ドミノ倒し の商品レビュー
地方都市・月影市で探偵業を営む十村のもとに「殺人事件の容疑者となっている男の無実を証明して欲しい」と依頼が舞い込む。依頼人は元恋人の妹でとびきりの美人。しかも久しぶりの依頼にはりきる十村は、旧友の警察署長も巻き込んで癖のある月影市の住人たちを相手に早速調査に着手する。しかし、過去...
地方都市・月影市で探偵業を営む十村のもとに「殺人事件の容疑者となっている男の無実を証明して欲しい」と依頼が舞い込む。依頼人は元恋人の妹でとびきりの美人。しかも久しぶりの依頼にはりきる十村は、旧友の警察署長も巻き込んで癖のある月影市の住人たちを相手に早速調査に着手する。しかし、過去に月影市で起きた別の未解決殺人事件との奇妙な共通点が見つかり、さらに別の事件の存在も浮かび上がる。ドミノ倒しのように真実を追えば追うほど連鎖する事件。その真相に探偵が迫るとき、恐るべき結末が待ち受ける――。
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ありゃー、これは何回直木賞にノミネートされても受賞ならずの貫井さんが、奥田さんの「インザプール」の二番煎じを狙ってゆるキャラで攻めようとしたとしか思えない作品ですね。 しかし、登場人物に伊良部ほどの強烈さはなく、そこかしこに今ではセクハラと疑われかねない言動がちりばめられ、お...
ありゃー、これは何回直木賞にノミネートされても受賞ならずの貫井さんが、奥田さんの「インザプール」の二番煎じを狙ってゆるキャラで攻めようとしたとしか思えない作品ですね。 しかし、登場人物に伊良部ほどの強烈さはなく、そこかしこに今ではセクハラと疑われかねない言動がちりばめられ、おまけに事件は全く進展せず、ただタイトルのドミノ倒しだけを願って読者を惹きつけるというなんともえげつない駄作に成りはてましたね。一応読み切れたので☆3つつけたけど、2・5あたりですかね。
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貫井徳郎さんの本は今まで、「慟哭」「愚行録」の2つを読んできました。 こちらの2冊はかなり人間の闇の部分をかなり生々しく書かれたものだったため、「ドミノ倒し」でもこのようなテイストの本かと最初は考えてみました。 しかし実際に読んでみると、設定にリアリティが無いために感情移入し...
貫井徳郎さんの本は今まで、「慟哭」「愚行録」の2つを読んできました。 こちらの2冊はかなり人間の闇の部分をかなり生々しく書かれたものだったため、「ドミノ倒し」でもこのようなテイストの本かと最初は考えてみました。 しかし実際に読んでみると、設定にリアリティが無いために感情移入して読めなかったというのもあり、特に前半から中盤は主人公の心の声や登場人物のキャラクターから、コミカルな描写で描かれていたと感じました。 しかし、毎章の終わりでは主人公と協力関係にある署長のセリフなどで物語が動き出しそうな予感が上手く醸し出されていて、続きが気になるような構成でした。 複数の事件が次々に繋がっていくため、ついていけるのかな?と読んでいる途中から疑問に思っていたのですが、思ったりより複雑でもなく、最後にはしっかりと答え合わせのパートもあったので、事件の繋がり自体は最終的にはクリアになりました。
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コメディとかブラックユーモアとしてよめばよいのだけど、重めの推理小説と思って読んでしまったので、現実感が薄くて「うーん」となってしまった。読む前に、コミカル感が分かる表紙とか、紹介文だったら良かったのかも。
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私立探偵の十村が、とある田舎の殺人事件で容疑者候補となっている男の潔白を証明するために奔走する。だが、調べていくうち、別の事件との関連が明るみに出てきて、連鎖していく。 これまで読んだ貫井さん作品のどれにも似てない、軽妙なリズムが面白く、読みやすかった。十村の一人語り風なのもよか...
