ヨシダ、裸でアフリカをゆく の商品レビュー
著者を知ったのは「クレイジージャーニー」という番組だった。色鮮やかな色彩の写真が素晴らしかった。 この本はヨシダさんが憧れ続けたアフリカに初めて降り立った時期の旅話。元はブログらしい。 テレビで見ると口数が少ないクールなイメージだが、文章の中では雄弁でそこそこ口も悪く、感情も豊...
著者を知ったのは「クレイジージャーニー」という番組だった。色鮮やかな色彩の写真が素晴らしかった。 この本はヨシダさんが憧れ続けたアフリカに初めて降り立った時期の旅話。元はブログらしい。 テレビで見ると口数が少ないクールなイメージだが、文章の中では雄弁でそこそこ口も悪く、感情も豊かだ。 もともとは感情の動きもそれほど激しくなかったらしいが、アフリカに行くようになって変わっていったそう。 時折写真も含まれているが、ほとんどは文章。だがとても面白かった。 彼女の撮る作品を今後とも楽しみにしていきたい。
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面白おかしく書かれていますが 初渡航時は英語もおぼつかない状態 勇気あるなぁ と思うのですが それが 全身に赤土をぬりたくり 上半身裸で ヒンバ族の方々と 写真に写ってるんですから すごい ふり幅 楽しくなっちゃいます
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自分のやりたいこと、いっしょにやってくれる人を待ってたら一生できない!ひとりでもアフリカ行っちゃえ!ってとこが共感できる。そしてやっぱり写真がとてもとても美しい。
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写真展を見てから気になってたヨシダナギさん。めっっちゃくちゃよかった!!相手の懐に入るためには、相手を尊敬して、態度で示すことが大事なんだな。写真もとっても綺麗。
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アフリカの少数民族の写真を撮り続けるフォトグラファー、ヨシダナギのアフリカ旅行記。 私はTBSの番組「クレージージャーニー」で彼女のことを知った。 エキセントリックなことをやっているので、本人の性格もエキセントリックなのかと思っていたが、シャイな感じのするおとなしそうな人なので、...
アフリカの少数民族の写真を撮り続けるフォトグラファー、ヨシダナギのアフリカ旅行記。 私はTBSの番組「クレージージャーニー」で彼女のことを知った。 エキセントリックなことをやっているので、本人の性格もエキセントリックなのかと思っていたが、シャイな感じのするおとなしそうな人なので、ギャップ萌えする。 その後に知った情報では、著者はいじめが原因で中二から不登校、ひきこもり、その後も学校行かずになぜかグラビアアイドルになったかと思うと、20歳でグラビアを辞めイラストレーターに転身、幼いころからのアフリカへのあこがれが捨てきれず、現在にいたる、また、途中インドの苦行僧「サドゥ-」に弟子入りしてた期間もある等、ますますエキセントリックな人であることが判明。 サドゥ-弟子入り時代の話が知りて~!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
海外旅行は大好きなので、これからもゆるい旅人精神をもって生きていきたいと思っている。 もしかしたら、バックパックをどこに置いたかも捨てたかも分からない私は、もう旅人とは言えないかもしれない。 それでも生涯旅好きでありたい気持ちは、きっとこれからもあり続けるはずだ。 アフリカは怖くて行けない。行ってみたい気持ちは無きにしも非ずだけど、身の危険を感じてまで行きたいとは思わない。 そんな私が手に取った、この本の締めくくりはこうだ。 「アフリカ=危ないという偏見を抱いている人が減って、ひとりでも多くの日本人が、アフリカという大地に興味をもって足を踏み入れてくれることを、心の底から願っている」 きっと、私のようなゆる旅行好きをいざなう一文。けれど、ある種逆の感想をもって、私はこの本を閉じた。 この本を読んで強く感じたのは、その人にとって大事なこと、生きていくうえで必要なこと、信じている何か、その他いろんな常識が、日本人の私とは大きくちがうということだ。 海外旅行に行くと、現地の人々との違いを肌身で感じる。 マレーシアの村に滞在したとき、スコールをシャワーと行って裸で浴びた経験は今でも忘れられない。大雨雷のなか、キャー!と外に出てゆくチルドレン、取り残される私。 とはいえ、マレーシアの彼らと私の常識はそこまで乖離していなかったように感じる。もちろん、文化の違いはあるけれど(シャワーを外で浴びるか、内で浴びるかなんて、水を浴びてることに違いはない、つまり大きな問題ではない、ということにして)彼らの考え方は理解できた。彼らの親切やおもてなしは私も理解できたし、彼らの悪意には私も気づいた。そして多分、それはホストファミリーも同様だったように思う。 たぶん、ヨシダさんの訪問先はアフリカの中でも、なかなかマイナーなエリアだろうから、そりゃ話が違うのは当たり前だと思う。でも根本的に何かが違う。違和感を感じるのだ。それが良いでも悪いでもない、ただただ横たわる違い。 