村上海賊の娘(一) の商品レビュー
主人公の容貌がいきなり醜女と書かれていて躊躇したが、ひと工夫ある設定で、読みすすめると納得がいった。 動きのあるシーンが、最小限の表現でありながら、しっかりとイメージを与えてくれるなど、文章も良かった。 当時の風習や時代背景の解説が多いが、作品解説まで読み終えて、史実、史料への作...
主人公の容貌がいきなり醜女と書かれていて躊躇したが、ひと工夫ある設定で、読みすすめると納得がいった。 動きのあるシーンが、最小限の表現でありながら、しっかりとイメージを与えてくれるなど、文章も良かった。 当時の風習や時代背景の解説が多いが、作品解説まで読み終えて、史実、史料への作者の強いこだわりを知った。 自分の読んだ小説は、歴史の一部を切り出して都合よく創作したものではなく、歴史の中で本当にこんなストーリーがあったのかも知れないと思わせるリアリティを感じた。
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かっこいい女性戦士の話だと思って手に取ったが醜女(西洋顔なので戦国時代の感覚では醜女になってしまう)を気にしつつも男の海賊顔負けの腕っぷしの姫の話。弟の景隆をいじめる子どもっぽさなど笑える場面もあり、映画化されたら面白いだろうな、なんて考えながら読んだ。
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最初読めるかな…って不安だったけど序章終わってからの一気読み。こんな面白い本ずっと読まずに閉まっておいたなんて!海賊って何時も笑って楽しく自分達の考えがあって海が好きで、なんかいいなあ。しまなみの大好きな島が沢山出てきた◎
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本屋大賞、歴代受賞作読破まであともう少し。 いよいよ苦手な歴史ものです。 やはり、似たような名前に苦戦するも、心の声というか腹の中が、カッコ書きされていて、それぞれの人物像が少しづつ色づけできる。史実がわからないから一つ一つ確かめつつですね。 景姫の以外な一面は、おいてかれな...
本屋大賞、歴代受賞作読破まであともう少し。 いよいよ苦手な歴史ものです。 やはり、似たような名前に苦戦するも、心の声というか腹の中が、カッコ書きされていて、それぞれの人物像が少しづつ色づけできる。史実がわからないから一つ一つ確かめつつですね。 景姫の以外な一面は、おいてかれないように必死な自分を和ませてくれてます。彼女の行く末をおいかけていきましょう。
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先月の松山旅行で訪れた今治市村上海賊ミュージアム。 そう言えば10年ほど前に読んでいた和田竜さん著、村上海賊の娘が面白かったという印象は覚えていたんだが、どんな話だったのかまったく思い出せず、ミュージアムの展示を観ても(興味深かったけど)同じように既読だった夫に比べて全然ピンと来...
先月の松山旅行で訪れた今治市村上海賊ミュージアム。 そう言えば10年ほど前に読んでいた和田竜さん著、村上海賊の娘が面白かったという印象は覚えていたんだが、どんな話だったのかまったく思い出せず、ミュージアムの展示を観ても(興味深かったけど)同じように既読だった夫に比べて全然ピンと来ずに悔しかったので、もう一度読もうと今回は文庫で揃えた。 その1巻目。 10年前は世界史はおろか、日本の歴史にもほぼ興味がなくて、なんとも覚束無い歴史知識をもとに読んでいたな…とか思いながらの再読。 ミュージアムで知った村上海賊の海域や、能島村上と毛利との関係性なんかも格段にわかった上で読んだので、べらぼうに面白く感じた。 違和感があるとすれば、特に景のキャラが最近読んだ歴史小説の中ではずば抜けて現代っぽいというところか。 でも10年前はこれだから内容覚えてなくても面白い印象がちゃんと残っていたんだろうな。 今回の再読ならではで言えば、先日の旅行でとても思い出深く記憶に残っている大山祇神社の話が出てきたりして、物語だけでない楽しさもあった。 1巻は、ひょんなことから大坂本願寺を目指す門徒たちの、廻船の上乗りをしていた景が、難波海で眞鍋七五三兵衛と出会ったところで次へ続く。 派手な立ち回りで織田の使者である太田を首級にしてしまった織田家への申し開きやら、本願寺への兵糧を運び込みたい毛利方の動き、景の婚姻の行方…などなど、一度読んでいるはずのこの後の展開がめちゃくちゃ新鮮に楽しみだ。
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あいつ、首になりよったで と、生死が人為的に日常で一線を交える時代に 娘が理想と現実の中で生き抜いてゆく 生き様、という言葉の 意味や重みは現代とは格別であり 誰かのために なにかのために 生きることが 強さ、を生み出す本
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全四巻からなる戦国時代歴史小説。 大坂本願寺を寄越せと圧をかける織田信長。 どうしても本願寺だけは譲れない一向宗。 信長に抵抗すると決めた大坂本願寺(一向宗)が雇った傭兵・雑賀孫市が、戦に必要な兵糧は毛利家に、運搬は海路で村上水軍に頼れと提案する。 そこから舞台は毛利家と...
