愛と獣 捜査一課の相棒 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
牡エロス巻き散らかす刑事、一色 過去に無謀な運転により家族を失い刑事になった泉 偽善、罪の無反省、善悪や社会性、犯罪者と被害者の思いなど難しい題材ながら、一色の雄っぷりと泉の清廉潔白な姿、軽妙なやり取りが上手く取り込まれていて、イッキ読みすりほど面白かったです。 一色の昔の姿に憧れ、現在の姿に打ちのめされながらも無意識に焦がれる泉も善きですし、なんたって #中原一也 先生のエロス撒き散らしイケオジの一色ですから、素晴らしく雄エロスで最高です! サイコな犯罪者、小田切も妖しい色香がありました。 泉が可愛くて仕方ない一色の遊び心ある言葉の応酬が良かったです!! 残念ながら、電子版はイラストがなかった・・・・
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刑事×刑事。 かなりシリアスなストーリーで、私自身も常日頃から感じていた理不尽がテーマとなっています。 攻は普段はガサツで不真面目だけど、捜査になると非常に有能という私の好きな二面性のある男で、一方の受は堅苦しいほど生真面目で融通が利かず、トラウマ…どころじゃない過去を抱えてい...
刑事×刑事。 かなりシリアスなストーリーで、私自身も常日頃から感じていた理不尽がテーマとなっています。 攻は普段はガサツで不真面目だけど、捜査になると非常に有能という私の好きな二面性のある男で、一方の受は堅苦しいほど生真面目で融通が利かず、トラウマ…どころじゃない過去を抱えています。 出版された年からすると違うんですが、今読んでいると"上級国民"という言葉が広まったあの事故や、女子高生が凄惨な被害にあったあの有名な事件を思い出しました。 車に乗ってたから、未成年だから、責任能力がないから…被害者の未来が絶たれたことに変わりはないのに、加害者の未来は考慮される現実。 犯した罪と与えられた罰の不整合性は、ただ報道を見ているだけの立場でさえ疑問に思ったりするんですから、より深く事情を知る立場にある刑事や弁護士、裁判官は大きな矛盾を抱えながらも職務を全うされてるんだろうな、と。 この受ももちろんのこと、攻や捜査一課のメンバーも同じく矛盾と戦いながら捜査をしています。 途中、闇に揺れ動く場面は本当に心苦しいものがありました。 生きてると理不尽さに心が折れることもありますけど、完全に屈するかどうかは本人の性格以外に「大切なもの」があるかどうかなんだろうな…。 そんなことを考えた1冊でした。
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