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シュバイツァー 新装版 の商品レビュー

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2018/05/12

与えられた『才能』という宝はあまりにも眩い。 あれは本当にひとりにひとつ、 平等に配布(?)されているのだろうか。 偉人の伝記を読んでいると、 (一人に片寄り過ぎている…)そう感じる事がままある。 シュバイツァーも多才な人であった。 学問、芸術、音楽、何でも器用にこなせると、 ...

与えられた『才能』という宝はあまりにも眩い。 あれは本当にひとりにひとつ、 平等に配布(?)されているのだろうか。 偉人の伝記を読んでいると、 (一人に片寄り過ぎている…)そう感じる事がままある。 シュバイツァーも多才な人であった。 学問、芸術、音楽、何でも器用にこなせると、 未来も選び放題。 どの道を選んでも、その先には「光」しか見えない。 ならば、最も華やかで楽しい道を私なら選ぶだろうが、 彼は(それは30歳まで。)と心に決め、 その後は医学を学び、他者の命を救うべく荒廃したアフリカへと向かってしまった。 それは、あまりにも苦難の道ではあったが、 心折ることなく、まるで自分に与えられた使命を知り、全うすべく生きた人。 既存の倫理観や常識に捉われることなく、独自の理論で世を見ていた『視点』が面白く、元々持っていた『宝』はいかに用いれば、世に役立たせられるか?と、まるで個人的な欲無きまっさらな観念には恐れ入った。 中でも「音楽」が苦悩中の彼の心を癒したエピソードは私のお気に入り。

Posted byブクログ