知る上で面白い本だった。
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いつものこの人通り、対象の周りをグルグル回って答えは出ない。でもだからこそオカルトという素材はピッタリハマる。最後の方に登場するメンタリストは、著者の一方のメインテーマでもあるメディアとの関係で捉えても面白そうだと思うけど、どうなんだろ?
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