私立探偵の十村が、とある田舎の殺人事件で容疑者候補となっている男の潔白を証明するために奔走する。だが、調べていくうち、別の事件との関連が明るみに出てきて、連鎖していく。 これまで読んだ貫井さん作品のどれにも似てない、軽妙なリズムが面白く、読みやすかった。十村の一人語り風なのもよかった。 途中何度か、こいつ犯人やろ!と思う場面があったが、まさかそうなるとは〜みたいな終わり方だった。 貫井徳郎作品はやはり重厚さが最高なので、コレは一冊目としてはオススメできないが、何冊か読んでのコレは、おもしろいと思う!
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※このレビューにはネタバレを含みます
[慟哭]の緻密なストーリーにしびれ、再びあの感動をと思い、貫井徳郎の本を再び手に取って読んでみたものの、全然作風が違うので驚いた。 田舎町に移り住んだ探偵が、殺人事件の捜査に挑む。その町の住人は、全員グルの悪い奴ら、いや正義の志士? 田舎町のどす黒い村社会を描くのにもっとシリアスに描く手法もあったような気もするものの、こんなにコミカルになるなんて。ラストは消化不良。
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地方都市で探偵業を営む男が、あるひとつの事件をきっかけに次々と新たな事件に関わっていき、友人の警察署長と一緒に真相を探っていく話。 私の思っていた貫井徳郎の小説のシリアスで真面目な感じが一変される、終始ふざけた語り口にいまいち入り込めず。あまり面白くもないギャグ調はかえって邪魔...
地方都市で探偵業を営む男が、あるひとつの事件をきっかけに次々と新たな事件に関わっていき、友人の警察署長と一緒に真相を探っていく話。 私の思っていた貫井徳郎の小説のシリアスで真面目な感じが一変される、終始ふざけた語り口にいまいち入り込めず。あまり面白くもないギャグ調はかえって邪魔になるのでは、普通の方が読みやすい。 ドミノ倒しのように次から次へと事件が出てきて「え?これどうなるの?」と思ったら、まさかのラスト。伏線や登場人物もなるほど!見事に回収。 沙英との過去、必要?とか面白くないギャグ調はかなり気になりつつも話としては面白い。ラストは…これどうなるんだろう?署長はどこ行っちゃった?
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くだらねーって心の声が出そうになりました。仕掛けもなんとなく途中で検討つくし。 ブラックユーモアコントってかんじ。推理モノとして読まないほうがいい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
しがない田舎の私立探偵が元カノの妹から受けた依頼を受け殺人事件の調査を依頼される しかし調査を続けてるうちに別の殺人事件とぶつかりそれを調べてるとさらに別の殺人事件と繋がり・・・とまさに【ドミノ倒し】のように繋がっていく。追えば追うほど謎が深まるミステリー 名探偵を自称しハードボイルドを気取る主人公のキャラは三枚目な方で、どちらかというと迷探偵な印象。そのため作中の推理が外れているように感じて最後まで真相を読みきれなかった そして真実が明かされたとき、その内容に背筋が凍った とても恐ろしくゾワッとなった 読んでいた印象としては『ひぐらしのなく頃に』を思い出した キチンと言えば違うんだけど、ダム戦争を連想した 無事解決!というようなスッキリとした終わりかたではなかったのが少しモヤっとしたけど、基本的には面白かった
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初めての貫井作品『天使の屍』にて、ぶっ飛んでる認定させていただいた貫井さんの作品。 本屋行ったときに気が付いたら探しているくらいハマった作者さん。 さてさて、今回はどんな貫井スパイスを効かせてくるのでしょうかね。 …と思いきや、貫井さんらしからぬポップな文調で、コメディー感が...
初めての貫井作品『天使の屍』にて、ぶっ飛んでる認定させていただいた貫井さんの作品。 本屋行ったときに気が付いたら探しているくらいハマった作者さん。 さてさて、今回はどんな貫井スパイスを効かせてくるのでしょうかね。 …と思いきや、貫井さんらしからぬポップな文調で、コメディー感が強め。 なるほど、こういうパターンもあるのか。 いつも以上に読みやすく、グイグイ進む。 ストーリーやラストについては、やはり貫井さんらしさが出てましたね。 『プリズム』を思い出しましたよ。 でも貫井慣れしてきた人には若干物足りないかな? 有意義な読書タイムをありがとうございました この読後感を噛み締めつつ そろそろ、「慟哭」とか「症候群シリーズ」に手を出してみようかな
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