ビジュアル年表台湾統治五十年 の商品レビュー
小説家が書く歴史書とあって、非常に読みやすく興味深い内容にグングンと読み進んだ。 台湾統治をつぶさに、というよりも50年をざっくりと資料を交えての解説といった内容だが、資料や文体の面白みもあってとてもわかりやすい。 歴史に翻弄され、武力や暴力に支配され、言葉を次々に変えられ、未だ...
小説家が書く歴史書とあって、非常に読みやすく興味深い内容にグングンと読み進んだ。 台湾統治をつぶさに、というよりも50年をざっくりと資料を交えての解説といった内容だが、資料や文体の面白みもあってとてもわかりやすい。 歴史に翻弄され、武力や暴力に支配され、言葉を次々に変えられ、未だ独立さえ曖昧な台湾。 今は叶わずとも是非とも訪ねてみたい。
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烏兎の庭 第六部 11.5.19 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto06/doc/pei.html
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学校の日本史や世界史じゃ日本統治時代の台湾の歴史なんて勉強しない。近年の「台湾ブーム」では「台灣は親日国だ。なぜなら日本統治時代があったから」などという理由で語ろうとする人が一部いるが、統治に至るまでの歴史や、統治初期にどれほどの衝突があったかなどを考えたら、あまりにも浅く見える...
学校の日本史や世界史じゃ日本統治時代の台湾の歴史なんて勉強しない。近年の「台湾ブーム」では「台灣は親日国だ。なぜなら日本統治時代があったから」などという理由で語ろうとする人が一部いるが、統治に至るまでの歴史や、統治初期にどれほどの衝突があったかなどを考えたら、あまりにも浅く見える。 後藤新平や新渡戸稲造、霧社事件や嘉義農林の甲子園初出場など、今まで点として知っていた統治時代の事件を線として繋いでくれるのが、この年表。当時の写真や図画が多く掲載され、中立な視点で時代の概略も書かれているのもいい。そして引き揚げで終わらず、2・28事件や白色テロの時代までもフォローしているので、ここからどう現代につながるのかも、別の文献でも読んでいきたい。
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