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エデとウンク の商品レビュー

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2021/05/03

ナチスが政権掌握する直前のベルリンを舞台に、ドイツ人少年「エデ」と少数民族ロマ族(所謂ジプシ-)の少女「ウンク」を描いた史実にもとづく児童文学です。 ユダヤ系作家で共産主義者の著者が、当時9歳のウンクとその家族、友人たちと出会い、彼らの話を綴った本書は、ナチスが迫害したジプシ-を...

ナチスが政権掌握する直前のベルリンを舞台に、ドイツ人少年「エデ」と少数民族ロマ族(所謂ジプシ-)の少女「ウンク」を描いた史実にもとづく児童文学です。 ユダヤ系作家で共産主義者の著者が、当時9歳のウンクとその家族、友人たちと出会い、彼らの話を綴った本書は、ナチスが迫害したジプシ-を友好的に描いたことで、発禁・焚書となり、著者は亡命を余儀なくされます。狂気の嵐が吹き荒ぶ前夜、家族を思いやる少年少女の爽やかな交流の物語をとおして、人種の壁を越えた博愛と人間の尊厳を問いかけられます。

Posted byブクログ

2016/08/14

1930年のベルリン。12歳のエデの父親は突然工場を首になった。機嫌の悪い父親の助けをしたいと考えながら町を歩いていたエデは、ジプシーの女の子ウンクと知り合いになる。家族を思い、お互いの生活を知り仲良くなるエデとウンク。 ヒトラーの隔離政策直前のベルリン。ユダヤ人のエデとジプシー...

1930年のベルリン。12歳のエデの父親は突然工場を首になった。機嫌の悪い父親の助けをしたいと考えながら町を歩いていたエデは、ジプシーの女の子ウンクと知り合いになる。家族を思い、お互いの生活を知り仲良くなるエデとウンク。 ヒトラーの隔離政策直前のベルリン。ユダヤ人のエデとジプシーのウンク。ともにその後過酷な人生を耐えることになるのだが、その直前の実在の人々の話。 それぞれに家族を思いやりながら、自分たちと違う生活をするそれぞれの民族への理解を示しているところが、好感持てる。

Posted byブクログ