全四巻からなる戦国時代歴史小説。 大坂本願寺を寄越せと圧をかける織田信長。 どうしても本願寺だけは譲れない一向宗。 信長に抵抗すると決めた大坂本願寺(一向宗)が雇った傭兵・雑賀孫市が、戦に必要な兵糧は毛利家に、運搬は海路で村上水軍に頼れと提案する。 そこから舞台は毛利家と村上水軍へと移っていき、能島村上水軍当主の娘、村上景(気が荒く、醜女と周りから言われている)が主人公として話が進んでゆく。 この第一巻は前半に地理、地名、家系、人名、時代背景がわんさか登場してややこしい。 なんとか把握したあとは少し読みやすくなる。 毛利、その他歴史の人物がどうあったか、海賊がどういうものだったかが史料を挙げて説明されるので『へぇ』と思うこともある一方、どこまでフィクションなのかが歴史に疎いわたしにはわかりにくかった。 とはいえどちらにしてもエンタメ歴史小説として面白いので全四巻、読破したいと思います。
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図書館にて。 この本が出たばかりのころに読んでみたが、全く進まなかった。 しかし今年、小2息子が戦国武将にハマり、それに付き合ううちに「村上水軍」の話になり、この本を思い出して再読。 いや面白い! まだ物語は始まったばかりなので評価はつけづらいが、ワクワクしている。 出会うタイミ...
図書館にて。 この本が出たばかりのころに読んでみたが、全く進まなかった。 しかし今年、小2息子が戦国武将にハマり、それに付き合ううちに「村上水軍」の話になり、この本を思い出して再読。 いや面白い! まだ物語は始まったばかりなので評価はつけづらいが、ワクワクしている。 出会うタイミングは大事だな。
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1巻読み終えてもキャラの強さにまだ慣れない…。 のぼうがすごく面白く感じたし評判もいいし、読み進めるどこかで楽しくなってくることを期待してます。
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正直、最初の100ページくらいは、あまりストーリーが入ってこず… 最後の100ページくらいで、登場人物の相関図が理解できるようになり、楽しくなってきた。 積極的に続編(二)が読みたいかというと、、申し訳ないが答えは否。 まあ機会があれば、という感じです。 新人賞とってたり、有名な...
正直、最初の100ページくらいは、あまりストーリーが入ってこず… 最後の100ページくらいで、登場人物の相関図が理解できるようになり、楽しくなってきた。 積極的に続編(二)が読みたいかというと、、申し訳ないが答えは否。 まあ機会があれば、という感じです。 新人賞とってたり、有名な歴史長編だったからちょっと期待外れ感が個人的にはある。 生粋の歴史好きには、たまらん小説なんだろうな。 たぶん漫画の方が楽しめる、と思う!続編読むなら漫画で読みたい!うん。
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