鯰絵で民俗学 の商品レビュー
鯰絵勉強の一環で借りて読んだ。鯰絵を読み解く前段階で、日本における「鯰信仰」を読み解いていく段階が、自分の関心と少しずれていてあまり進まず途中で断念。 考察自体は詳細なもので、なおかつ平易な文章で書かれているので面白い本ではあるのだけれど……
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難しかった、でもおもしろかった。地震と言えば鯰。この考え方がなぜ出来たのか?多角的に検証しており、今後も審議を重ねなければならない意見も、私見として載っていて、こんな見方もあるのかと楽しかった。
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今回の本は、著者が2012年度早稲田大学卒業論文「鯰絵と鯰の民俗」を一部加筆修正したもの。 読んでいて著者が指摘しているのが、昔は龍が地震を象徴していたのにいつの間に鯰にとって代わっていたという一文に驚いた。江戸の安政大地震に、鯰を題材にして描いた錦絵が大流行した...
今回の本は、著者が2012年度早稲田大学卒業論文「鯰絵と鯰の民俗」を一部加筆修正したもの。 読んでいて著者が指摘しているのが、昔は龍が地震を象徴していたのにいつの間に鯰にとって代わっていたという一文に驚いた。江戸の安政大地震に、鯰を題材にして描いた錦絵が大流行したとある。 著者はナマズに関する民話、伝承、俗説を合わせて192件ほど集めて、ナマズについて考えてみたとある。人の関心はぞれぞれあるが、鯰絵に魅せられた人も珍しい。そして論文、1冊の本になり、一般の読者も知る機会ができてありがたい。 今、渋谷のBunkamura The Museumで開催中の河鍋暁斎の展覧会が開催されている。その暁斎が「老なまづ」という地震の風刺の一文を仮名垣露文からいらされて描いたそうだ。暁斎はいろいろなものを題材にして描くなあ。 鯰が地震のシンボルにされていることについてどう思っているのか聞いてみたい気もするが諸般の事情でそうもいかない。
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