書物史への扉 の商品レビュー
フランス文学者でありモンテーニュやラブレーの翻訳者である著者が、美麗な稀覯本の図版と書物文化を紹介する。 やはり著者の専門であるモンテーニュ『エセー』の改訂の話や、『ガルガンチュアとパンタグリュエル』の二次創作(?)『パンタグリュエルの滑稽な夢』の紹介などが詳しくて面白い。自...
フランス文学者でありモンテーニュやラブレーの翻訳者である著者が、美麗な稀覯本の図版と書物文化を紹介する。 やはり著者の専門であるモンテーニュ『エセー』の改訂の話や、『ガルガンチュアとパンタグリュエル』の二次創作(?)『パンタグリュエルの滑稽な夢』の紹介などが詳しくて面白い。自分の著書の余白を書き込みでびっしりと埋めるモンテーニュ…没後改訂版の担当者が女性だったというのは初めて知った。 外壁に往来から聖書が読めるアルコーブを取り付けている修道院の図版なども面白かった。格子があって本を持ちだすことはできないが、手を差し入れてページをめくることはできたらしい。文字を読めない人びとに挿絵を見せて啓蒙する意図もあったのだろう。
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2017/02斜め読み。岩波書店の『図書』の表紙を飾った図版とその解説をまとめた本。古くは1400年代の手帖などもあり、興味深く読みました。
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著者が厳選した特徴的な表紙や挿絵等と、それに関連する知識が盛り込まれた一冊。 書物史における入門書ではなく、それの雑学が綴られている印象です。 絵を楽しみながら、楽に読み進めることができました。
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