人とコミュニケーションをとるうえで、どうやっても分かり合えない違いに立ち向かうのは大変だ。上司に感じる、このやろう…何考えてんだわからずや…とはきっと話が違う。言語の壁があるなかで、ゼロベースで互いを理解すること、メンタリティとコミュニケーション力、そして柔軟性、うまくやれるヨシダさん本当にすごい。 現地の人を撮る写真家のヨシダさんは、アフリカ人のいいところも悪いところも、感情的に綴っている。アフリカいいところと言っている割に、それなりにディスっている。 この本をすいすい読めてしまったのは、人にフォーカスを当てているのが面白いからだ。正直、エチオピアとマリとスーダンの景色の違いとか観光地とか、どうでもいいもの…。どうせ行かないし。(あっ、言っちゃった)個人的にはエチオピア2の少年の話がとても好きなので、海外に興味がある人がいたら読んでほしい。 最初の話に戻るけれど、この本を通じて、アフリカ行きたい!という気にはなれなかった。けどそれは、アフリカに対してネガティブなイメージを持っているからではなく、凝り固まった日本人アイデンティティを壊す気力がもうないからだ。しかしよく知ろうともせずに、一方的にネガティブな感情を抱く(ぶつける)のは私も好きではない。そういう意味で、ヨシダさんの写真はこれからも意味を持ち続けてほしいと願う。
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面白い。内容は良くある海外旅行エッセイだが、アフリカへの熱い愛があり、等身大の自分をそのまま描けていると思う。彼女の写真集を見た後に読むと感慨深い。
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おもしろすぎた! 日本では絶対ないアフリカならではなハプニングや、テキトーで雑だけど明るくて素敵なアフリカの人たち。 こんなにアフリカの魅力を知ったのは初めてでした。 前半はほぼ通訳シセの悪口(これはこれで面白かったけど笑)で、もしやずっとこんなかんじなのか?と思いきや後半で...
おもしろすぎた! 日本では絶対ないアフリカならではなハプニングや、テキトーで雑だけど明るくて素敵なアフリカの人たち。 こんなにアフリカの魅力を知ったのは初めてでした。 前半はほぼ通訳シセの悪口(これはこれで面白かったけど笑)で、もしやずっとこんなかんじなのか?と思いきや後半ではアフリカの明るい面だけでなく、未だに残る肌の色差別や支援慣れしてしまってる人たち…などといったリアルな問題にも触れていて、考えさせられる部分も大きかったです。 できれば見たくない現実だけど、向き合っていこうとしているナギさんが印象的でした。 いろんなことを踏まえた上で、わたしもいつかアフリカに行ってみたいと思いました。
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元々気に入らなかったのに、本を読んでさらに好きじゃない気持ちが膨れ上がってしまった。(じゃあなぜ読んだんだ!笑) アフリカの人を完全に侮辱しているよね、と思ってしまうのは、わたしのとんでもない贔屓癖からきているとわかっているのですが、押さえきれませんでした。笑(ごめんなさい、住...
元々気に入らなかったのに、本を読んでさらに好きじゃない気持ちが膨れ上がってしまった。(じゃあなぜ読んだんだ!笑) アフリカの人を完全に侮辱しているよね、と思ってしまうのは、わたしのとんでもない贔屓癖からきているとわかっているのですが、押さえきれませんでした。笑(ごめんなさい、住んでいたことがあるのでアフリカへの想いは誰にも負けない自信だけはあるのです…) どれだけアフリカが好き!だと彼女が言っても、彼女の撮りたい写真は、地球を南北に分けた時の北側、つまりかつてはアフリカを支配してきた人たちの物の見方に則った写真でしかないと思う。そこにはアフリカの匂いとか、個々の民族が持つ誇りとか、そういったものが全てはぎ落とされてしまっているように感じてしまうんです。 じゃあわたしがカメラを構えたら満足のいく写真が撮れるのか?!と問われればそんなことは絶対にないのだろうと思うので、ここらへんで謝っておこうと思います。笑
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クレイジージャーニーで一躍有名になった、ヨシダナギさんの著書。自身の強烈なアフリカ渡航体験がつづられている。 物理的にも心の距離的にも遠いアフリカを、少し身近なものに感じさせてくれた。と同時に、やはり大きな隔たりは存在しているとも感じた。黒人の中でも、肌の黒さによって差別が存在す...
クレイジージャーニーで一躍有名になった、ヨシダナギさんの著書。自身の強烈なアフリカ渡航体験がつづられている。 物理的にも心の距離的にも遠いアフリカを、少し身近なものに感じさせてくれた。と同時に、やはり大きな隔たりは存在しているとも感じた。黒人の中でも、肌の黒さによって差別が存在することを知り、かなり驚いたが、まぁそりゃそうか。 未知に飛び込みそこに順応する、自分にはなかなか難しいことをナギさんは泣きながら、苦しみながら、吐きながらも、それ以上にある好奇心によって成し得ていく様はそれこそ強烈で痛快なものでした。
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