昆虫の哲学 の商品レビュー
非常に興味深い内容だったが、少し難しくて理解するまでには至らなかった。しかし昆虫学というのが小説家や政治、あらゆるジャンルへ影響を与え比較され重ねられという点がとてもおもしろく、そう言った切り口は私にはとても斬新だった。
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昆虫がどのように捉えられてきたか、交えられる多様なエピソードが楽しい。 例えばノミを人間の大きさにしてみると、という無邪気な想像と、スケールの問題を基にした思考実験による実際のはなし。 昆虫同士を戦わせるファーブルの熱狂。蜂の巣の完璧な合理性などなど序盤から中盤で語られる。 ...
昆虫がどのように捉えられてきたか、交えられる多様なエピソードが楽しい。 例えばノミを人間の大きさにしてみると、という無邪気な想像と、スケールの問題を基にした思考実験による実際のはなし。 昆虫同士を戦わせるファーブルの熱狂。蜂の巣の完璧な合理性などなど序盤から中盤で語られる。 また、この本の醍醐味である、対昆虫の人間の歴史は、昆虫を通して見る自我像である。 素朴な擬人化から、合理的な遺伝子、ユクスキュルの多様なシャボン玉世界、さらには、動物への法律の適用まで、特に後半目まぐるしい。 昆虫の生態や、社会性(この本ではカッコに入れられる)に興味を持って読んだのだが、期待以上だった。
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