さらば、政治よ の商品レビュー
図書館で借りて読む。2016年刊行。 もう、7年も経ち、元号が令和になって5年目であるが、内容は今なお色褪せないものであるように思う。 現在の上皇(平成の天皇)が生前譲位のご意向を示された年、平成という時代の大きな節目でもあった年。その平成という時代の日本は、人間の個性が失われて...
図書館で借りて読む。2016年刊行。 もう、7年も経ち、元号が令和になって5年目であるが、内容は今なお色褪せないものであるように思う。 現在の上皇(平成の天皇)が生前譲位のご意向を示された年、平成という時代の大きな節目でもあった年。その平成という時代の日本は、人間の個性が失われてしまった時代でもあったように思う。昭和天皇には、しばしば戦争責任問題が様々な議論を醸し出されたが、平成・令和の天皇には、人間の個性が失われてゆく時代を作り出した責任の一端があるようにも思える。
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「塾の先生でもここまでやれるのか?」と大学の先生から様々な反応があった『逝きし世の面影』の著者による、エッセイや書評をまとめたもの。 基本的には保守なのだろうが、ジブリとの関係やポランニーへの評価等々左翼的な部分もないわけではない。総じて年を取ると思想的にはこの辺の所に落ち着くの...
「塾の先生でもここまでやれるのか?」と大学の先生から様々な反応があった『逝きし世の面影』の著者による、エッセイや書評をまとめたもの。 基本的には保守なのだろうが、ジブリとの関係やポランニーへの評価等々左翼的な部分もないわけではない。総じて年を取ると思想的にはこの辺の所に落ち着くのかなあという印象。ただし、坂口恭平に肩入れしている事には少々疑問もあるが。
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歯に衣を着せぬの言葉がぴったりの 現代への評論 天下国家の論議はもう御免こうむりたい とおっしゃっておられる けれども、どうしてどうして きちんとご自分のこれまでの85年の生きてきた足跡を踏まえて ずっと考えておられた「人はいかに生きるべきだろうか」をきちんと 提示しておられる ...
歯に衣を着せぬの言葉がぴったりの 現代への評論 天下国家の論議はもう御免こうむりたい とおっしゃっておられる けれども、どうしてどうして きちんとご自分のこれまでの85年の生きてきた足跡を踏まえて ずっと考えておられた「人はいかに生きるべきだろうか」をきちんと 提示しておられる 第二章の「インタビュー」が特に面白く思った。 編集者(であろう)の足立さんの当意即妙な問いかけが 渡辺京二さんの「今、考えていること」を見事に引き出しておられる いつまでもラディカルな渡辺京二さんが素敵です
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