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Another エピソードS の商品レビュー

3.6

109件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    39

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    2

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2024/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1作目が良かったので辛めの点数(:前作には明らかに及ばない)になっている。本来単品の構想であったAnotherを無理に続けたようにも感じた。 1作目が最高の評価であったため、今作で評価が多少落ちてもその続編に対して同様の期待をしてしまうので、 次回作(Another 2001?)が本作のような出来であれば、Anotherシリーズがそれ以降続いても手を引こうと思った。 「前作が大当たりだったんだなぁ」と思う作品。 前作同様ミステリーの手法を用いてホラー作品を書いているが、短いためか、前作で手の内を知っているためか、前作ほどの驚きはない。そのため、”前作が予想以上にヒットしたため多少の無理をして書いた”感じ を受けてしまう。前作と比べて事件がこぢんまりしているせいもあるかもしれない。 とはいえ、面白いことには変わりなく、謎解き(?)の部分では「なるほど」と思うこともある。 前作の設定を使ったミスリードもあり、語り部がサカキ氏の幽霊という点にも疑問を抱かない作りになっていた。 ホラーということで幽霊が生前の記憶がおぼろげだという点も疑問に思わず、かといって謎解きに無理も感じなかった。友人の名前を使ったトリックも面白く、サカキ氏(=想)の途中の解釈とあっけないオチも無理なく納得した。 全体的に、幽霊と実際の二面性をどちらも破綻無く上手く表現していたと思う。

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2024/02/17

想像の範囲を逸脱しない割に納得感がまるでない。正直面白くなかった。 なぜこんな不可解なことが起こるのか?というミステリー的問いに対する答えが「それはそういうものだから」と言っているようなものでしかなくがっかりした。 「ルール」なんて言葉を作中で使ってしまったらそれはもう「そうい...

想像の範囲を逸脱しない割に納得感がまるでない。正直面白くなかった。 なぜこんな不可解なことが起こるのか?というミステリー的問いに対する答えが「それはそういうものだから」と言っているようなものでしかなくがっかりした。 「ルール」なんて言葉を作中で使ってしまったらそれはもう「そういうもの」だと言っているのと同じだと思う。 他にも不可解なことを単なる偶然で片付けたり、一事が万事面白くなりそうなのにならない作品だった。Another前作はめちゃくちゃ面白かったのに。

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2024/02/12

Anotherの本編とはまた違ったお話。本編を読んでおかないと分からないことがあるので、先に本編を読むことが大事。 内容としてはすごく面白い。本編とこのエピソードSを全部読んでほしい。

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2024/01/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2024年1月読了 「Another」本編の外伝。あの独特な世界観が引き継がれており面白かった。幽霊が幽霊ではなく、幽霊になったという思い込みだったいうオチに一瞬首を傾げたくなったが、その後の鳴と恒一の会話を追いながら理解できた。「Another2001」も読みたい。

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2023/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

幽霊になった気分を味わう。 幽霊を対象にした小説はいくつか読んだことがありましたが、「自分が幽霊になる。」というのは初めてで、斬新な感覚でした。 主人公が幽霊となって自分の死体探しをする内容で、全体的に静かでゆっくりとしたものでした。 前作に比べて刺激が足りなくて中弛みしてしまいましたが、ラストのネタばらしで納得させられる部分が多々有り楽しめました。

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2023/12/17

Anotherの外伝。 現象が始まった年の夏休み、見崎鳴が夜見山を離れ、海のある別荘に滞在した時の話。そこで会った賢木晃也は実は… そして姉の息子である想は、来年赤沢家から夜見山中学に通うことに。ここからAnother2001に続くんだ!

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2023/11/27

前作に引き続き、不思議なそしてちょっとゾクっとするお話でした。 話の進むペースにどんどん引き込まれて、あっという間でした。 自作は既に手中にあります。

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2023/10/27

Anotherの続編?外伝? かつての3年3組で災厄を経験した青年、サカキに会うために彼の住む屋敷を訪れた。そこで遭遇したのは彼の「幽霊」。1998年、見崎鳴の夏休みのお話。 綾辻先生の作品は、館シリーズも含め「騙されるために」読んでいる感じ。以前は頑張って推理しよう!と意気込...

Anotherの続編?外伝? かつての3年3組で災厄を経験した青年、サカキに会うために彼の住む屋敷を訪れた。そこで遭遇したのは彼の「幽霊」。1998年、見崎鳴の夏休みのお話。 綾辻先生の作品は、館シリーズも含め「騙されるために」読んでいる感じ。以前は頑張って推理しよう!と意気込んでいたんだけど、今はもう騙されることが快感…! Another2001を先に読んでしまっているので、想くんここから何であんな感じに?って思ってたけど、そういうことか!! 想くんが2001で「死者はちゃんと弔わなければならない」と独白する箇所が多くみられるけど、それもここから来てるのか…。想くんの人となりが知れて良かった。それだけでもこの外伝は読む価値があると思う。 文庫版あとがきと解説も面白く読ませていただきました。やっぱり「綾辻行人をキャラ化する」はパワーワードすぎるwwww 『文スト』は何年か前にハマってたけど、これその頃の作品か、時の流れは残酷だ…。

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2023/10/16

「Another」を読み終えたら次はこれ と孫が言っていた。 夏休みに、かつて夜見山北中学の三年三組で“現象”を経験した青年に会うため、“湖畔の屋敷”を訪れた鳴が遭遇したのは、三ヵ月前に謎の死を遂げた青年の幽霊、だった。行方の分からない自分の死体を探す幽霊と鳴の、謎めいた冒険の...

「Another」を読み終えたら次はこれ と孫が言っていた。 夏休みに、かつて夜見山北中学の三年三組で“現象”を経験した青年に会うため、“湖畔の屋敷”を訪れた鳴が遭遇したのは、三ヵ月前に謎の死を遂げた青年の幽霊、だった。行方の分からない自分の死体を探す幽霊と鳴の、謎めいた冒険の結末は―!?

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2023/09/17

数年前に読んでハマった『Another』の外伝的な位置付け。気になっていたもののなかなか機会がなく…今回続編の『Another2001』を読むにあたり、先にこちらを読んだ。 いや、面白かった。 前作で触れられていた鳴の夏休みの一週間で起こった出来事を切り取った物語。 鳴と、...

数年前に読んでハマった『Another』の外伝的な位置付け。気になっていたもののなかなか機会がなく…今回続編の『Another2001』を読むにあたり、先にこちらを読んだ。 いや、面白かった。 前作で触れられていた鳴の夏休みの一週間で起こった出来事を切り取った物語。 鳴と、幽霊になった賢木、その賢木の死の真相と、自身の死体を探す物語。 『Another』の雰囲気、不気味さはしっかり残り、件の“現象”に、幽霊の要素も加わり、最後にはしっかりと驚きもあり、読む手が止まらず。それほど長くない作品ということもあり、一気に読了。 朝霧カフカさんの解説も面白かった。綾辻行人さんの未読の作品が残っている幸せ。なるほど。 次の『Another2001』は、本作で出てきた想も出てくるとのことで、楽しみ。早くを読まねば。

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